パーキングエリアに寄っただけなのに、「ピー!カードが残っています」と毎回警告してきて鬱陶しい・・・そんな経験はありませんか?
少しコンビニに行くだけなのに「ピ、ピ、ピ・・」「カードが挿入されていません」などの音が(しかもかなり音量で・・)鳴ったら思わず「分かってるよっ!」と言ってしまいそうです。
なんでそんなに毎回警告してくるの?ならないようにしたい!と思いますよね。
今回はそんな警告音が鳴る理由と消す方法について説明していきます。
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なぜ毎回警告音が鳴るの?
車のエンジンを止めると、「カードが残っています」または「ピ、ピ、ピ…」という警告音が鳴りますよね。しかも結構な音量でアナウンスしてくると思います。
カードを抜く習慣がないから、抜いたカードをどこに保管したか忘れてしまいそう、カードを指し忘れてしまいそうだからと、ETCカードは車を乗り変えるとき以外は差しっぱなしという方が多いのでないでしょうか?
ETCカードの差し忘れや抜き忘れを毎回警告している理由は3つあります。
- ETCカードを差し忘れ、抜き忘れていることを伝える
- 盗難のリスクを減らすため
- ETCカードは熱に弱く、故障するリスクを減らすため
差し忘れ・抜き忘れの防止
あたりまえのことですが、ETCレーンを通過するにはETCカードが必要です。
高速道路まででて「しまったカードを忘れてきた…」ということがないように乗るときに毎回警告してくれてるんですね。
もし、ETCレーンの手前まで来てカードのトラブルが発生すると渋滞や、最悪の場合、急停車による玉突き事故にも繋がりかねません。
事故を防ぐためにも、毎回警告しているのですね。
盗難のリスクを減らすため
ETCカードは挿入しさえすれば、署名や身分証明することなく有効期限まで使うことができます。
クレジットカードと違って暗唱番号もかかっていないので、差しっぱなしにしていると気づかないうちに盗られて使われていた…ということもありうるのです。
また、ETCカードは利用者に管理義務を課していて、不正使用はすべて利用者負担になってしまいます。
少しでも利用者に注意を喚起するためにも警告音を鳴らして知らせているのです。
ETCカードは熱に弱い
ETCカードの差しっぱなしがよくない理由として、ETCカードが熱にとても弱いという事があげられます。
もともと車載器メーカーの使用上の注意には「ETCカードは熱に弱いので高温になる場所に置かないでください」と書いてあります。
最初からETC車載器が搭載されている車であれば、ETCカードが熱の影響を受けないように自動車メーカーが設計していることもありますが、後からETC車載器を付けた場合、ダッシュボードの近くに車載器が装着されるケースもあります。
特に真夏にはダッシュボード付近の温度は40度近くになります。
ETCカードはもちろん、車載器にも影響がありそうな温度ですね。
ETC車載器は85度の動作保証がされていますが、ETCカードに埋め込まれたICチップ部分の動作保証は約45度です。
真夏の社内では、高温・常温の温度サイクルによる熱の収縮に、カードが耐えきれず故障してしまいます。実際去年、2018年の夏には熱が原因でカードが故障したケースがかなり多かったようです。
警告音を鳴らすことは盗難のリスクだけでなく、故障のリスクを減らすために鳴っているんですね。
ETCカードの警告音がなる原因
ETCカードの警告音が鳴るのは、差し忘れ・抜き忘れ以外にも以下の原因が考えられます。
- ETCカードを挿入していない
- ETCカードの挿入不良
- ETCカードのデータの読み出し、書き込みができていない
- ETCカード以外を挿入している
- ETCカードの向きが正しくない
- ICチップが汚れている
- ETC車載器が故障している
ETCカードや車載器が汚れているとエラーが起きやすい
ETC車載器が汚れていると、ETCカードの読み込みが遅くなりエラーが起きやすくなってしまします。
エラーが起きるとつい故障を疑ってしみがちですが、ETCカードや車載器の汚れが原因になっている場合も多いのです。
ETC車載器の手入れ方法
ETC車載器の汚れがもっとも発生しやすい場所はETCカードの読み取り接点部です。
市販のカードタイプの接点クリーナーでこまめなクリーニングを行う、またはパーツ量販店などてプロに見てもらうのもよいでしょう。
ETCカードのお手入れ方法
ETCカードが変形してしまったり、ICチップが汚れていると読み込みがうまくいきません。
ETCカードは乾いた柔らかい布で易しく丁寧に拭いて手入れを行いましょう。化学薬品の利用はカードが変形したり、傷めする原因になるので使用しないようにしてください。
また、熱による変形を防ぐために、車載器に入れっぱなしにしたり、ダッシュボードに放置したりすることはできるだけ避けましょう。
ETCカードの警告音の設定を変更する方法
警告音が盗難や故障を防ぐためと分かっていても、できるなら警告音をなくしたいのが本音ではないでしょうか。
少なくとも、音量を調節したり、音が鳴るタイミングを調節できたらいいですよね。
ここからは警告音を消す方法・音が鳴るタイミングを調節する手順を説明していきます。
パナソニック製の場合
車のエンジンをかけて約20秒間ETCカードを挿入しないと、「ピー、カードが挿入されていません」と警告されます。
まずは未挿入警告音を開始するタイミングを変更する手順をご紹介します。
ポイント
- ETCカードが挿入されている場合は取り外す
- 「音量ボタン」を押し、音声案内を中止する(音声案内を中止します)と案内されるまで繰り返す。
- 「リピート」を約2秒間押す
- 押すごとに、設定が切り替わるので、自分がちょうどいいことろに調節する
初期設定は20になっていますが、以下のように変更することが可能です。
警告音なし | 警告音を鳴らさない |
---|---|
設定20 | 電源を入れてから約20秒後に未挿入警告をする |
設定15 | 電源を入れてから約15秒後に未挿入警告をする |
設定10 | 電源を入れてから約10秒後に未挿入警告をする |
設定5 | 電源をいれてから約5秒後に未挿入警告をする |
次に、カード抜き忘れ警告音をオフにする手順を紹介します。
ポイント
- 「リピートボタン」と「音量ボタン」を同時に押す
- 車載器管理番号の案内が出るので、そこで「リピートボタン」を3回押す。
- 抜き忘れ戒告の設定モードになったら「音量ボタン」を押す
音量ボタンを押すたびに警告オン・オフが切り替わります。
未挿入や抜き忘れの設定をした後は自分にちょうどいいように音量を調節しましょう。
三菱電機製の場合
ETCカードの差し忘れの警告音を消す方法
残念ながら三菱際の場合、カード抜き忘れ警告の設定をオフにすることはできません…。
警告音を消すリスクも知っておこう
警告音が鳴る理由と音を消す手順、分かりましたでしょうか?
警告音は邪魔と感じがちですが、盗難や故障のリスクを減らすことができるので、ない方がいいとは一概に言えません。
警告音を消すとストレスは減りますが、その分自己管理をちきんとしなければいけないという事を覚えておきましょう!