ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)は、ANA(全日空)とアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているクレジットカードです。
ANAとアメックス、両者の優待特典が利用できるうえにマイルが貯められるので、特に海外旅行者から支持を受けています。
ここではANAアメリカン・エキスプレス・カードのメリットやデメリット、ポイント還元率やETCカードの発行などについて詳しく紹介します。
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ANAアメリカン・エキスプレス・カードの基本スペック
年会費 | 7,000円+消費税 |
---|---|
入会費 | 無料 |
利用可能枠 | 個別設定 |
申し込み資格 | 20歳以上で安定した収入のある方 |
ポイント還元率 | 1.00%~1.50% |
海外旅行傷害保険 | 最高3,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最高2,000万円 |
ショッピング保険 | 最高200万円 |
家族カード | あり(2,500円+消費税) |
ETC専用カード | 年会費無料(新規発行手数料850円+税) |
カード発行まで | 約2週間前後 |
更新期間 | 自動更新 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのメリット
- ANAとアメリカン・エキスプレス双方の多彩な特典が受けられる!
- 海外旅行やショッピングなど、さまざまな方法でマイルをお得に貯めることができる!
- ポイントをじっくりと貯めてからマイルに交換できる
ANAとアメリカン・エキスプレス双方の多彩な特典が受けられる!
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの最大の魅力は、ANAとアメリカン・エキスプレス双方の多彩な特典が同時に受けられることでしょう。
特典の中には、国内の主要空港およびハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)の空港ラウンジが同伴者1名まで無料で利用できるというサービスがありますが、これは本来であればゴールドカード以上に付帯するサービスです。
その他にも海外のレストランの案内・予約からパスポートを紛失するなどのトラブルまで、海外旅行を手厚くサポートしてくれるグローバル・ホットライン、帰国時の手荷物無料宅配サービスなど、特典は数多くあります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは年会費7,000円+消費税がかかりますが、このような豊富な特典があることを考えるととてもお得なカードといえます。
海外旅行やショッピングなど、さまざまな方法でマイルをお得に貯めることができる!
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを利用することでアメリカン・エキスプレスの「メンバーシップ・リワード」のポイントが100円(税込)につき1ポイント貯まり、ポイントはマイルに交換できます。
これだけでもかなりの高還元率ですが、さらに特典として、ANAグループの航空券をカードで購入するとチケット代金の2.5%のマイル(アメリカン・エキスプレスのポイント分含む)が付与されます。
また搭乗時には、フライトマイルに加えてボーナスマイル(区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%)も付与されます。
フライト以外でもマイルが貯まる
そのほかにも、入会時や継続時には1,000マイルが付与されたり、ANAカードマイルプラス加盟店でショッピングや飲食をするとアメリカン・エキスプレスのポイントの他にマイルが加算されたりなど、さまざまな方法でマイルを貯めることができます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、旅行や出張で海外によく出かける人であれば、ぜひ作っておきたいカードです。
ポイントをじっくりと貯めてからマイルに交換できる
ANAアメリカン・エキスプレス・カードで貯めたポイントは、「ポイント移行コース」(年間参加費6,000円+消費税)に参加することでマイルに交換できます。
これだけだと参加費が割高に思えますが、「ポイント移行コース」に参加するとアメリカン・エキスプレスのポイントが無期限(参加しない場合は3年間で失効)になるので、じっくりとポイントを貯めてからマイルに交換できます。
気を付けたいのは、ANAマイル自体は3年間で失効することです。そのため、飛行機やANAカードマイルプラス加盟店の利用で貯まったマイルの分も考慮しながら、ポイントをマイルに交換するタイミングを見極めることが重要です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのデメリット
- 年会費が高いので旅行や出張があまりない人には割高になる
- ポイントをマイルに移行するのにポイント移行コースへの参加費がかかる
- 海外旅行傷害保険の傷害・疾病治療費用が意外に少ない
