ETCカードの審査に落ちた理由と今後の対処法

ETCカードの審査に落ちた理由 ETCカードお役立ち情報

高速道路利用時にあると便利なETCは、ETCカード単体としてだけでなく、クレジットカードを利用して発行することもできます。

ただし、その場合クレジットカードの審査が必要となり、人によっては信用実績が足りずに審査に落ちる可能性もあります。

そうなるとETCカードも発行されません。

また、ETCとクレジットカードが一体になったものもありますが、こちらもやはり審査が必要です。

今回は、カード審査に落ちる理由とそれでもETCカードを手に入れるための対処法について紹介します。

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ETCカードの審査に落ちる原因

そもそも、なぜクレジットカードの審査に落ちることがあるのでしょうか。

まずは、どういった場合にクレジットカード(ETCカード)の審査に落ちるのか確認していきましょう。

信用情報に傷がついている

クレジットカードは後払いとなるため、その人に支払い能力があるかどうか、つまりその人が信用できる人なのかどうかを審査します。

過去の行いによって、この信用情報に傷がついていると、カード会社は「ちゃんと支払ってもらえないのでは?」と考え、審査で落とす可能性があります。

では、信用情報に傷をつける行為とはどういったものがあるのでしょうか。

一例ですが、以下のようなものが挙げられます。

  • 多重申し込み
  • 支払いの延滞
  • 債務整理

多重申し込みとは、クレジットカードやローンにいくつも申し込んでいる状況のことです。

一般的に6ヶ月以内にたくさん申し込んでいると多重申し込みとなります。

なぜ多重申し込みが信用情報に影響を与えるのかというと、例えばローンを複数利用している人はお金に困っていると考えることができますし、クレジットカードを短期間で複数申し込んでいる人は、利用上限に達したからすぐに作っていると考えることができるためです。

ただし、多重申し込みの状態は6ヶ月で解消されるほか、カード会社によっては多重申し込みでも問題ないケースもあります。

ブラックリストに登録されている

カードやローンの支払いが滞ってしまうと、いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるリストに入ってしまいます。

