アメリカン・エキスプレス、通称アメックスカードは所有していることが1つのステータスになるクレジットカードです。
その中でも上位のカードとなるとさらにスターテスは高くなります。年会費は高い一方、アメックスもポイントサービスは提供しているため、うまく利用すればよりお得になります。
今回はそんなアメックスカードの1つである、アメックス・ゴールドカードを取り上げ、そのポイント制度について解説します。
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アメックス・ゴールドのポイント還元率
アメックス・ゴールドカードを利用すると、100円につきアメックスのポイントサービスである「メンバーシップ・リワード」のポイントが1ポイント貯まります。
スーパーやコンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンドなど普段の生活の中でも利用のほか、公共料金や携帯電話料金、家賃などもアメックス・ゴールドカードで支払うことでポイントを貯めることができます。
- 100円で1ポイント
- 還元率は0.3%
- 公共料金でもポイントが貯まる
100円で1ポイントというと還元率1%のように思えるかもしれませんが、アメックスの場合1ポイント=1円の価値を持っているわけではありません。
貯めたポイントを支払いに利用する場合、1ポイントの価値は大体0.3円となるため、還元率としては0.3%ということになります。
他のカードと比べてもこの還元率はかなり低いと言えます。
ただし後述しますが、様々な制度を利用することで、より多くのポイントを貯めることは十分可能です。
メンバーシップ・リワードで200円=1マイルが貯まる
アメックスのポイントサービスであるメンバーシップ・リワードでは、ポイントを様々な商品や商品券、他のポイントサービスのポイントなどに交換することができますが、そのうちの1つにANAマイレージへの交換があります。
メンバーシップ・リワード2,000ポイントで、1,000マイルに交換することができるというものです。
アメックス・ゴールドカードの利用200円につき1マイル(2ポイントで1マイル)が貯まる計算となっています。
なお、マイルへの最小移行ポイントは2,000ポイント、つまり400,000円の利用が必要です。
マイルは貯めることで航空券と交換することができるため、旅行好きの方であれば、是非とも利用したいところです。
なお、ANAマイルへの移行に関しては、「メンバーシップ・リワード ANAコース」(年間参加費5,000円+消費税)に登録しなければいけないので注意してください。
Apple Payでも100円=1ポイント
アメックスは電子マネーのApple Payにも対応しており、カードを利用した場合と同じように100円の利用につき1ポイントが貯まります。
所有して支払い時に提示することが1つの楽しみでもあるアメックス・ゴールドカードにおいて、わざわざApple Payを連携させる意味がないのではないか…と考える人もいるかもしれません。
しかし、例えば、コンビニやスーパーなどで少額の買い物をするときにわざわざレジでアメックス・ゴールドカードを提示するのに抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。
Apple Payはそういった少額の買い物でカードを提示するのが恥ずかしいとき、アメックスを提示するのに抵抗があるお店での支払い時などに活躍してくれます。
先ほども紹介しているようにポイントは貯まるので、ポイントをとにかく貯めたいという人はApple Payとの連携も行なっておくと便利です。
ポイント対象外の電子マネーと支払い
電子マネーにも対応しているアメックス・ゴールドですが、Apple PayでSuicaにチャージした場合はポイント付与の対象にはならないので注意してください。
有料のメンバーシップ・リワード・プラスでさらにお得にポイントを貯められる
アメックスのポイントサービスはメンバーシップ・リワードですが、さらに上のポイントサービスがあります。
それが「メンバーシップ・リワード・プラス」です。これは、年間3,000円+消費税がかかる有料サービスですが、よりお得にポイントを貯めることができるため、アメックス・ゴールドでもポイントを貯めたいという人にオススメのサービスです。
ここではメンバーシップ・リワード・プラスがどのようなサービスなのか具体的に紹介します。
1ポイント=1マイルになる
通常のメンバーシップ・リワードだと200円につき1マイルつまり2ポイントで1マイルになる計算でしたが、メンバーシップ・リワード・プラスになると1ポイントで1マイルになる計算になります。
- メンバーシップ・リワード…200円で1マイル
- メンバーシップ・リワード・プラス…100円で1マイル
また、メンバーシップリワードのポイントからマイルへの最小移行ポイントも2,000ポイントから1,000ポイントに変わります。
つまり10万円分カードで支払えばマイルに移行することができるというわけです。
このように、マイルへの移行レートがアップするため、テンポよくマイルを貯めることができるでしょう。
対象店舗でポイントが3倍になる
メンバーシップ・リワード・プラスに登録したうえで、さらに「ボーナスポイントプログラム」というプログラムに登録すると、対象となっているオンライン店舗でカード決済をすると100円につき3ポイントが貯まります。
ポイントの内訳は、通常付与される1ポイントに加え、ボーナスポイントが2ポイントとなっています。
このボーナスポイントプログラムは無料で利用することができますが、メンバーシップ・リワード・プラスの利用者限定のサービスです。
なお、ボーナスポイントプログラムの対象となっている店舗とサービスは以下の通りです。