年会費が高いので旅行や出張があまりない人には割高になる
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの最大のデメリットは、提携カード(企業とカード発行会社が提携して発行しているカード)のなかでは年会費が高いということです。
提携カードは提携先企業の顧客を増やすため年会費が無料もしくは比較的安価という特徴がありますが、ANAアメリカン・エキスプレス・カードは年会費7,000円+消費税がかかります。
この金額はアメリカン・エキスプレスの一般カードの中では割安なのですが、旅行や出張があまりなく、ANAやアメリカン・エキスプレスの豊富なサービスを受ける機会がほとんどないという人にとっては割高です。
1回限りの海外旅行であれば年会費が無料で海外旅行傷害保険がついたカードを複数枚持つか、別途海外旅行保険に加入した方が費用は安く抑えられるでしょう。
ポイントをマイルに移行するのにポイント移行コースへの参加費がかかる
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、まずアメリカン・エキスプレスのポイントを貯めてからマイルに交換する手続きをしますが、ポイントをマイルに交換するためには「ポイント移行コース」(年間参加費6,000円+消費税)に参加しなければなりません。
他のANA提携カードでも移行手数料がかかるのは同じですが、ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合、それに年会費を含めて考えるとどうしても割高な感じになるのは否めません。
旅行や出張で飛行機を利用する機会があまりない人や空港ラウンジやグローバルホットラインといったサービスを必要としない人は、他社の年会費無料のカードを作った方がお得といえるでしょう。
海外旅行傷害保険の傷害・疾病治療費用が意外に少ない
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは最高3,000万円の海外旅行傷害保険が付帯されていますが、その内訳は傷害死亡、傷害後遺障害で最高3,000万円、傷害・疾病治療費用で最高100万円となっています。
一見、十分な金額に思えますがアメリカやヨーロッパで病気にかかり手術となった場合は1回の手術や入院で何百万円もかかることもあります。
傷害・治療費用100万円では足りません。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの真の魅力は付帯保険だけでなく、グローバルホットラインなど海外で展開している多彩なサービスにありますが、補償額が不安な人は海外に出発するまでに年会費無料で海外旅行傷害保険が付帯しているカードを追加で申し込むか、治療費無制限の海外旅行保険に加入することをおすすめします。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのポイント制度
- ポイント還元率が高い上にANAグループでの利用で付与率が1.5倍にアップ!
- ANAカードマイルプラス加盟店を利用してマイルをお得に貯められる!
- ボーナスポイント・パートナーズ提携店を利用すると、ポイントがどんどん貯まる!
- ポイントをマイルに移行するには、ポイント移行コースへの登録が必要
ポイント還元率が高い上にANAグループでの利用で付与率が1.5倍にアップ!
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは標準還元率が1.0%とかなりの高還元率カードである上に、ANAグループで利用した場合は付与率が1.5倍にアップします。
対象となるサービスは、ANA航空券の他、機内販売や旅行商品の購入、オンラインショップ「A-style」を利用した場合などです。
さらにこれらの商品は、「ANAカードマイルプラス」の対象でもあるので、アメリカン・エキスプレスの「メンバーシップ・リワード」のポイントとは別に1%のマイルが貯まります。
これによりANAグループでの利用によるポイント還元率は2.5%になり、かなりの高還元率カードになります。効率よくマイルを貯めることができるので、ANAグループを利用する際は必ずANAアメリカン・エキスプレス・カードを使いましょう。
ANAカードマイルプラス加盟店を利用してマイルをお得に貯められる!
ANAカードマイルプラス加盟店でANAアメリカン・エキスプレス・カードを利用すると、「メンバーシップ・リワード」のポイントとは別に利用金額100円または200円(税込)につき1マイルが加算されます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの標準還元率1.0%に加えて0.5%~1.0%のマイルが貯まるので、マイル付与率は1.5%~2.0%になり、これはかなりお得です。
加盟店にはイトーヨーカドーやセブン-イレブンの他、ガソリンスタンド(ENEOS、出光興産)や家電量販店(ヤマダ電機LABI、ラオックスなど)など日常的に利用する店舗が多く、その分マイルが貯めやすくなっています。
また「ANAマイレージクラブ提携パートナー」のホテルや飲食店を利用すれば、カードを提示するだけでマイルが貯まります。
ボーナスポイント・パートナーズ提携店を利用すると、ポイントがどんどん貯まる!
