引っ越しは居住年数はクレジットカードの審査に影響するって本当?引っ越しと審査の関係とは

引っ越しは居住年数はクレジットカードの審査に影響するって本当?引っ越しと審査の関係とは クレジットカード審査

クレジットカードは年収・勤続年数・居住形態などの項目を点数化し、総合点によって審査の合否を決定する「スコアリング」によって審査されています。

スコアリングの項目には当然「居住形態」や「居住年数」も審査に関係してきます。

一般的に、借家より持ち家の方がスコアリングの点数が高くなり、居住年数が加点されます。

そのため「引っ越したばかりだと、クレジットカードの審査に悪い影響がでるのではないか?」と不安な方も多いのではないでしょうか。

しかし、居住年数が短いだけで審査に通りにくくなるわけではありません。

ここでは引っ越しはカードの審査に与える影響や、引っ越し後にクレジットカードを申し込むときの注意点について紹介していきます。

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クレジットカードの審査で居住年数はそれほど影響しない

クレジットカードの審査に「居住形態」や「居住年数」が含まれているのは事実です。

借家より持ち家の方がスコアリングの点数が高くなりますし、居住年数が長い方が審査に有利になります。

持ち家の方がスコアリングの点数が高いのは、もしカードの支払い代金が支払えなくなったときに、家が担保になるからです。カード利用代金が支払えなくなって最悪差し押さえになっても、家を売ればカード利用代金の貸し倒れは防げます。

しかし、あくまで持ち家や居住年数が長い方が、審査に有利になるというだけであって、借家だと審査に悪影響というわけではありません。

引っ越し後は居住年数より勤務年数の方が審査でみられる

引っ越しは転勤や結婚によって起こりうることです。

転勤や結婚なども特別な事情がなくても、「収入があがったから今より広い間取りにしよう」と引っ越しすることは珍しいことではありません。

そのため、引っ越しによって住所が変わった場合は、居住年数よりも勤続年数の方が重要になります。

引っ越しても同じ勤務先の場合は単なる引っ越しで、収入は変わらないため審査でもマイナスになりません。

しかし、引っ越しにともなって勤務先が変わっている場合は、転職して収入が下がっていることが考えられます。

今でこそ転職は当たりまえのことになっており、転職が悪いわけではありませんが、カード会社からは転職すると最初は収入が安定しないという印象を与えるため審査で不利になってしまいます。

