キャッシュレス化が進み「○○Pay」がたくさん登場している中、「Google Pay(グーグルペイ)」が気になっている…けど仕組みやメリットがよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
PayPayやLINEPayに代表されるようなスマホ決済は、専用アプリをダウンロードして利用するのでなんとなくイメージしやすいですが、GooglePayについてはイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。
ここではGooglePayの仕組みやメリットについて解説していきます。
Androidユーザーなら是非参考にしてみてください。
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GooglePayとは
GooglePayはその名の通りGoogleが提供しているスマホ決済サービスです。
GooglePayはおサイフケータイ対応のAndroidでのみ利用でき、iPhone・iPadなどのApple製品では利用ができません。
GooglePayの1番の特徴は交通系電子マネー「Suica」との連携が強いことにあります。
年会費無料でSuicaにクレジットカードがチャージできるので、通勤や通学でSuicaを使っている方には便利な決済方法です。
GooglePayの対応機種
GooglePayを利用するには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- Android4.4以降
- おサイフケータイのサービスに対応している
- GooglePayを利用できる機種
2019年4月現在の主流はAndroid9.0と8.0になっているため、Android4.4より低いバージョンを使っている人はほぼいないでしょう。
古い機種を持っていて不安な方はAndroidのOSが4.4以降のものか確認してください。
「おサイフケータイに対応しているかどうか」については注意が必要です。
おサイフケータイに対応しているということは、FeliCaチップが搭載されているということ。大手3大キャリアから販売されたものであれば心配はいりませんが、SIMフリーのスマートフォンを購入する場合には注意が必要です。
③については、GooglePlayが使えるAndroid端末なら問題ありませんが、一部非対応機種の場合はGooglePayは利用できません。
こちらもSIMフリーのスマートフォーンを買った場合は注意が必要です。
ApplePayとの違いは?どっちがおすすめ?
携帯キャリアの○○Payとして、GooglePayとよく比較されるのが「ApplePay」です。
もしApple製品かAndroid端末か、決済方法を比較して決めたいなら是非参考にしてみてください。
ApplePayとGooglePayや対応している電子マネーとクレジットカードの数が異なります。(2020年4月現在
電子マネー | クレジットカード | |
---|---|---|
GooglePay | 楽天Edy・nanaco・WAON・Suica・QUICPay・iD、Visaのタッチ決済 | QUICPay対応のJCBカード・ジャックス発行カード・楽天カード(アメックス除く)・ゆめカード発行のクレジットカード、ブランドプリペイドのKyash、LINE Payカード・iDが付与される三井住友カード発行のカード(Visaプリペも対応)・ライフカード |
ApplePay | Suica ・ iD ・ QUICPay | JCBカード ・イオンカード・楽天カード(AMEXブランドは登録不可)・au ・クレディセゾン・オリコカード ・セゾンカード・TSカード ・dカード・ビューカード ・三井住友カード・NICOSカード ・MUFGカード・DCカード・ANAカード・JALカード ・リクルートカード・ダイナースクラブカード・TRUST CLUBカードなど多数。 |
対応している電子マネーの数はGooglePayの方が多いです。
ApplePayはSuicaに登録でき、iD・QUICPayに対応しているクレジットカードを登録すればiD・QUICPayも利用できるようになりますが。楽天Edyやnanaco・WAONには対応していません。
国内の多くの主要非接触電子マネーに対応しているのがGooglePayのよさです。
反対に対応しているクレジットカードの数ではApplePayが圧勝です。
ApplePayに対応しているクレジットカードの一部を表にまとめてしますが、対応しているクレジットカードは100社にも上ります。
自分が使っているクレジットカードがGooglePayに対応しているかを確認してみましょう。
おサイフケータイとの違い
GooglePayはおサイフケータイ対応のAndroid端末でしか利用ができません。
そのため「GooglePayを使わなくても、おサイフケータイでこと足りるのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、おサイフケータイとGooglePayの一番大きな違いは、複数のカードを1つのアプリで管理できるという点です。
