クレジットカードの申し込みをしたい学生の方で奨学金を利用している方も多いと思います。
奨学金制度は学生にとって、お金の心配が軽減されるとても便利な制度ですよね。
しかし、日本の奨学金のほとんどが貸与型なため、実質的にはお金を「借りている」状態になります。
そのため、奨学金を利用しておりクレジットカードを申し込みたいと考えている学生の方は、「奨学金を借りていることが審査に影響してしまうのでは?」と不安に思っているのではないでしょうか。
そこで今回は、奨学金とクレジットカード審査の関係性を説明し、上記の不安を解消していきたいと思います!
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奨学金借入はクレジットカード審査に影響しない
まず、結論から申し上げると、「奨学金借入自体はクレジットカード審査に影響しない」ので安心してください。
ただし、それは延滞せずに返済している場合に限ります。「仮にもお金を借りているのになぜ審査に影響しないの?」「なぜ延滞すると審査に影響するの?」と疑問に思う方も多いと思います
。ここからは、それらの疑問を解消していきます!
奨学金は「他社からの借り入れ欄」に記載しなくて良い
クレジットカード会社はカードを発行するにあたって、申し込み者本人の年収や過去の返済履歴などから、返済能力があるかを審査しています。
そのため、申し込み者が現在どれくらい借入れをしているのかも、重要な判断基準となります。そのため、クレジットカードを申し込む際は、「他社からの借り入れ欄」を記入しなくてはなりません。
「奨学金はお金を借りているのだから、他社からの借り入れ欄に記載しなくてはいけないのでは?」と思う方もいるかと思いますが、奨学金は「借入金」とはみなされません。
カードの審査で対象となるのは消費者金融やクレジットカード会社からの「借入金」なため、奨学金は対象外となるのです。
つまり、たとえ奨学金を借りていても「他社からの借り入れ欄」は「0円」で良いのです。
奨学金の借入事実についてクレジットカード会社は確認できない
大前提として、クレジットカード会社は申し込み者が奨学金を借りているかを確認することはできません。
クレジットカード会社は、審査の際に「個人信用情報機関」から申し込み者の情報を得ることで、返済能力があるかを判断しています。
しかし、奨学金借入の事実は「個人信用情報機関」に載りません。そのため、奨学金借入はクレジットカードの審査に何の影響もありません。
「個人信用情報機関」とは?
では、「個人信用情報機関」とはいったい何なのでしょうか?個人信用情報機関とは、信用情報を金融機関から集めて、それを管理し、金融機関に提供する機関です。
そのため、クレジットカード会社や消費者金融と契約をすると、申し込み者の個人情報や返済履歴が個人信用情報機関に登録されます。
そして、クレジットカード会社が審査をする際に、それらの情報を提供するのです。
奨学金の返済を滞納するのは絶対ダメ!
冒頭で、奨学金借入は延滞せずに返済している場合に限り影響しないと申し上げましたが、それはなぜでしょうか。
ここからは、奨学金返済を延滞することで起こってしまうリスクを説明していきます。
日本学生支援機構の奨学金を延滞・滞納すると個人信用情報機関に登録される
先程個人信用情報機関についてご説明しましたが、クレジットカード会社が加盟している個人信用情報機関はクレジット系のCICと消費者金融系のJICCというものです。
それらに、奨学金を取り扱っている団体は加盟していません。
しかし、日本の奨学金の大半を取り扱っている日本学生支援機構(JASSO)は個人信用情報機関のひとつである銀行系のKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しています。
そのため、日本学生支援機構の奨学金を延滞・滞納すると個人信用情報機関に登録されてしまうので、注意が必要です。
奨学金返済を3ヵ月滞納するとブラックリストに載るため要注意!
では、具体的にどれくらいの期間奨学金を滞納すると個人信用情報機関に登録されてしまうのでしょうか。
それは「3か月」です。返還開始6ヶ月経過後、3ヶ月滞納すると事故情報(ブラック情報)として登録されてしまいます。
ブラックリストとは?
