ETCカードは高速道路利用時の料金割引が受けられるほか、料金所のスムーズな通過が可能になるなど、車を利用する機会の多い人にとっては非常に便利なカードです。
一方で、転勤や引っ越しに伴い車を手放すことになると、ETCカードも不要になります。
その場合、ETCカードを解約したいと考える人もいるでしょう。
そこで、今回は数あるETCカードの中でも、JCBカードの所有者が付帯サービスとして発行できるETCスルーカードに関してその解約方法と解約時の注意点について紹介します。
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JCBはETCカードのみ解約可能!
JCBカードユーザーが所有できるETCスルーカードはクレジットカード本体と一体になっていないタイプのETCカードです。
解約にあたっては、ETCカードのみ解約することも可能です。ETCカードはいらなくなったけど、クレジットカードは所有し続けたいという人も安心してください。
では、ETCカードを解約するためにはどうすればいいのでしょうか。引き続き解説していきます。
JCBでETCカードのみ解約する方法
ETCカードのみを解約する場合、解約手続きはJCBカード会員専用のWEBサービスである「MyJCB(マイジェーシービー)」から行うことができます。
ちなみに、このMyJCBを利用するにあたっては登録が必要であり、登録時にはカード番号や口座番号、電話番号の入力が必要となります。
会員専用ページから解約
MyJCBから、解約手続きを行う場合の流れは、以下の通りです。
- MyJCBにログイン
- トップ画面のメニューから「お客様情報の照会・変更」を選択
- その中の「お客様情報の変更」を選択
- ページの下の方にある「JCBカードの退会手続き」を選択
- 案内に従って手続きを行う
これが大まかな流れとなります。
なお、法人向けのETCするカードである「ETCスルーカードN」など、カードによっては解約のメニューが表示されず、手続きができないケースもあります。
その場合、カードの裏面に記載されているカード発行会社に直接連絡するようにしてください。
電話での解約手続きも可能
ETCスルーカードに関しては、電話で解約することもできます。電話の場合以下のJCBインフォメーションセンターに連絡してください。
東京 0422-76-1700
大阪 06-6941-1700
福岡 092-712-4450
札幌 011-271-1411
こちらの受付時間は午前9時から午後5時までとなっており、年中無休で電話可能です。
なお、電話で解約する場合、JCBカードのカード番号が必要になるので、カードを手元に用意しておくようにしましょう。
また、ETCカードも車載器から抜き取り手元に置いておくようにしましょう。
電話での手続きもできますが、インターネット経由で行う方が、いつでも手続きができて簡単かつスピーディなのでインターネット環境がないといった理由がなければ、基本的にはインターネットから解約手続きを行うことをおすすめします。
JCBのETCカードを解約すると手数料がかかる?
ETCスルーカードを解約するにあたって、手数料がかかるのではないか?という点を気にしている人もいるのではないでしょうか。
手数料に関しては、ETCスルーカードの規約を確認しても、特に必要である旨が記載されているわけではなかったため、発生しないものと考えられます。
JCBカードを解約するとETCカードカードも解約される
ETCスルーカードのみの解約は行うことができますが、逆に、JCBカードのみを解約してETCスルーカードを引き続き利用することはできません。
JCBカードを解約すると特に手続きを行わなくても、自動的にETCスルーカードも解約となるため注意が必要です。
ETCスルーカードを解約するときの注意点
続いては、ETCスルーカードを解約する際に注意しておきたい点について解説します。
ETCスルーカードの破棄忘れによる不正利用は補償されない
ETCスルーカードを解約した場合、解約したカードに関してはカード会社に返還するかカードを裁断して使えない状態にして破棄する必要があります。
しかし、返還もせず、裁断して破棄もしない状態のままで、他人に不正利用された場合、そのカードの利用料金に関しては、カード所有者が負担することになります。
基本的に、不正利用される可能性は低いと考えられますが、手続きにタイムラグが生じる可能性もゼロではありません。
「どうせ解約するのだから」という理由で適当に管理していると、解約する前に不正利用されてしまう恐れもあるので、解約するまではしっかりとカードを管理し、解約後は速やかに返還、もしくは破棄を行うようにしましょう。
未払い金の支払いは続く
ETCスルーカードを解約した段階で、未払いのETC利用料金がある場合、その料金はカード所有者が支払うことになります。
解約したからといって支払いが免除されるわけではないので注意してください。
利用料金を全て支払って初めて完全な解約となります。
本当に解約していいのか検討する
他のETCカードを持っていない限り、ETCスルーカードを解約するとETCを利用することができません。
ETCカードを持っていると、高速道路の利用料金が割引になるほか、料金所もスムーズに通過できるなどメリットが多くあります。
また、解約後ETCカードが必要になったとしても、ETCカードの場合、発行までは1週間〜2週間ほどかかるのが一般的なので、すぐに入手することはできません。
ETCスルーカードは年会費無料なので、使わなくても持っていて損をするカードではないということを考えると、必ずしも解約しなければいけないものとはなりません。
そのため、解約する前には必ず本当に解約していいのかという点について考えるようにしてください。
JCBカードを解約するときの注意点
ここからは、クレジットカードである、JCBカードを解約する際の注意点について解説します。ETCスルーカード解約時の注意点と一緒に覚えておくと便利です。
溜まっていたポイントはどうなる?
JCBカードを解約するとJCBカードのポイントサービスである「Oki Dokiポイント」は、全て無効になってしまいます。
そのため、解約の前にはポイントがいくら残っているのか確認するようにしましょう。
200ポイント以上残っているなら商品との交換や他のポイントサービスへの移行ができます。
また、1ポイント単位でも、Amazonでのショッピングに利用できるほか、JCBカードの支払いに活用することも可能です。
このようにポイントは最後の1ポイントまで活用できるため、ポイントを残した状態での解約はもったいないと言えます。
JCBカードはカードの種類によっては年会費無料のものもあるため、すぐに解約したい理由がなければポイントを使い切ってから解約することをおすすめします。
家族カードも解約となるので要注意
クレジットカードには、カード契約者の家族が所有できる家族カードがあります。
これは、カード契約者が利用しているカード(本カード)とほとんど同じ機能を有したカードが審査なしで所有できるというものです。
JCBカードの家族カードであれば、ETCスルーカードの発行も可能です。
この家族カードに関しては、ETCスルーカード同様JCBカードを解約すると自動的に解約となってしまうので注意してください。
一体型カードはETCのみ解約はできない
現在は、発行は行なっていませんが、JCBカードとETCカードが一体になった「ETC/JCBカード」というカードもあります。
このカードの場合、一体となっているため、ETCカードのみの解約はできません。
その他、ETCカードの詳細情報はこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は、JCBのETCカードであるETCスルーカードの解約についてその手続きから解約時の注意点まで紹介してきました。
解約自体は簡単に行うことができます。
ただ、ETCスルーカードは年会費無料なので、無理して解約する必要はないと考えられます。
そのため、解約にあたってはしっかりと検討するようにしましょう。