おサイフケータイの場合は、利用するサービスが違えば、いちいち専用アプリをダウンロードしなければいけません。
GooglePayを利用するなら、立ち上げるアプリはGooglePayのみで済みます。
GooglePayを利用する4つのメリット
GooglePayを利用するメリットは以下の4つです。
- スマホ1台で決済が完結する
- 店舗でも支払いがスムーズになる
- オンライン決済も可能
- ポイントが貯まる
この4つがいいなと感じたらGooglePayを検討してみましょう。
スマホ1台で決済が完結する
GooglePayには複数のクレジットカードや電子マネーを登録できます。
そのため財布に多額の現金やクレジットカード・電子マネーを入れる必要がなくなり、管理が楽になります。
キャッシュレス化に伴い「現金は減らせたけどカード類がなかなか減らせない…」という方も多いでしょう。
GooglePayはクレジットカードはもちろん、電子マネーも楽天Edy・nanaco・WAON・Suica・QUICPay・iD、Visaのタッチ決済と多くの電子マネーが対応しているため、財布のカード類を減らすことができます。
店舗でも支払いがスムーズになる
これはGooglePayに限らず、電子マネーなどの非接触型電子マネー全般に言えることですが、支払いが一瞬で終わるので会計がとてもスムーズになります。
スマホ決済も現金に比べれば会計は早くなりますが、それでもアプリを立ち上げてバーコードを店員さんに見せて…という時間が発生します。
しかしGooglePayはアプリを立ち上げる必要がなく、即座に決済が完了するため、急いでいるときには特に重宝します。
オンライン決済も可能
電子マネーやスマホ決済の多くは店舗では利用できてもオンライン決済で利用できません。
しかし、GooglePayはオンライン決済が利用できます。
ECサイトの支払い方法からGooglePayを選択すれば登録しているクレジットカードから決済ができます。
オンラインショッピングでクレジットカード番号や有効期限を入れるのが面倒…という方もGooglePayなら簡単に決済できます。
ポイントが貯まる
GooglePayから決済すると登録しているクレジットカードや電子マネーのポイントが貯まっていきます。
100円で1ポイント貯まる還元率1.0%のクレジットカードを登録していれば、GooglePay決済でも還元率1.0%でポイントが貯まります。
GooglePayの5つデメリット
GooglePayにはメリットもありますが、当然デメリットもあります。
- 携帯の電源が切れてしまうと使えない
- 紛失・盗難すると不正利用の可能性あり
- 機種変更の移行手続きが面倒
- スマートウォッチに対応していない
- 対応しているクレジットカードは少なめ
デメリットもよく考慮した上で検討するようにしましょう。
携帯の電源が切れてしまうと使えない
利用している携帯電話に電池が切れてしまった場合は、基本的にGooglePayが利用できません。
「基本的に」といったのは電源が切れていてもわずかにバッテリーが残っていれば、GooglePayを利用できる場合が多いからです。
充電が切れるとSuicaが利用できなくて帰宅できない…ということも考えられますので、充電バッテリーか予備の電車代ぐらいは用意しておくと安心です。
紛失・盗難すると不正利用の可能性あり
GooglePayやスマホのロックを解除しなくても決済できますが、これはメリットでもありデメリットでもあります。
もしスマホが紛失・盗難にあってしまうと、不正利用されてしまう可能性があります。
紛失してしまった場合には、他の端末やPCから「端末を探す」を使って、以下のような手順でGooglePayを削除しましょう。
- 端末を探す
- スマホを検索
- ロック
- 消去
こうすれば、GooglePayを利用できなくなります。
GooglePayに登録したクレジットカード会社に連絡して、クレジットカードを止めておくとなお安心です。
機種変更の移行手続きが面倒
GooglePayは機種変更を行うと電子マネーの残高は引き継ぐことができます。
しかし、電子マネーごとに引き継ぎの手続きが必要になってしまいます。引継ぎ作業は各電子マネーの専用アプリから行わなければいけません。
例えばモバイルSuicaの場合の移行方法は以下のような流れです。
- 機種変更前のスマホでモバイルSuicaアプリを開く
- 会員メニューを開いてログイン
- 携帯情報端末の機種変更を選択して「機種変更する」をタップ
- 新しいスマホでモバイルSuicaをダウンロード
- 「再発行・機種変更の方はこちら」から自分のアカウントにログイン
- 初期設定する→実行するをタップ
Suicaだけみれば面倒な作業に感じないかもしれませんが、各電子マネーやクレジットカードについて引継ぎ作業があると考えると少々時間がかかって面倒かもしれません。
ApplePayだと機種変更する際も基本的に特別な作業は発生しないのですが、GooglePayは頻繁に機種変更をする方には少々面倒です…。
AppleWatchに対応していない
