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クレジット機能なしのETCカードなら審査なし
ETCカードはクレジットカードと連携しているイメージがありますが、クレジットカード無しでも作ることができます。それが「ETCパーソナルカード」です。
パーソナルカードとは
クレジットカードを持ちたくない人や諸事情によりクレジットカードを持てない人でもETCカードを利用できるように作られたカードです。
過去の支払いの滞納や自己破産など、お金に関する信用面に自信のない人でもETCカードを作ることができます。
残念ながら、クレジットカード機能付きのETCカードと比較すると機能が劣ります。
また、保証金が高いので初期費用がかかります。安くカードを作りたい方にはおすすめできません。
発行元は高速道路会社という会社です。
6社が共同で運営しており、年会費は1,234円。支払い方法は銀行口座からの後日引き落としです。
審査なしのパーソナルカードのメリット・デメリット
クレジットカードと連携したカードと比較して、どのような良い点・気になる点があるでしょうか。
メリット
クレジットカードを作る必要がないことが最大のメリットです。
ETCパーソナルカードがあれば、クレジットカードと連携したカードと同様に割引が受けられます。
「頻繁に高速道路を利用するが、クレジットカードを作れないので諦めていた」という肩におすすめです。
デメリット
デメリットは3つあります。
- デポジット(保証金)が高く、初期費用がかかる
- 年会費がかかる
- カードを悪用されても補償が受けられない
デポジット(保証金)が高い
クレジットカードの場合はデポジット(保証金)が必要ありません。
年会費や入会費以外はお金がかからないので、初期費用がほとんどかかりません。
一方、パーソナルカードはデポジットが必ずかかります。
クレジットカードと連携したタイプと比較すると、余分にお金がかかることになります。
ETCを利用するには、車載器の購入代や専門店でのセットアップ代もかかります。
デポジットがかかることで、初期費用が非常に高くなります。
年会費がかかる
ETCパーソナルカードは年会費が1,234円です。
クレジットカードと連動したETCカードはほとんどの場合に年会費が無料なので、節約したい方にとってはお得感が減りますね。
カードを悪用されても補償が受けられない
クレジットカードと連携したタイプと比べて、大きなマイナスポイントになります。
悪用された分も自己負担になってしまいますので、カードを厳重に管理する必要があります。
デポジットはいくらかかる?
パーソナルカードはデポジット(保証金)がかかるとご説明しましたが、その金額がなかなか高額なのです。
最低でも2万円、高速道路をよく利用する方の場合は8万円ほどかかることがあります。
金額の基準は、月の平均利用額の4倍です。
月の高速道路利用料が5,000円未満の場合は月の平均利用額が5,000円の扱いになります。
その4倍なので、デポジットは20,000円の計算になります。
月の高速道路利用料が20,000円の場合はその4倍、80,000円をデポジットとして負担することになります。
8万円は高いですよね。
クレジットカードと連携したカードの場合はデポジットが0円です。
比較すると、少し損した気分になります。
パーソナルカードの申込み方法
サービスエリアまたはETCパーソナルカード事務局で申し込み書類を入手します。
記載内容は、個人情報や引き落としに利用する銀行口座など。運転免許証のコピーも必要です。
申し込みの流れは以下の通りです。
- 書類が手元に届いたら、必要事項を記入した申込書+運転免許証のコピーをETCパーソナルカード事務局へ郵送
- 事務局で情報の確認が取れた後、デポジット(保証金)の振込取扱票が郵送される。取扱票を支払い機関へ提出し、振り込む
- 入金確認後、ETCパーソナルカードが郵送される
パーソナルカードはどれくらいで利用可能?
手続きからカードが届くまでは1~2週間かかります。
クレジットカード連携タイプの場合は即日で発行されるセゾンカードもありますので、比較すると遅く感じるかもしれません。
ブラックだとクレジットカードは作れない?
「クレジットカードと連携したETCカードがほしい。でも、ブラックリストに入っているのでクレジットカードが作れない…」という方もいらっしゃいますよね。
ブラックリストの仕組みについてご説明します。
そもそも信用ブラックとは?
「ブラックリストに載ってしまった」という表現を耳にしますが、具体的にはどういう意味なのでしょうか?