勤続年数・居住年数は個人信用機関に登録されている

クレジットカードを申し込むと個人信用情報機関という機関に記録が残ります。

クレジットカードの審査では必ずこの信用情報機関がチェックされ、毎月のカードの滞納がないか、毎月の収入はどれくらいかを審査しています。

信用情報を確認し、以前と勤務先が変わっていれば、転職による引っ越しと判断されるため審査に不利になってしまいます。

住所が変わったことは本人確認書類でバレる

引っ越しても以前と同じ住所で申告してバレないのでは?と思うかもしれませんが、住所が変わったことはカード申し込みの身分証明書の提出の段階でバレてしまいます。

引っ越しをすると運転免許証や住民票を移しますよね。クレジットカードの審査では身分証明書と申し込み時の申告内容が変わっていないか厳重にチェックしています。

申告しなくても、申し込みの身分証明でばれるので住所をごまかすことができません。

引っ越し後すぐにクレジットカードを申し込むときの注意点

引っ越し後すぐにクレジットカードを申し込んだからといって必ず審査落ちするわけではありません。

しかし、転職にともなって引っ越しをしている場合、収入が下がったと判断されるため審査に通りにくくなります。

引っ越しによるクレジットカードの審査が不安な方は以下の3つのポイントに注意して申し込んでみましょう。

  • 1度に複数枚のクレジットカードに申し込まない
  • 引っ越し、または転職から1年経ってから申し込む
  • 引っ越し前にクレジットカードを申し込む

一度に何枚ものクレジットカードに申し込まない

引っ越しすると、いきつけていたスーパーやコンビニも変わるでしょう。

食料品をお得に買うために、今までのクレジットカードを解約して新しい家で生活する上でお得なクレジットカードを申し込みたい!と考える方も多いのではないでしょうか。

食料品用のクレジットカード、コンビニのクレジットカード、家電ショップのクレジットカード…

「1円でも得したい!」とあれもこれも一度に申し込みたくなる気持ちも分かりますが、一度に複数枚のクレジットカードに申し込むと審査落ちしやすくなってしまいます。

クレジットカードを申し込むと個人信用情報機関にどのカードをいつ申し込んだかが記録されています。

引っ越した直後に複数枚のカードに申し込むとカード会社から「お金に困っている人なのかな…」と思われてしまいます。

私たちから見れば、節約上手に見えますが、金融業界は基本「性悪説」でものごとを考えています。

複数枚のクレジットカード申し込みはネガティブにとらえられてしまいます。もし複数枚のクレジットカードに申し込みたい場合は、個人信用情報機関から記録が消える6ヵ月後に新しいカードに申し込むようにしましょう。

1年程度たってからの申し込みが無難

転職にともなって引っ越しした場合、ただの引っ越しに比べて審査に通りにくくなってしまいます。

勤続年数が1年未満だと「収入が安定していない」「また転職を繰り返す可能性がある」と判断するため、申し込みはできるだけ1年以上たってからをおすすめします。

1年以上たてば転職していても審査落ちのリスクは低くなります。

心配なら引っ越し前にクレジットカードを申し込む

引っ越し前にクレジットカードを申し込むか、引っ越し後にクレジットカードを申し込むか迷っている方は、「引っ越し前の申し込み」をおすすめします。

引っ越し前に申し込めば、クレジットカードの申し込みをするさいは居住年数を長く書くことができます。

引っ越したあとに住所変更をしなければいけないのは少々面倒ですが、引っ越し後に申し込んで審査に通過できないよりはましです。

引っ越し前にカードを作り、審査に通ったあとに住所を変更すれば、カードを手にしたまま住所を変更することができます。

引っ越し前の住所に届く場合もあるので注意

ただし、引っ越しぎりぎりでクレジットカードを申し込んでしまうと、前の住所のクレジットカードが届いてしまいます。

前の住所に届いてしまうと受け取りができません(クレジットカードは転送届が使えないため)

まだクレジットカードが届いていない段階で住所を変更するには、カードデスクに電話しなればいけなくなり、少々面倒くさいです。

楽天カードなど、発行枚数が多いカードはなかなか電話が繋がらなくて、住所変更ができずクレジットカードを受け取れない…という状況にもなりかねません。

引っ越し前にクレジットカードを申し込む場合には、きちんとカードを前の住所で受け取れるように早めにカードに申し込みましょう。

クレジットカードの審査で有利な居住形態・居住年数は?

クレジットカードの審査には居住年数だけではなく、居住形態も審査に影響します。

クレジットカードの審査に通リな居住形態は以下の順番です。

  1. 自分名義の持ち家
  2. 家族名義の持ち家(実家)
  3. 社宅
  4. 賃貸(アパート・マンション)
  5. 公営住宅(地方自治体が低所得者向けに賃貸する住宅)
  6. 下宿

持ち家の方が有利

すべての居住形態の中で自分名義の持ち家は審査に有利になります。

クレジットカードの利用代金を支払えなくなったときの担保になるだけでなく、支払いを滞納したときに夜逃げの可能性が少ないと判断されるためです。

また、持ち家があるということは、住宅ローンを完済できる見込みがあること、それだけの支払い能力があることを意味します。

住宅ローンの審査はクレジットカードの審査とは比べものにならないくらい厳しく、自動車ローンなどがある場合はそのローンの完済をしていることが条件になります。

厳しい住宅ローンの審査を乗り越えている人物として、持ち家の方はクレジットカード会社からの信用度が高くなります。

実家暮らしは審査に有利

1人暮らしより、実家暮らしの方が審査に有利になります。

実家だと1人暮らしに比べてお金がかからないので、その分自由に使えるお金が多くなります。

また、万が一支払いに困った場合も、両親が助けてくれるため貸し倒れのリスクがありません。

そのため、実家暮らしの方は持ち家の次に審査に有利になります。

社宅・寮・賃貸マンション

社宅や寮は賃貸マンションよりも家賃が安くて済むため、審査で優遇されます。

アパートやマンションなどの賃貸物件や持ち家・実家に比べて審査で優遇はされませんが、賃貸だからといって評価がマイナスになるわけではありません。

プラスに働かないだけであって、賃貸物件でもクレジットカードの審査には通るので安心してください。

すでに持っているクレジットカードも忘れず住所変更しよう

すでに持っているクレジットカードを引っ越した先でも使い続ける場合、忘れずに住所を変更するようにしましょう。

住所変更を忘れていると以下の問題が起こる可能性があります。

  • 新しいクレジットカードが届かない
  • 利用明細が前の住所に届いてしまう
  • 不正利用の損害補償が受けられない

新しいクレジットカードが届かない

クレジットカードは更新時期になると自動的に新しいクレジットカードが送られてきます。しかし、住所変更をしていない場合は前の住所にクレジットカードが届いてしまいます。