ここでブラックリストについてご説明します。ブラックリストとは、クレジットカードの返済が滞った場合や破産が生じた場合などに、事故情報や延滞情報として個人信用情報機関に登録されることです。登録された状態を「ブラックリストに載る」と表現されます。
奨学金でブラックリスト入りすると5年間記録が残る
奨学金の延滞により、ブラックリストに載ってしまうと、「返済完了後5年間」も記録が残ってしまいます。
そのため、一度奨学金延滞が理由でブラックリストに載ってしまうと、その後5年以上もの間クレジットカードを作るのが難しくなってしまうのです。
奨学金を延滞しそうになったら2つの制度を使おう
では、万が一奨学金を延滞しそうになってしまった場合どのように対処したら良いのでしょうか。ここでは2つの制度をご紹介します。
上手の活用することで、ブラックリスト入りを避けましょう。
奨学金の減額返還制度
1つ目にご紹介するのは「減額返還制度」です。減額返還制度とは、毎月の返還額を減額して返還することができる制度です。
減額返還制度は、災害や病気などの経済的理由により奨学金の返還が困難な方の中で、毎月の返済額を減額すれば返還可能である方を対象としています。
毎月の返還額を減額するため、無理なく返還を続けることができます。1回の申請につき適用期間は1年で最長15年(180か月)まで延長することができます。
奨学金の返還期限猶予制度
2つ目にご紹介するのは「返還期限猶予制度」です。
返還期限猶予制度とは、災害や病気、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に、返還期限の猶予を願い出ることができる制度です。
申請にはマイナンバーと書類の提出が必要です。審査により承認された期間については返還の必要がありませんが、返還すべき元金や利息が免除されるものではないため、そこは注意しましょう。
学生がクレジットカードの審査に通過するポイント
ここからは、奨学金を借りていてブラックリストに載っていない学生の方が、よりクレジットカードの審査に通りやすくなるポイントをご紹介します。
これらのポイントを押さえ、クレジットカードを手にした皆さんが、より良い学生生活を過ごせることを願っています!
短期間に何枚ものカードに申込まない
1つ目のポイントは、短期間に何枚ものカードに申し込まないことです。クレジットカードの多重申し込みは、クレジットカード審査の際にやってはならないタブーとされています。
審査に自信がない方ほど同時に複数の申し込みをしたくなると思いますが、それは逆効果です。
なぜなら、同時に複数の申し込みをするということはそれだけお金に困っている状態でるとクレジットカード会社に受け取られ、審査落ちの対象となってしまうからです。
そもため、短期間に何枚ものクレジットカードを申し込まないように注意しましょう。
奨学金以外に家賃や携帯使用料を滞納しない
先程もご説明した通り、クレジットカードの審査では、個人信用情報機関から様々な個人情報がクレジットカード会社に提供されます。
その中には、奨学金の延滞情報だけではなく、携帯料金や家賃の延滞情報も含まれます。
特に携帯の本体料金を分割払いにしている方は多いと思いますが、それを延滞してしまうと個人信用情報機関に記録され、審査落ちの対象となってしまうので、気を付けましょう。
在籍確認の電話には必ず出る
クレジットカードの申し込みにあたり、本人確認と在籍確認のために、携帯電話やアルバイト先にクレジットカード会社から電話がかかってくることがあります。
その電話に出られなかった場合も審査落ちの対象となってしまう場合があるため、クレジットカード会社からの電話には必ず出られるよう準備をしておきましょう。
審査に通りやすい!学生にオススメのカード3選
最後に学生の方でも審査に通りやすいオススメのカードを厳選して3つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
三井住友カードデビュープラス(学生)
1枚目のおすすめのカードは、「三井住友カードデビュープラス」です。このクレジットカードは25歳までの方が申し込むことができる若者向けのカードです。
入会後3か月間はポイント還元率が5倍になり、還元率2.5%でポイントを貯めることが可能です。また、三井住友カードデビュープラスは、実質年会費無料で利用することができるのも大きなメリットです。
初年度は年会費無料で、2年目以降は前年度に1回使用すれば年会費無料になります。無駄なコストがかからず所持できるため、若者も安心して持つことができます。
学生専用ライフカード
2枚目のおすすめのカードは、「学生専用ライフカード」です。
このクレジットカードは、その名の通り学生向けのクレジットカードです。そのため、学生の方に嬉しい特典が盛沢山です。
海外旅行先でのカード利用総額の5%にあたる現金がカード登録口座に振り込まれる5%キャッシュバックや、学生専用お問い合わせ窓口があるなど、お得かつ安心にクレジットカードを利用することができます。
ACマスターカード
最後におすすめするクレジットカードは、「ACマスターカード」です。このカードをおすすめする理由は、審査基準が他社のカードと異なるからです。
独自の審査基準で過去の金融事故歴より現在の支払い能力を重視する傾向があるのです。そのため、例えば過去に奨学金を滞納してしまったとしても、滞納金を払い終え、現在収入がある人であれば審査に通過できる可能性があります。
奨学金を滞納してしまった経験がある方もぜひ一度申し込みをしてみてはいかかでしょうか。