厳密に言うと、ブラックリストというリストや名簿は存在していません。

カードの支払い遅延やローンの返済遅延などの事故情報や延滞情報が、個人情報を扱う機関に登録されてしまうことをブラックリストに載ると呼んでいるのです。

ただし、一度の遅延だけではブラックリストに載ることはありません。

最初の遅延時はカード会社から支払いを催促するような連絡が届きます。それで支払えば特に問題はないでしょう。

それでも支払割れないようなら、カードが利用停止され、事故情報(ブラックリスト入り)として扱われるようになります。

なお、事故情報を扱う機関は、日本信用情報機構(JICC)、シーアイシー(CIC)、全国銀行個人信用情報センター(JBA)などいくつかあります。

カード会社や金融機関はこれらの機関が保有する情報を確認して審査するため、カード会社が違うからバレないということはありません。

ちなみに、カードの支払い遅延のほかに、ローン返済の遅れ、 債務整理なども事項情報になります。

一度ブラックリストに入ると、一定期間はリストに乗り続けるためしばらくカードが作れなくなります。

在籍確認が取れない

在籍確認とは、クレジットカードを申し込んだ人の勤務先などに、その人が本当に勤務しているのかどうかを確認することです。

場合によっては勤務先に電話がかかってきて「○○さんはいますか?」と聞かれることもあります。

クレジットカードに申し込む際は、申し込み用紙にプロフィールや勤務先などの情報を記入します。

しかし、極端なことをいうと、嘘を書くこともできます。

申し込み用紙では大企業勤務となっていても、実は無職という可能性もゼロではありません。

もしプロフィールを偽った人に収入がなければ、支払いができないとなってしまう恐れがあります。

そういった事態を防ぐために在籍確認を行うのです。

この在籍確認時に本人の確認が取れなければ審査にも落とされてしまいます。

ちなみに、すでにクレジットカードを利用している場合などは、在籍確認が不要なケースもあります。

提出書類に誤りがある

いうまでもありませんが、必要な書類がなければ審査をしてもらうことはできません。

例えば、

  • 必要書類を見落としていて添付忘れをしてしまう
  • 身分証明書として使えないものを提出してしまう

といった可能性が考えられます。

単純なミスによって、審査に落ちてしまうのは非常にもったいないことです。

こういったミスを防ぐためにも、申請用紙を隅から隅まで確認するようにしましょう。

また、提出前には最終チェックをすることをおすすめします。

クレジットカード会社の申込み条件を満たしていない

クレジットカードによっては○歳まで、○歳以上など条件を設けているケースがあります。

また、利用実績やカード会社が定めた条件をクリアした人のみに、案内が届くこともあります。

例えば、25歳以上が対象のカードなのに、24歳の人が申し込むと条件を満たしていないため、審査に落ちてしまいます。

こちらも、ちゃんと確認することで防ぐことができるものなので、注意してください。

ETCカードの審査に落ちたときの対処法

クレジットカードの審査に落ちたから、ETCカードを諦めなければいけないのかというと、そんなことはありません。

続いては、クレジットカードの審査に落ち、ETC申込ができなかった時の対策を紹介します。

ETCパーソナルカードへ申し込む

ETCカードはクレジットカード経由で申し込むだけはありませんし、クレジットカードと一体になったものしかないということはありません。

カード審査に落ちてしまった場合、ETCパーソナルカードを作ることで、ETCカードを入手することができます。

ETCパーソナルカードとは、簡単にいうとクレジットカード不要で申し込めるETCカードのことです。

カードは、以下の高速道路会社6社から発行されています。

  • NEXCO東日本
  • NEXCO中日本
  • NEXCO西日本
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

ETCパーソナルカードはクレジットカードの機能が付いておらず、またクレジットカード経由で申し込む必要がないため、審査などは不要です。

そのため、カードを持っていない、ブラックリストに載っていてカードが作れないという人でも申し込みできます。

ちなみに、ETCパーソナルカードを利用して、高速道路を走行した場合、費用は指定した口座から引き落とされることになります。

なお、カード作成にあたっては、事前にデポジットを振り込まなければいけないほか、1,234円(税込)の年会費が発生するため、注意してください。

ETCカードがとにかく必要といった場合は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

ETCパーソナルカードのメリット

ETCパーソナルカード最大のメリットは、なんといってもクレジットカードが不要な点にあります。

先述の通り、カード審査に落ちた人、クレジットカードを持っていないためETCカードを作れない人、ブラックリストに載っている人、クレジットカードを作りたくない人でも、ETCパーソナルカードの利用規約を満たしていれば誰でも申し込み可能です。