氏名や年齢、性別、生年月日、住所などの個人情報と個人のお金に関する情報をまとめて「個人信用情報」と呼びます。
この個人信用情報にキズがついた状態を「ブラックリストに載る」と表現します。
個人信用情報機関には3種類ある
- 日本信用情報機構(JICC):消費者金融に関する情報
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC):クレジットカードに関する情報
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC):銀行カードローンに関する情報
それぞれ開示している情報は異なります。
クレジットカードの場合、②株式会社シー・アイ・シー(CIC)が情報を管理しています。
ブラックリストに関する知識
- 過去にお金に関する問題を起こしている場合、クレジットカード会社は個人を「信用できない」と判断し、クレジットカードの発行を取りやめることができます
- 信用情報には人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません
- 一度ブラックリストに載ると、5~10年は消えないと言われている
- ただし、ブラックリストへの掲載が一生続くわけではありません
- ブラックリストに載ったからといって、法的に罰せられることもありません
信用情報に傷がつく主な原因
どのようなことをするとブラックリストに載ってしまうのでしょうか。
具体例をご説明します。
返済・支払いの延滞
公共料金やクレジットカードの支払いの延滞がブラックリスト掲載に繋がります。
特に未納や滞納が何度も続くと、次回のクレジットカードの更新が不可能になったり、利用停止になったりする可能性が高まります。
利用停止になる未納の金額や回数はカード会社によって異なりますが、なるべく滞納をしないように心がけましょう。
債務整理・自己破産
お金に関する大きな問題を抱えている場合はブラックリストに載ります。
自己破産した場合、日本信用情報機構(JICC)と株式会社シー・アイ・シー(CIC)では5年、全国銀行個人信用情報センター(KSC)は10年間ブラックリストに載ります。
この間はローンの借入れやクレジットカードの作成が難しくなります。
虚偽の申し込み
クレジットカード作成時やローンの借入れ申請の時、虚偽の申し込みをするとすぐにバレます。
虚偽の申し込み自体が「信用できない」と判断されるため、ブラックリストに載る可能性があります。
携帯料金の未払い
自己破産などに比べると小さい問題に思われますが、ブラックリストに載る可能性があります。
支払い方法にもよりますが、3ヶ月以上滞納をするとブラックリストに載る可能性が高いです。
「3ヶ月以上」とは、3ヶ月分を滞納するという意味ではありません。
6月に支払うべき料金を、10月になっても支払っていない(ただし7月分、8月分は払っている)のような状態でも、「3ヶ月以上の滞納」として扱われます。
奨学金の未払い
奨学金の未払いもブラックリストの対象になります。
ただし、数日支払いが遅れる程度の場合、事前に連絡することでブラックリストに載るのを避けることが可能です。
連絡なしに数日間の滞納をした場合は、「滞納している」という連絡が来ますが、すぐに支払い約束をするとブラックリストには載らずに済みます。
多くの人が利用している日本学生支援機構(JASSO)の場合は、収入に応じて最大10年間の支払い猶予や支払い減額の仕組みがあります。
連絡せずに滞納すると不審に思われるので、支払いに困った時には連絡して相談するようにしましょう。
まとめ:未払い系によるブラックリスト掲載
- 1度の料金未払い、滞納でブラックリストに載ることは無い
- 支払いに困った場合は支払い先に連絡をし、事情を説明すると猶予してもらえることもある
とにかく知らないふりをするのが一番ダメです。困ったら相談しましょう。
クレジットカードの審査に落ちたらブラック?
「クレジットカードを作ろうと思ったけど審査に落ちてしまった」「料金を滞納した覚えは無いのに、どうして…?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
クレジットカードの審査に落ちる=ブラックリストに載っている というわけではありません。
信用実績(クレヒス)が足りないだけの可能性もある
信用実績、別名クレジットヒストリー。クレジットカードの利用実績のことを指します。
クレジットカード一切使ったことがない場合、「個人信用情報に情報が全く載っていない」ということになります。
この場合、あてにする情報が全くないため、「問題は起こしていないけど、信用するための情報もない」と判断されます。
その結果、「問題を起こしたわけじゃないけど、判断材料が無くてどんな人か分からないのでクレジットカードの発行は認められない」という事態になることもあります。
クレジットカードの審査に落ちたからといって、必ずしもブラックリストに載っているわけではありません。
逆に、情報が無さすぎるがゆえに審査に落ちることもあります。
審査に通るか不安なら審査の甘いクレジットカードを選ぼう
審査の基準はクレジットカード会社によって大きな差があります。
審査の甘さで有名なカードの一つが楽天カードです。
楽天カードの特徴は以下の通りです。
- 学生や専業主婦、個人事業主でも作りやすい
- ネット系のクレジットカード
- 楽天系列で買い物をするときに便利になるように作られている
- 新規登録のポイント制度も充実していて、新規会員獲得に積極的
- 他のカードと比較して、様々な支払い手数料が安い
家族カードも審査なしで利用可能
家族カードは、クレジットカード契約者本人の家族に対して発行されるカードです。
追加カードという形で発行されるため、学生や専業主婦、個人事業主でも作りやすいのが特徴。
ただし、クレジットカード契約者本人が問題を起こしたり、追加カードを使う人が問題を起こしたりすると連帯責任になることもあります。
より責任感を持ってカードを使わなければなりません。