ANAだけではなく、アメリカン・エキスプレスにも「ボーナスポイント・パートナーズ」という制度があります。
ボーナスポイント・パートナーズ提携店でカードを利用すると、ポイントを通常の2~10倍まで貯めることができるのでとてもお得です。
提携店は宿泊予約サイト「じゃらん」の対象ホテルをはじめ、有名なレストランやデパートも入っているので、気になるところがあればWebなどで探してみましょう。
ポイントをマイルに移行するには、ポイント移行コースへの登録が必要
「メンバーシップ・リワード」で貯めたポイントをANAマイルに移行する際は、ポイント移行コース(年間参加費6,000円+消費税)に参加する必要があります。
ポイントはANAマイルに移行する以外にもアイテムや商品券に交換したりカードの支払いに使えたりできますが、マイルに移行するとレートが1,000ポイント=1,000マイルになり、等価で交換できるのでお得です。
イルに移行するのであれば、登録期間中はポイントの有効期限が無期限になるので、ポイントが失効する直前に登録してマイルに移行することをおすすめします。
マイルに移行した翌年に登録を解除すれば参加費を節約できます。ただし移行したマイルは3年間で失効するので注意が必要です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードはETCカードを無料で発行できる?
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを発行する際、ETC専用カードも一緒に作ることができますが、新規発行手数料として1枚につき850円+消費税がかかります(年会費は無料)。
すでにANAアメリカン・エキスプレス・カードを所持していてもETC専用カードを追加で発行できます。カード会員は1人につき5枚まで、家族カード会員は1人につき1枚まで発行できます。
ETC専用カードを有料道路で利用すれば、利用した金額に応じてクレジットカードのポイントが貯まるのはもちろん、「ETCマイレージサービス」を利用すればETCマイレージのポイントを貯めることができます。
新規発行手数料はかかりますが、海外のみならず国内での旅行や出張が多い人であれば効率よくマイルを貯めることができるので便利です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードはどんな人におすすめ?
- 普段から旅行や出張などで飛行機をよく利用する人
- 海外旅行によく行くのでアメリカン・エキスプレスの特典を受けたり海外旅行傷害保険などの付帯保険を充実させたりしたい人
普段から旅行や出張などで飛行機をよく利用する人
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、ANAグループで航空券を購入したり、カードマイルプラス加盟店のホテルに宿泊したりすると特典によりマイルがどんどん貯まります。
このため普段から飛行機をよく利用する人であればあるほど、ANAアメリカン・エキスプレス・カードを作る価値が高くなります。
貯まったマイルは特典航空券に交換できる他、座席のアップグレードにも使用できるので、ビジネスクラスからファーストクラスへの変更も夢ではありません。
また入会時や継続時に1,000マイルがプレゼントされたり、「ANAカードファミリーマイル」に登録することで家族それぞれで貯めたマイルを合算して利用できたりするなど、さまざまな方法でマイルが貯められます。旅行や出張が多く、飛行機をよく利用する人であれば、ぜひ作っておきたいカードです。
海外旅行によく行くのでアメリカン・エキスプレスの特典を受けたり海外旅行傷害保険などの付帯保険を充実させたりしたい人
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、特に海外旅行をする際、他社のカードにはない多彩な特典があります。
空港ラウンジサービスやグローバルホットラインなど海外旅行を強力にサポートするサービスから、機内販売や空港店舗・免税店での割引、最高3,000万円の旅行傷害保険やショッピング・プロテクションなど付帯保険まで、ANAとアメリカン・エキスプレス両社のさまざまな特典が受けられるのはANAアメリカン・エキスプレス・カードだけです。
提携カードのなかでは年会費が割高だったり、貯まったポイントをマイルにするのに参加費がかかったりするデメリットはありますが、海外旅行によく行くような人であれば1回の旅行代金だけでかなりマイルが貯まるので、貯まったポイントでまた旅行を楽しむことができます。海外旅行をより上質なものにしたい人におすすめのカードです。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードポイント還元率を他社と比較
カード名 | ポイント還元率 |
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REX CARD | 1.25%~1.50% |
オリコカード THE POINT | 1.0%〜2.0% |
楽天カード | 1.0~3.0% |
Yahoo!JAPANカード | 1.0%~3.0% |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード | 1.0%~1.50% |
一般的には、標準還元率が常時0.50%で平均的、常時1.0%以上であれば高還元率といわれているので、ANAアメリカン・エキスプレス・カードはポイント還元率からみてもかなりお得なカードといえるでしょう。この表では5社全て高還元率カードといえます。
しかし航空券を購入したり「ANAカードマイルプラス」の提携店で買い物をしたりするとマイル付与率が1.5%~2.5%になること、アメリカン・エキスプレスと提携しているため海外旅行の際は他社のカードではありえない優待特典がついてくることを考えると、ANAアメリカン・エキスプレス・カードは海外に行く機会が多い人であれば1枚は持っておきたいカードです。
クレジットカードはポイント還元率だけでなく、優待特典や付帯保険についても考えてから作った方が結局はお得です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードが届くタイミングは?
