家族カードとは、クレジットカードの本会員の家族に対して、本会員と同じクレジットカードを追加で発行できるカードのことを言います。
本会員の信用により、収入面に不利な家族でもクレジットカードを持てるのですが、実は審査があることに注意しなければなりません。
そこで、家族カードを発行したいが審査に不安があるという人に向けて、家族カードの審査落ちから避ける方法を紹介していきます。
家族カードの審査に対する準備や審査落ちの原因などを解説していきますので、家族カードを発行したい本会員の人は必見です。
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家族カードの審査はほぼ問題なく通過できる
家族カードは審査があると冒頭で説明していますが、親カードを持つ本会員の信用で家族カードが発行されので、審査はあっても厳しくありません。
審査落ちの要因がなければ、審査はほぼ問題なく通過できます。
しかし、審査落ちの要因がなければの話しです。審査落ちの要因については「家族カードが審査落ちする理由」という見出しで、後ほど解説していきます。
家族カードは親カードの信用情報を元に審査する
家族カードの審査は親カードを持つ人の信用情報を元に行います。
親カードの会員に問題がなければ審査は通過できますが、すでに親カードを持っている本会員ので、審査はほぼ通ると言っても過言ではないでしょう。
家族カードが審査落ちする理由
家族カードの審査はほぼ通ると言えるのですが、それは審査に問題がなければの話しです。
ひとつでも問題があれば、審査の通過は不可能と言っても過言ではありません。審査落ちの理由について、以下にまとめました。
- 本会員の信用情報に問題あり
- 家族が過去にカードの支払いを延滞したことがあった
- 申し込み内容に不備があった
その理由を次に挙げて、解説していきます。
本会員の信用情報に問題あり
本会員がすでにクレジットカードを持っているので信用情報に問題はないと誰もが思うでしょう。
しかし、例えクレジットカードを持っていても、支払いに対する延滞や滞納があれば、家族カードの審査通過は不可能になります。
それ以前に、クレジットカードの利用が強制的に停止になる可能性も否定できません。
家族に問題はなくても、本会員に問題があれば、家族カードの追加・発行は不可能であることを心に留めましょう。
なお、利用規約によって、クレジットカードの現金化は禁止されています。
キャッシングを利用するなら規約違反には当たりませんが、ショッピング枠を利用した現金化は違反で、そういった違反行為を行う本会員は信用度が低いです。
支払いに問題がなくても、規約違反を理由にクレジットカードの利用が停止になるというケースがあります。
堅実的にクレジットカードを利用し、適切に支払い続けることが審査通過の対策になるのです。
家族が過去にカードの支払いを延滞したことがあった
本会員に問題がなくても、家族が過去にカードの支払いを延滞または滞納したことがあった場合は、審査落ちになるのです。
具体的に説明しますと、家族が当時クレジットカードの本会員だった頃、支払いを延滞や滞納を行ったとして、利用を強制的に停止されたという経歴を持っています。そういった経歴を持つ家族にカード会社は発行しません。
いくら本会員の信用が高くても、カード会社にとって、支払いされないというリスクが非常に高いのです。
同じカード会社で過去に金融事故を起こしていると審査に落ちやすい
家族が金融事故を起こした経験を持っていますが、本会員と同じカード会社と同じだった場合は、審査に落ちやすいです。
審査に通らない確率はゼロではないのですが、カード会社の立場を考えると、いくら信用ある本会員だとしても、自社のクレジットカードで金融事故を起こした家族に持たせたくないと思うでしょう。
支払いたくても支払えない事情があったとしても、金融事故を起こしたことに変わりはありませんので、ご留意ください。
申し込み内容に不備があった
家族カードの申し込み内容に誤字脱字などの不備があった場合は、審査落ちになる可能性があります。
単純な入力ミスであれば、カード会社から電話で指摘される場合があるのですが、聞かれたことに回答するだけなので、難しいことを考える必要はありません。
これは家族カードに限った話しではなく、本会員のクレジットカードでも言えることです。申し込み内容を確認した後、問題がなければ提出し、手続きを終えましょう。
家族カードの審査落ちを防ぐ!審査通過のポイントは?
