「クレジットカードを持つと金銭感覚がなくなりそうで怖い…」
「お金遣いが荒くなりそう…」
という人は一定数いるのではないでしょうか。
クレジットカードを持つと金遣いが荒くなる原因として、以下の3つが挙げられます。
- お金を使っている感覚がない
- 銀行口座残高以上のお金を使うことができてしまう
- ポイントに夢中になってしまって使い過ぎる
手元にお金がなくても買い物できるのがクレジットカードの魅力ですが、魅力ゆえに使い過ぎが心配…
今回はそんな人に「クレジットカードを使いうと金遣いが荒くなる理由」と「使い過ぎが怖い方への対処法」を紹介していきます。
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クレジットカードで金遣いが荒くなるのはなぜ?
クレジットカードで金遣いが荒くなると言われている理由として、以下の3つの原因が考えられます。
- お金を使っている感覚がない
- 銀行口座残高以上のお金を使うことができてしまう
- ポイントに夢中になってしまって使い過ぎる
人によるところが大きいとは思いますが、思い当たる節がある人も少なくないのではないでしょうか。
詳しくみてみましょう。
お金を使っている感覚がない
クレジットカードは利用した代金を後から支払うため、購入したその場で現金を出す必要がありません。
小銭はもちろん、数万円の買い物をしたときも現金を目にしないため、お金を支払っている感覚が薄れがちです。
例えば、5千円の出費であっても千円札を5枚出すさいには、それなりの痛みが伴います。
1万円札しかもっていないときは「万札崩すのか…」と多少なりとも思うでしょう。
クレジットカードは現金を出す必要がなく、サインや暗証番号を入力するだけで買い物ができます。
そのためお金を支払っている感覚がどうしても薄れていまい、使い過ぎの原因になりがちです。
銀行口座残高以上のお金を使うことができてしまう
クレジットカードは、一定期間に利用した金額を後でまとめて支払う「後払い方式」です。
買い物などの際に利用者がクレジットカードで決済すると、カード会社はお店に対して代金を立て替え払いします。
つまり、クレジットカードによる決済は形を変えた借金であると言えます。
カード会社は「確実に返済してくれる」という信用が持てる人を選別するために、申し込み者を審査し、カードを持たせるかどうか決めています。
ちなみに、クレジットとは「信用」という意味です。
支払日には利用者がカード会社に利用した金額を支払う仕組みになっています。
注意しなければいけないのが、銀行口座にお金が入っていなくても決済ができてしまうこと。
極端な例ですが、銀行残高が0円でも100万円の決済が可能です。
正常な金銭感覚の人なら、「自分の銀行口座にいくら入っているのか」を把握していて利用するはずです。
しかし浪費癖のある人は、自分が持っている以上の金額を使ってしまう可能性も大いにあります。
中には、利用限度額までの残り枠を「あと○○万円まで使える」と、あたかも銀行口座の残高のような感覚で見てしまっている人も…。
- ストレスが貯まると衝動買いしてしまう
- 自分が毎月どのくらいお金を使っているか把握できていない
以上に当てはまる人は、クレジットカードを使い過ぎる傾向にあるので要注意です。
ポイントに夢中になってしまって使い過ぎる
クレジットカードの魅力といえば、ポイントが還元されることです。
還元率の良いカードを利用すれば100円で1ポイント、キャンペーンなどを活用するとそれ以上を貯めることもできる場合もあるため、年間に100万円使う人は1万円分以上のポイントが貯まります。
これに対して、現金で支払いをしても1円も還元されません。
このようにクレジットカードを上手に利用することで現金にはないメリットを得ることができます。
しかし、ポイント獲得に夢中になるあまり、必要以上にクレジットカードを使ってしまい出費を増やしてしまう人もいます。
- クレジットカードでお金を使っている感覚が薄れる+ポイント獲得のため必要以上にカードを使ってしまう
このコンボで支出の増加につながってしまいます。
クレジットカードではなく元々お金遣いが荒いのが原因
さて、クレジットカードを使って金遣いが荒くなってしまう3つの原因を紹介しました。
- お金を使っている感覚がない
- 銀行口座残高以上のお金を使うことができてしまう
- ポイントに夢中になってしまって使い過ぎる
一方で、クレジットカードを使っても節約できる人もいますよね。現金派でも使い過ぎてしまう方もいます。
決済手段を問わず、使い過ぎてしまう日人とカードを使っても節約できる人、実はカードが原因ではなく、元々お金にルーズな性格が原因と考えられます。
「クレジットカードはお金を使っている感覚が薄れがち」と言いましたが、毎月の利用明細はWEBページ上から簡単に確認できます。
最近では、家計簿アプリで銀行口座残高とカードの利用歴を連動させることもできるので、そういったツールを使えばお金の流れは簡単に把握できます。
クレジットカードを使い過ぎてしまう人は「利用明細を確認していない」「欲しいと思ったら値段を気にせず買ってしまう」傾向にあり、決済手段が原因ではありません。