ETCパーソナルカードのデメリット

メリットの一方で、デメリットもいくつか存在します。

まず、当然ですが利用はETCの利用に限られます。

クレジットカード機能は付いていないため、カードを利用する事で得られるポイントなども貯める事ができません。

還元率の高いカードでETCを利用すれば一気にたくさんのポイントが入りますが、ETCパーソナルカードではそれができません。

利用者が損をしているわけではないのですが、悔しく感じる人もいるでしょう。

また、ETCパーソナルカードは申し込みに手間がかかります。

クレジットカードであればWeb上で全ての申し込み作業を完結する事ができますが、ETCパーソナルカードはWeb申し込みができません。

申し込みするには、申込書を入手する必要があります。

申込書は有料道路や高速道路のサービスエリアに置かれており、それを自分で取りに行く事で入手できます。

また、電話で取り寄せる事もできますが、自宅に届くまでに時間がかかります。

申込書に必要事項を記入したら郵送するのですが、それで終わりではありません。

その後、デポジットの振込用紙が届くため、デポジットを振り込みます。

これが完了したら自宅にETCパーソナルカードが届き利用開始となります。

このように、ETCパーソナルカードの場合、すぐに使いたくても使えないというデメリットがあります。

3つ目のデメリットは、デポジットの存在です。

デポジットは、有料道路における1ヶ月の平均利用額の4倍と決められています。

例えば1ヶ月の平均利用額が7,000円なら、申し込み時には28,000円をデポジットとし支払う必要があります。

平均利用額が5,000円未満の場合は、一律で20,000円と決められていますが、安い金額ではありません。

初期費用を抑えたいという人にとっては、デポジットはデメリットとなります。

他のETCカードへ申し込む

クレジットカードと一体になったETCカード、クレジットカード経由で申し込めるETCカードは複数のカード会社から展開されています。

そのため、一つの会社で審査に落ちたのであれば、別の会社で申し込めばいいのです。

ここではETCカードが利用できるクレジットカードとして「エポスカード」と「楽天カード」の2つを紹介します。

エポスカード

エポスカード

発行元 株式会社エポスカード
年会費 無料
ポイント還元率 0.5%
国際ブランド VISA

エポスカードは、年会費無料で利用できるクレジットカードです。

ポイントサービスも利用でき、ショッピングやネットショッピング、公共料金の支払い、電子マネーへのチャージ、アプリのミニゲームなどさまざまな形でポイントを貯めることができるのも大きな特徴です。

ポイントは200円で1ポイントが付与され、1ポイントは1円相当なので還元率は0.5%となります。

ただし、キャンペーンや制度を利用することで2倍、3倍にもなります。

ETCカードの発行も可能で、ETC乗り用でもポイントが貯められます。

獲得したポイントは、マルイのショッピングでの割引、商品券との交換、ANAマイルやスターバックスカードなどほかのサビースに交換することもできます。

年会費無料ということで、審査のハードルはランクの高いものよりも低くなると予想されます。

エポスカードのメリット・デメリット!ETCカード・年会費・手数料・ポイント徹底比較

楽天カード

楽天カード

発行元 楽天カード株式会社
年会費 無料
ブランド還元率 1%
国際ブランド VISA・mastercard・JCB

楽天カードは、楽天が展開する各種楽天カードの中でもスタンダードモデルです。

年会費は無料とお得でありながら、ポイント還元率は1%と決して低くはありません。

獲得したポイントは1ポイント1円相当で、楽天市場をはじめとした楽天の各種サービスでの支払いに利用できるほか、マクドナルドやミスタードーナツ、ツルハドラッグなど街のお店でも利用可能です。

また、ポイントを貯める際も楽天のサービス、街のお店が利用可能です。

ちなみに、楽天市場で買い物をするとポイントは3倍になるため、インターネットショッピングが好きな人にとっては非常にお得です。

持っていて損をすることはないので、ETCカードと一緒に作成してみてはいかがでしょうか。

楽天ETCカードのメリット・デメリット!年会費・手数料・ポイント等徹底比較

カードの審査に落ちないために

ETCカード入手のために申し込んだクレジットカードの審査に落ちてしまう可能性は十分にあります。

審査に落ちる理由が信用情報に傷が付いているからというものであれば、信用情報が回復するのを待つしかありません。

しかし、単純なチェックミスなどヒューマンエラーによるものは防ぐことができるものです。

審査を通過するための第一歩として、申込書をしっかりと読み込むようにしましょう。

まとめ

今回は、ETCカード(クレジットカード)の審査に落ちてしまう理由と、落ちた場合の対処法について紹介してきました。

クレジットカードは、誰もが審査に通るものではありません。

審査に落ちる理由は単純なミスの場合もありますが、年収や職業などが影響している可能性もあります。

審査に落ちてETCカードが入手できなかった時には、ETCパーソナルカードを利用するという方法もあります。

ETCカードの入手方法は1つではないので、ぜひ諦めることなく別の方法を検討してみてください。

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