家族カードの審査落ち要因がなくても、審査落ちの可能性がなくなったわけではありません。そこで、審査通過のポイントを3つに絞り、まとめました。
- 大前提!家族カードの申し込み条件を確認する
- 本会員のカード利用の状況を確かめる
- 家族の信用情報に問題がないか確認
大前提!家族カードの申し込み条件を確認する
家族カードの申し込み条件は、各カード会社によって異なりますが、以下の部分は共通しています。
- 生計を共にする配偶者・両親・子ども(18歳以上であること)
- 高校生は不可
- 本会員の兄弟姉妹は対象外
注目していただきたいのが、生計を共にする配偶者・両親・子どもという部分です。
家族カードは基本的に、本会員の配偶者(夫または妻)、本会員の両親、本会員の子どもであれば発行が認められます。
しかし、本会員の兄弟姉妹は家族カードの対象外となっているのです。内縁関係や恋人も家族カードの対象外になることを理解しましょう。
申し込み条件を満たせないまま申し込むと、審査通過どころか、審査を受けられないことを覚えてください。
本会員のカード利用の状況を確かめる
本会員はクレジットカード保有者でもあり、一見すると信頼度が高いと思われます。
しかし、支払いが滞っている場合は危うい状況で、家族カード発行以前の問題となるのです。
もちろん、支払い忘れは誰にでもあるので、支払期限が過ぎても、支払期限から1週間以内に支払いを行えばクレヒスにほとんど影響はありません。
仮にクレジットカードを保有している本会員がクレジットカードの利用停止に陥った場合、家族カードの発行は不可能になります。そうなった場合、家族は家族カードを持てないのです。
家族の信用情報に問題がないか確認
家族が金融事故を起こして信用情報に傷がついてしまった場合は、その家族に対する発行が不可能になります。
家族の信用情報に問題がないかに関する確認方法なのですが、基本的に家族本人に聞いたほうが早いと言えるでしょう。
しかし、その家族が嘘偽りを述べている場合があります。CICなど信用情報機関に確認するのが早いと思われがちですが、プライバシーの観点から、開示請求は本人からの申し込みしか基本的に受けないようになっているのです。
対象の家族が信用情報機関に直接、自分の信用情報を開示請求すれば問題なく、何も知らない家族も自分の信用情報を確かめられるメリットがあります。
どちらにしても、カード会社は信用情報機関を通して、家族の信用度をチェックしますので、問題があれば審査通過は見込めないでしょう。
逆に信用情報に問題がなければ、審査通過は大いに期待できます。
家族カードのメリット
家族カードのメリットは審査通過しやすいだけではありません。他にも大きなメリットがあるのです。
- 年会費が安い!サービス内容も充実している
- 家計管理が楽になる
- ポイントが貯めやすい
そのメリットを次に挙げて、内容を紹介していきます。
年会費が安い!サービス内容も充実している
家族カードの年会費は、本会員の年会費より安く設定されています。カードの種類によっては、年会費が無料になっている場合があるのです。
もうひとつ、注目していただきたいのが、家族カードに付帯されているサービス内容にあります。サービス内容は、親カードに付帯されているサービスと全く同じです。
例えば親カードがゴールドカードだった場合、家族カードはゴールドカードとしてサービスを利用できます。プラチナカードでも同様です。
家族別々でクレジットカードの利用を申し込むという選択はあるのですが、その場合は厳しい審査を通過しなければならず、年会費もかかります。同じ家族がクレジットカードを利用したい場合は、家族カードの利用が大きなメリットになるというわけです。
家計管理が楽になる
家族カードで利用した分の支払い方法は、親カードの利用分とまとめてお支払いする形となります。親カードと家族カードの利用分をまとめてお支払いとなるだけでなく、各カードの金額や利用状況がわかるので、家計の管理がしやすいです。
ポイントが貯めやすい
多くの場合、家族カードの利用で得たポイントが全て、親カードのポイントと合算されます。別々のカードでポイントを貯めるより、家族カードを利用した方が、ポイントを効率的に貯められるのです。
ポイントに関する自由度が低くなるのがデメリットですが、ポイントを貯める機会が多くなるのがメリットであります。
家族カードのデメリット
家族カードは一見するとデメリットがないと思われがちですが、デメリットはあります。そのデメリットは以下のとおりです。
- 利用限度額は本会員と共有
- カードを何に利用したかがまるわかり
- 家族カードはクレヒスが積めない
家族カードのデメリットを理解し、適切に利用していくことが重要であります。
利用限度額は本会員と共有
家族カードの利用限度額は本会員のクレジットカードの利用限度額と共有されます。
例えば利用限度額が50万円だとした場合、本会員の利用額が30万円で家族会員の利用額が20万円、合計50万円となり、本会員の利用限度額50万円に達するのです。
利用限度額に達した場合、次の支払いまで本カードと家族カードを使用できないので、計画的にカードを利用する必要があります。
カードを何に利用したかがまるわかり
親カードの本会員は家族カードの利用について確認できます。
いつどこで何に使われているのかと、金額や日付を含めて、本会員は家族カードの利用について明確に確認できるのです。
プライバシーの観点でよろしくないというデメリットはあるのですが、クレジットカードの利用額を支払うのは本会員なので、本会員が家族カードの利用について確認する権利はあります。
家族カードはクレヒスが積めない
クレヒスとは簡単に説明すると、クレジットカードの取引履歴を意味します。
ホワイトやブラックに問わず、クレジットカードを利用すると、その履歴が記録されるという仕組みです。支払いの延滞や滞納があるかどうかはクレヒスひとつでわかるということになります。
家族カードの利用はクレヒスを積むことができないのがデメリットです。
クレヒスを積んで信用度を高めたい場合は家族カードではなく、親カードのクレジットカードを利用しましょう。