元々の性格に加え、クレジットカードの使いやすさが悪い方向に転んでしまい、お金遣いが荒くなってしまうと言えるでしょう。
金遣いが荒くなりそう?使い過ぎが怖いときの対策法
クレジットカードを持つと使い過ぎが怖い人は、以下の方法を試してみてください。
※下に行けば行くほど使い過ぎを防げます
- 使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:利用明細をこまめにチェックする
- 使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:支払いは基本的に一括払い
- 使い過ぎ防止度★★★☆☆:利用限度額を自分で下げる
- 使い過ぎ防止度★★★★☆:デビットカードを利用する
- 使い過ぎ防止度★★★★★:外出時にクレジットカードを持ちださない
使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:利用明細をこまめにチェックする
利用明細をチェックするのは使い過ぎを防ぐ基本中の基本。
効果のあるダイエット法として、毎日の食事と体重を記録する「レコーディングダイエット」なるものがありますが、利用明細をつける、さらに家計簿を付ければ
「今日は食費にお金をかけすぎたから、明日はおかしを買わないようにしよう」
「パソコンを買ったから、今月は飲み会を控えよう」
など様々な気づきがあるでしょう。
郵送の利用明細だと1ヵ月に1回しか使った額を確認できないので、WEB上でこまめに利用額をチェックする習慣を付けましょう。
使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:支払いは基本的に一括払い
クレジットカードには一括払い・リボ払い・分割払いなど、さまざまな支払い方法がありますが、支払い方法は基本的に一括払いしましょう。
分割払いやリボ払いは、月々の支払額は少なくて済みますが、買い物代金のほかに手数料が必要になります。
手数料のかかる支払い方法を選択してしまうと、結果的に余計な手数料まで長く支払うことになります。
中でも特にリボ払いは、追加で買い物をしても月々の返済額が一定になりますが、その分返済期間が長期になり、手数料も高額になってしまいます。
しかし、支払い負担を感じないことで、お金を使っている危機感も薄れ、さらに気軽に使い過ぎてしまうという悪循環にはまり易くなってしまいます。
支払いが基本的に一括払いで行いましょう。
使い過ぎ防止度★★★☆☆:利用限度額を自分で下げる
クレジットカードの利用限度額は数十万円~数百万円になります。
そのため、あればあるだけお金を使ってしまう…という人は、カード会社に電話して利用限度額を引き下げてもらいましょう。
利用限度額以上の金額は決済できないので、使い過ぎ防止になります。
使い過ぎ防止度★★★★☆:デビットカードを利用する
クレジットカードは後から引き落としになるため、お金を使っている実感が薄れやすく、「口座にいくら残っているのか」も把握しづらいです。
現金を持ち歩きたくないけど、後払い式は怖い…という人には、デビットカードをおすすめします。
デビットカードは利用した金額が銀行口座からその場で引き落とされる、即時決済のカードです。
デビットカードはクレジットカードとは違い、銀行口座に入っている以上のお金を使うことはできません。
還元率はクレジットカードには劣ってしまいますが、使い過ぎが怖い人におすすめの方法です。
使い過ぎ防止度★★★★★:外出時にクレジットカードを持ちださない
クレジットカードを日常の買い物には使用せず、固定費の支払いのみで支払う方法です。
カードを家に置いておくことで、カードを使った衝動買いを防ぐことができるでしょう。
カードでの支払いが固定費のみになってしまうため、ポイントが貯まる速度は遅くなってしまいますが、使い過ぎを防止することで家計にとってはポイントが貯まる以上の効果となります。
クレジットカード払いと現金払いのハイブリッド…と言ったところでしょうか。
カードの利用で金遣いが荒くなりそうな人の、究極の対策です。
心がけ次第でカードの使い過ぎは防げる
クレジットカードを使い過ぎてしまう原因は以下の3つです。
- お金を使っている感覚がない
- 銀行口座残高以上のお金を使うことができてしまう
- ポイントに夢中になってしまって使い過ぎる
現金を触らない分、「お金を支払っているんだ」という自覚が必要です。
使い過ぎが怖い方は、以下の対策をとって金遣いが荒くならないようにしましょう。
- 使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:利用明細をこまめにチェックする
- 使い過ぎ防止度★☆☆☆☆:支払いは基本的に一括払い
- 使い過ぎ防止度★★★☆☆:利用限度額を自分で下げる
- 使い過ぎ防止度★★★★☆:デビットカードを利用する
- 使い過ぎ防止度★★★★★:外出時にクレジットカードを持ちださない
ただし、クレジットカードであっても現金払いであっても、管理が必要なのは同じです。
カードだけを原因にせず、普段の自分の使い方を見直すようにしましょうね。
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