店舗 | 対象サービス |
---|---|
Yahoo! JAPAN | ヤフーショッピング
ヤフオク︕(Yahoo!かんたん決済) ヤフー官公庁オークション |
iTunes Store/App Store | iTunes Store
App Store iBooks Apple Music |
JAL | JAL国内線・国際線航空券
JALPAK国内・海外ツアー商品 |
H.I.S. | 海外航空券
事前決済となる海外ホテル 海外航空 + ホテル(セット販売) 海外パッケージツアー 海外オプショナル・レンタカー |
アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン | 航空券(国内航空券は、エボラブルアジアの運営するアメリカン・エキスプレスのカード会員専⽤国内航空券販売サイト購⼊したものが対象) |
Amazon.co.jp | Amazon.co.jp
Amazonマーケットプレイス Kindle本 Amazon Business(Amazonプライムの会費、Prime Studentの会費などはポイント加算の対象外) |
このように、様々なオンラインショッピングが対象となっています。
特にヤフーショッピングやAmazonが対象となっているため、普段からインターネットで買い物をする人にとっては非常にお得なものとなるでしょう。
また、出張や海外旅行などによく行く人にもぴったりです。
ポイントの有効期限が無期限になる
メンバーシップ・リワードの場合、獲得したポイントの有効期限は3年に設定されています。
3年という期限は決して短いわけではありませんが、期限までに十分なポイントが貯められずに結果的にポイントを失効してしまう可能性も十分にありえます。
一方で、メンバーシップ・リワード・プラスに登録していると、ポイントの有効期限が全て無期限になります。
普段はあまりクレジットカードで決済をしないけどポイントは貯めたいといった人は、メンバーシップ・リワード・プラスに加入することで、落ち着いて自分のペースでポイントを貯めることができます。
ちなみに、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録以外に、一度でもポイントをアイテムと交換することでもポイントの有効期限を無期限にすることができます。
アメックス・ゴールドのポイントの貯め方は?
では、アメックス・ゴールドカードではどのようにすればポイントを貯めることができるのでしょうか。
ここでは、一般的な買い物以外でのポイントの貯め方について解説します。
ETCカードの使用でポイントを貯める
アメックスゴールドはETCカードを利用してもポイントを貯めることができます。そのため、普段から高速道路などの有料道路を使う機会の多い人はETCカードをアメックスで作ることでよりポイントを貯めることができます。
ETCカードの発行にあたっては、1枚につき発行手数料として850円+消費税がかかりますが、年会費は無料なので、1度作ってしまえばその後費用が発生することはありません。
- 発行手数料…850円+税
- 年会費…無料
また、「ETCマイレージサービス」という高速道路会社が提供している無料サービスに登録することで、ETCの利用額に応じてメンバーシップ・リワードとは別にポイントを貯めることができます。
貯めたポイントは高速道路料金にあてることができます。
公共料金の支払いでポイントを貯める
先ほども少し触れていますが、アメックス・ゴールドカードを使って公共料金の支払いを行うことでもポイントを貯めることができます。
電気料金やガス料金・水道料金・固定電話料金・プロバイダ料金・携帯電話料金、新聞購読料、放送料金、税金など公共料金は定期的に支払うものであり、毎月安定してポイントを貯めることができます。
1年継続するだけでもかなりのポイントを貯めることができるでしょう。
また、単純にクレジットカード払いにしておけば、毎月わざわざ振込を行う必要も無くなるので手間が省けます。
ちなみに、公共料金などの支払いでアメックス・ゴールドが対応しているのは以下の通りです。
携帯電話
大手3社はもちろん、格安SIMと呼ばれる携帯電話にも対応しています。
NTTドコモ/au/ソフトバンク/Y!mobile/UQ mobile
電気料金
日本各地の電気会社の支払いに対応しています
北海道電力/東北電力/東京電力エナジーパートナー/中部電力/北陸電力 /関西電力 /中国電力 /四国電力 /九州電力 /沖縄電力
ガス料金
こちらも幅広い地域のガス会社の支払いに対応可能です。
北海道ガス/京葉ガス /東京ガス /東彩ガス /東邦ガス /大阪ガス /河内長野ガス /大和ガス/大和ガス住宅設備 /広島ガス /西部ガス /九州ガス /日本ガス
水道料金
全国各地ではありませんが、水道料金の支払いにもアメックス・ゴールドカードを利用することができます。
札幌市水道局/東京都水道局/多摩地区都営水道/横浜市水道局/京都市上下水道局/神戸市水道局/尼崎市水道局/長崎市上下水道局/福岡市水道局
各種税金・Yahoo!公金支払い・ふるさと納税
国税を始め、一部都府県の自動車税や国民年金、さらにはふるさと納税にも対応可能です。
国税/Yahoo!公金支払い/東京都税/大阪府自動車税/三重県自動車税/愛知県自動車税/千葉県自動車税/福島県自動車税/大分県自動車税/国民年金保険料
新聞購読料
主要な新聞はアメックス・ゴールドカードで支払うことが可能です。
日経新聞/朝日新聞/読売新聞/毎日新聞/産経新聞
インターネット料金
各プロバイダ料金の支払いに対応しています。
@nifty/au one net/OCN/ODN/SpinNet/So-net/BIGLOBE/ぷらら/Yahoo!BB/IIJmio/UQ WiMAX/Aol.