クレジットカードの受け取りは登録されている住所で利用者本人が受け取る必要があります。

更新が過ぎているのにクレジットカードが届かない場合は、住所変更を済ませていない可能性があります。

支払い遅延や強制解約になる場合も…

クレジットカードが前の住所に郵送されていつまでも受け取られない状況が続くと、クレジットカードはカード会社に返送されます。

カードが返送されてしばらくたって受け取る意思がないと判断されると、クレジットカードは強制解約されてしまいます。

強制解約は個人信用情報機関にのり、ネガティブな記録を残るため今後の審査でも不利です。

強制解約になるだけならまだいいですが、そのクレジットカードで公共料金やショッピングローンの引き落としを行っていた場合、カードが解約なったことで支払いが延滞してしまいます。

支払いの遅延状況が個人信用情報機関に残ると、今後どんなカードの審査通過も難しくなってしまいます。

利用明細が前の住所に届いてしまう

クレジットカードの明細を郵送にしている場合、前の住所にカードの利用明細が届いてしまいます。

明細は封を開ければ誰でも見れてしまうので、個人情報が流失する恐れもあります。

引っ越しをしたらすぐに住所を変更する・引っ越し前にWEB明細に切り替えておくなどして防犯のための対策をしましょう。

不正利用の損害補償が受けられない

クレジットカードを紛失したり、盗難され不正に利用された場合は、被害にあった額をカード会社が補償してくれます。

不正利用の補償があるため、クレジットカードの方が現金よりリスクが低いと言われているのです。

しかし、住所変更をしていなかった場合、クレジットカード会社が定める義務に背いていることになるため、不正利用の補償が受けられません。

「定めた住所届出を怠ったときは、不正利用の補償はしない」をしているカード会社がほとんどです。

三井住友カードの公式サイトでは、カード不正利用時の補償対象外とならないケースが定められています。

補償対象とならないケース

以下のような取引については、補償対象とはなりません。

1.会員の故意または重大な過失に起因する損害
2.損害の発生が保障期間外の場合
3.会員の家族・同居人・弊社から送付したカードまたはチケットなどの受領の代理人による不正利用に起因する場合
4.会員が本条第4項(届出事項の変更)の義務を怠った場合
5.紛失・盗難または被害状況の届けが虚偽であった場合
6.カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービス取引などのうち暗証番号の入力を伴う取引についての損害(ただし、弊社に登録されている暗証番号の管理について、会員に故意または過失がないと弊社が認めた場合はこの限りではございません。)
7.紛失・盗難の通知を弊社が受領した日の61日以前に生じた損害
8.戦争・地震などによる著しい秩序の混乱中に生じた紛失・盗難に起因する損害
9.その他本規約に違反する使用に起因する損害

また、状況調査の結果、会員ご本人や家族、同居人などによるご利用が判明した場合、当該請求については、ご本人にご請求させていただくものとなります。

新しいクレジットカードの住所だけでなく、今持っているクレジットカードの住所変更の手続き忘れずに行うようにしましょう。

引っ越し後にクレジットカードの審査を受けるときは注意しよう

引っ越しが与えるクレジットカードの審査に対する影響についてまとめます。

  • 居住年数が1年未満でも審査落ちになるケースは少ない
  • 転職と引っ越しを同時に行っていると審査が厳しくなる
  • 引っ越し前にクレジットカードを作るのがおすすめ
  • 今もっているクレジットカードの住所変更も忘れずに行う

引っ越し後は銀行口座やクレジットカードなどさまざまな名義の変更が必要になります。

忘れずに行うようにしましょう。引っ越し後にクレジットカードを申し込む場合は、短期間に複数枚のカードに申し込まないように注意しましょうね。

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