Appleから出ているスマートウォッチはTouchで決済もできますが、GooglePayはApple Watchには対応していません。
スマートウォッチに一部対応している機種もありますが、その場合はGooglePayとは別のアプリで管理する必要があります。
もやは携帯すらも出したくない方には、GooglePayは不向きかもしれません。
対応しているクレジットカードは少なめ
先ほどもあげましたが、GooglePayはApplePayに比べて対応しているクレジットカードが少なめです。
電子マネー | クレジットカード | |
---|---|---|
GooglePay | 楽天Edy・nanaco・WAON・Suica・QUICPay・iD、Visaのタッチ決済 | QUICPay対応のJCBカード・ジャックス発行カード・楽天カード(アメックス除く)・ゆめカード発行のクレジットカード、ブランドプリペイドのKyash、LINE Payカード・iDが付与される三井住友カード発行のカード(Visaプリペも対応)・ライフカード |
ApplePay | Suica ・ iD ・ QUICPay | JCBカード ・イオンカード・楽天カード(AMEXブランドは登録不可)・au ・クレディセゾン・オリコカード ・セゾンカード・TSカード ・dカード・ビューカード ・三井住友カード・NICOSカード ・MUFGカード・DCカード・ANAカード・JALカード ・リクルートカード・ダイナースクラブカード・TRUST CLUBカードなど多数。 |
これから対応するクレジットカードは増えてくると予想しますが、欲しいクレジットカードがあってもGooglePayに対応していないせいで申し込みをとどまってしまう…と自分の選択に制限がかかる恐れがあります。
GooglePayは便利ですが、手持ちのクレジットカードが登録できなくては意味がありません。
申し込む場合には、持っているクレジットカードがGooglePayに対応しているかどうか確認してから申し込みましょう。
GooglePayの使い方
GooglePayの設定方法
GooglePayでの電子マネー設定の方法は以下の通りです。
●iDの登録
Android端末であれば最初からGooglePayがインストールされていることが多いですが、ない場合はGooglePayアプリをダウンロードしましょう。
- GooglePayアプリを起動し、支払い画面から「お支払い方法」をタップ
- クレジットカード/デビット/プリペイドをタップ
- カード情報をAndroidのカメラで読み取る(またはカード情報を入力する)
- カードの有効期限・セキュリティコード・氏名などの情報を入力
- GooglePayの特約を確認し、同意をタップする
- 本人確認方法を選択(テキストメッセージ・カード会社に連絡)
- (テキストメッセージ選択時)スマートフォンに届いた6桁のコード番号を入力する
- カード登録完了
電子マネーへのチャージ方法
Googleアカウントにクレジットカードが登録されている場合は、カードを利用することでGooglePay内でチャージが完了します。
クレジットカードを登録していない場合には、クレジットカード情報を登録しましょう。
現金からチャージする場合は、コンビニなどの加盟店でチャージが可能です。
なお、nanacoなど一部の電子マネーはチャージに別途専用アプリを登録する必要があります。
お店でのGooglePayの使い方
お店でGooglePayを使う場合は、お店の人に「カードで支払います」「iDで支払います」など決済方法を伝えます。
あとはお店の人が端末操作をしてくれるので、そこにスマートフォーンをかざせば支払い完了です。
無事に支払いが完了した場合は「タントン♪」という決済音が鳴ります。
GooglePayが使えるお店
GooglePayを使えるお店は年々増えてきており、楽天Edy・nanaco・WAON・Suica・QUICPay・iD、Visaのタッチ決済が使える店舗なら利用することができます。
例えば以下のような店舗で利用が可能です。
- セブンイレブン
- コジマ
- ミニストップ
- ローソン
- ファミリーマート
- マクドナルド
- ケンタッキー
- ヨドバシカメラ
- ドミノピザ
- アピタ
- VanillaAir
- BookLive
- SPACEMARKET
全国タクシー - Creema
- 美食日本
こよ - minne
- QuickPayまたはQuickPay+に対応している店舗
主要コンビニはもちろん、各電子マネーに対応していればどこでも使えるので利用可能範囲は非常に広いです。
Suicaを登録すれば、駅改札で使うこともできます。
AndroidユーザーならGoogle Payは快適
これまで現金で支払ってきた方やクレジットカードを利用していた方は、GooglePayの利用によって、劇的に決済スタイルが変わります。
紛失や充電切れなどのリスクもありますが、クレジットカードだけでなく、電子マネーも1つにまとめられるのはとてもメリットがあります。
AndroidユーザーであればGooglePayは簡単に使う事ができるので、是非一度コンビニなどで使ってみてください。