放送・動画配信料金
NHKやスカパーといった放送局はもちろん、近年人気のNetflixやHuluの支払いにも対応している点は大きな特徴と言えるでしょう。
NHK/J:COM/スカパー/WOWOW/Netflix/Hulu
固定電話料金
固定電話がある家庭の多くはアメックス・ゴールドカードでの支払いが可能です。
NTT東日本/NTT西日本/NTTコミュニケーションズ/KDDI
このように、アメックス・ゴールドカードは様々な料金の支払いに利用することができます。
料金の支払いを意図的にアメックス・ゴールドカードで行うようにすれば、効率よくポイントも貯まるでしょう。
家族カードの利用でポイントを貯める
アメックス・ゴールドカードでは家族カードを発行することができます。
発行にあたっては特に審査などは不要ですが、カードの機能に関してはカード契約者本人が所有しているカードとほとんど同じであり、特典やサービスも同じものが受けられます。
この家族カードによる支払いでも、ポイントを貯めることができます。
例えばカード所有者の奥さんに家族カードを発行して、スーパーで買い物をした場合、ポイントは家族カードではなく、カード契約者が所有するカードに貯まります。
アメックス・ゴールド家族カードの年会費は?
ちなみに、アメックス・ゴールドカードの場合、家族カードは1枚に限り年会費無料となりますが、2枚目以降は年会費12,000円+消費税がかかります。
ただ、公式ホームページを見ても家族カードの発行上限は確認できないため、家族の人数分のカードを発行する子とも可能だと考えられます。
ポイントを効率よく貯めるということに重きを置くのであれば、家族カードは積極的に使いたいところです。
ぐるなびのネット予約でポイントを貯める
アメックス・ゴールドカードでは、飲食店の予約などができる情報サイト「ぐるなび」と連携させることができます。
これによってお店の予約をぐるなびで行い、実際に来店するとアメックス・ゴールドカードのポイントを貯めることができます。
また、予約したお店での支払いをアメックス・ゴールドカードで行えば、さらにポイントが貯まるため一石二鳥だと言えます。
アメックス・ゴールドのポイント期限は最大3年間
先ほども紹介しているように、アメックス・ゴールドカードのポイントの有効期限は最大で3年間です。
しかし、この有効期限を無期限にすることも可能です。
ポイントの有効期限を無期限にする方法
ポイントを無期限にする方法としては以下の2つがあります。
- アメックスで貯めたポイントを何かに交換する
- メンバーシップリワードに加入する
アメックスで貯めたポイントを何かに交換する
すでに紹介しているように、アメックスで貯めたポイントを商品やギフト券など何かしらと交換することでポイントの有効期限がなくなり、無期限にすることができます。
1度の交換でいいため、ポイント数が少なくても交換できる商品と先に交換しておけばあとはゆっくりポイントを貯めることが可能です。
メンバーシップ・リワード・プラスに加入する
こちらもすでに紹介しているように、メンバーシップ・リワード・プラスに加入すると自動的にポイントの有効期限が無期限に変わります。
こちらは特に商品交換などは必要ありません。
メンバーシップ・リワード・プラスは、有料サービスですが、ポイントの還元率やマイルへの移行レートもアップするのでぜひ利用を検討してみてください。
ポイントの確認方法・交換方法は?