ANAアメリカン・エキスプレス・カードはアメリカン・エキスプレスの公式ホームページから申し込みをした日からだいたい2週間程度で郵送されてきます。
アメリカン・エキスプレスでは年収や年齢の基準を公表していませんが、だいたい年収300万円以上、勤続年数3年以上なら審査通過可能といわれています。
ただし、アメリカン・エキスプレスでは入会者の利用状況や資産状況に応じてカード利用枠を設定しているので、年収によっては限度額がかなり低く設定されることもあります。
また、ANAアメリカン・エキスプレス・カードと一緒にETC専用カードを申し込んだ場合、ETC専用カードは本カードとは別送されます。
家族カードの発行は最大6枚までで、原則、配偶者・両親・18歳以上の子供が対象です。ただし子供が18歳未満の高校生で、海外留学やホームステイなど海外に長期滞在するという場合はアメリカン・エキスプレスと相談の上、発行されることもあります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの引き落とし日はいつ?
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの締め日と引き落とし日は、引き落としに利用する金融機関によって異なります。
- 締め日が毎月19日前後、引き落とし日が翌月10日
- 締め日が毎月3日前後、引き落とし日が毎月21日
- 締め日が毎月7日前後、引き落とし日が毎月26日
というパターンがあります。引き落とし日が金融機関の休業日にあたる場合は、翌営業日に引き落とされます。
また、引き落としに利用している金融機関によっては締め日と引き落とし日の変更が可能です。ETC専用カードは、高速道路会社によって請求データを送付するタイミングが異なるので、請求される月が翌々月以降となる場合もあります。また、一部加盟店および海外の利用についても、請求が遅くなることがあります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを実際に利用した人たちの口コミ
年代 | 50代 |
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職業 | 会社員 |
飛行機をよく使うので申し込みました。この年会費で飛行場のラウンジが使えたり海外旅行傷害保険などの付帯保険が付いていたりするのはお得ですね。
私は海外旅行中、急病にかかったことがあるのですが、アメックスのサポートデスクがすぐに病院を紹介してくれました。年会費が高いという人もいますが、この時の治療費が40,000円近くかかったことを考えるとすぐに元がとれちゃいます(笑)
ポイント移行コースの年会費は少し高いと思いますが、ポイントが無期限になるので貯めたポイントが無駄になりません。機内販売や空港免税店、国内旅行でレンタカーを借りる時に割引を受けられるのもいいですね。旅行が好きな人におすすめのカードです。
年代 | 20代 |
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職業 | 会社員 |
外旅行に行くことになり海外旅行保険を申し込むかどうか迷っていたらANAアメリカン・エキスプレス・カードをすすめられました。
正直、年会費が高いな、と思いましたが、アメックスだと通常のグリーンカードでも年会費が12,000円(税別)かかるのでこの点はお得かも。搭乗券のある同伴者1名まで空港ラウンジが利用できるとのことだったので、友人と成田空港のラウンジを利用しました。
ラウンジはきれいだったし、ビールかウイスキーが1杯無料だったのには驚きましたね。帰りは手荷物無料宅配サービスを利用できたし、いたれりつくせりです。
ANAの航空券を購入したりANAカードマイルプラス加盟店で利用したりするとポイントとマイルを二重取りできるそうなので、がんばってポイントを貯めてまた旅行に行こうと思います。
年代 | 30代 |
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職業 | 会社員 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは付帯保険が豊富な上にマイルが貯めやすいと聞いて入会しました。
どうせならどんどん貯めてやれ、と思って携帯料金から電気、水道といった公共料金、買い物などこのカードで全部決済したら入会から数カ月で特典航空券と交換できました!
貯めたポイントをマイルに移行するのに参加費がかかるのはちょっと考えものですが、有効期限を気にせずにマイルを貯められるのは大きなメリットだと思います。
あと入会時や継続時、搭乗ごとにボーナスマイルがもらえるのは嬉しいですね。出張や旅行でANAをよく利用する人であれば作っておいて損はないカードだと思います。