「たくさん買い物をしたけど、自分のポイントは今どのくらいなのだろう?」と思う人は少なくないかと思います。
アメックス・ゴールドカードの利用で貯めたポイントは、メンバーシップ・リワードののオンライン・サービスで確認することができます。
アクセスにあたってはIDとパスワードが必要になるので用意してください。
また、アイテムや商品券などへの交換は、以下の手順で行うことができます。
- メンバーシップ・リワード カタログサイトへログイン
- 画面のメニューから交換できるアイテムを選択する
- 交換完了(ただし、アイテムによってその場で交換できるものと郵送が必要になるものがあるので注意)
交換自体は簡単に行うことができるので、ぜひポイントが貯まったら試してみてください。
ポイントのお得な使い道は?
ここからは、ポイントの使い道について解説します。
どのように使うのが一番お得なのか気になる人はぜひ参考にしてみてください。
2万ポイント以上はANAマイルへの交換が一番お得
アメックス・ゴールドカードで貯めたポイントを最大限に有効活用したいのであれば、マイルへの交換をおすすめします。
中でもANAマイルはメンバーシップ・リワード・プラスに加入していれば、1,000ポイントを1,000マイルに交換できるなどレートもいいため、特におすすめです
ANAマイルは国内線の往復ができる航空券は15,000マイル以上、ハワイへの往復ができる特典航空券は40,000マイル以上あれば交換できるため、すでに2万ポイント以上をもっている人はぜひANAマイルへの交換を検討してみてください。
マイルの交換には手数料がかかる点に注意しよう
先ほども少し触れているようにANAマイルに交換する場合、「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録する必要があります。
こちらは、年間5,000円+消費税の費用がかかるので注意してください。
また、ポイントとマイルのレートをよくするためにメンバーシップ・リワード・プラスに加入すると3,000円+消費税もかかるので年間で8,000円が必要になります。
JALマイルを貯めている人はブリティッシュエアウェイズエグゼクティブへの交換がおすすめ
カード利用者の中にはANAではなくJALのマイルを貯めている人もいるでしょう。
JALマイル派におすすめなのがポイントをブリティッシュエアウェイズのエグゼクティブに交換することです。
こちらであれば、4,500マイルからJALの国内線の航空券に交換することができます。
商品券に交換する
ポイントは以下のような様々な商品券に交換することも可能です。
Eクーポン
Amazonプライムギフトコード、Amazonギフト券、ANA SKYコイン、iTunesカード、サーティワンアイスクリームなど
クーポン・商品券
Dinos、IKEA、サムソナイト、シップス、ユナイテッドアローズ、各種レストランクーポン、JCB、アメックス、モスバーガー、全国百貨店共通商品券など
このように、身近で使えるものもたくさんあるのでこちらもおすすめです。
家電・インテリアなどの商品に交換する
ポイントがたくさん貯まっている人であれば、以下のような家電やインテリアといった豪華な賞品と交換することも可能です。
家電・カメラ・AV機器
テレビ、カメラ、AV機器、PC、タブレット端末、生活家電、掃除機空調、季節家電、キッチン家電、美容・健康家電
スポーツ・おもちゃ・ホビー
キッズ玩具、ゲーム機器、スポーツ・アウトドア用品、ゴルフ用品、ガーデニング用品
ホーム・キッチン・日用雑貨
寝具、インテリアステーショナリーグッズ、キッチンウェア、テーブルウェア、グラス・カップ、生活雑貨
ファッション・トラベル
メンズ ファッション、レディース ファッション、トラベル アイテム、腕時計、アクセサリー、コスメティック、フレグランス
日常生活の中でも利用頻度の高いものなので、あると便利ですね。
Tポイントに交換する
アメックス・ゴールドカードで貯めたポイントは、コンビニやDVDレンタルの際にも利用できるTポイントに交換することもできます。
移行レートは300 ポイントにつき100Tポイントとなっています。
最少移行ポイント数 は3000ポイントなので、メンバーシップ・リワード会員なら300,000円、メンバーシップ・リワード・プラス会員で「ボーナスポイントプログラム」に登録していれば100,000円の利用で貯まるポイント数です。
アメックス・ゴールドのポイントの交換はANAマイルがおすすめ
今回は、アメックス・ゴールドカードのポイント制度について解説しました。
通常のポイント制度であるメンバーシップ・リワードだとポイントの還元率が低いほか、有効期限が定められています。
一方でメンバーシップ・リワード・プラスに登録すればポイントをより効率よく貯めることができます。
こちらは有料ですがポイントをたくさん貯めたいのであれば、利用をおすすめします。