クレジットカードの審査を付ける際には本人確認書類が必要になります、
運転免許証やパスポートを持っていない方は本人確認の手段として、個人番号カード(マイナンバー)の選択肢もあるのではないでしょうか。
しかしマイナンバーカードは個人情報が危ない、作っていない人も多いので、「クレジットカードの審査で提出するのはどうなの?」と疑問の方も多いのではないでしょうか。
ここでは以下の2つのことを解説していきます。
- そもそもマイナンバーカードとは何なのか
- マイナンバーカードはクレジットカードの審査に影響するのか
マイナンバーカードとクレジットカードの関係性について気になる方は是非参考にしてみてください。
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マイナンバーカードの基礎知識
マイナンバーカードとクレジットカードについての関係性を知る前に、「そもそもマイナンバーカードについてよく知らない…」という方にマイナンバーカードの基礎知識を解説していきます。
国民ひとりひとりに割り振られた個人番号カード
マイナンバーカードとは日本の行政が国民一人ひとりに割り振った番号です。
2015年10月に通知が開始したばかりなので、まだ機能や利用用途については発展途上です。今のところマイナンバーのメリットとして、
生活保護の不正受給・社会保険未納がなくなる
コンビニで住民票などの各種証明書を簡単に発行できる
などのメリットがあります。近々では個人番号カードにクレジットカード機能や電子マネー機能が付く可能性もあり、マイナンバーカードとクレジットカードを紐付けることで大幅な還元率がアップも予定されています。
一方マイナンバーのデメリットとしては以下のことが上げられます。
- マイナンバーの管理をちきんとしないと危険
- 銀行預金が国に把握される
- 税金をごまかすことができなくなる(一部の人にとってはメリットになる)
- 詐欺が増える可能性がある
詐欺の被害が増える、国に預金額や税金が把握されるデメリットもありますが、今後さまざまな機能がついてマイナンバーは便利なカードになると言えます。
運転免許証を持っていない方は、誰でも発行できるマイナンバーの存在は便利ですね。
マイナンバーカードには「通知カード」と「個人番号カード」がある
マイナンバーカードには顔写真がついていない「マイナンバー通知カード」と顔写真付きの「個人番号カード」の2種類があります。
通知カード
通知カードは顔写真がついていないカードタイプのもので、緑色の紙です。すでに持っている方がほとんどなので分かると思いますが、薄めの紙が自宅に郵送されてします。
通知カードに記載されている内容は氏名・住所・生年月日・性別・マイナンバーの5つです。
その名の通り自分のマイナンバーを知るためのカードなので、身分証明書として利用することはできません。
個人番号カード
個人番号カードはプラスチック製のカードで、ICチップが搭載されています。個人番号カードに記載されているものは以下の通りです。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 性別
- マイナンバー
- 顔写真
- ICチップ
通知カードとの違いは「顔写真」と「ICチップ」が搭載されているかどうかです。顔写真が記載されているので、証明書として利用できます。
- 通知カード…身分証明書として利用できない
- 個人番号カード…身分証明書として利用できる
クレジットカードの申し込みをする際、身分証明書として利用できるのは、通知カードではなく「個人番号カード」だということを覚えておきましょう。
クレジットカードの審査には「マイナンバーカード(個人番号カード)」が利用可能
クレジットカードの審査で使う本人確認書類ですが、マイナンバーカードもほぼすべてのクレジットカード会社で使うことができます。
マイナンバーカードを提出する際は、個人番号は不要です。
マイナンバーの提出は必要ない
カード会社はあくまで氏名・住所・生年月日が証明された公的書類が必要なだけで、マイナンバー(個人番号)のは把握は必要ないのです。
個人番号にはさまざまな情報が記載されているため、厳重に管理することが求められています。もし、マイナンバーを提出させてしまうと、それだけカード会社の管理が大変になりますよね。
そのため、カード会社はマイナンバーカードを本人確認書類として提出する際には「裏面は不要」としている会社がほとんどです。住民票にマイナンバーの記載がある場合は黒く塗りつぶすとしているぐらいです。
これはマイナンバーカードの裏面には個人番号が記載されているためです。
しかし楽天カードを初めとする一部のカード会社は「両面必要」としているカード会社もあります。個人情報の取り扱いの面からマイナンバーの塗りつぶしはOKとしていますが、両面の提出が必要としている会社もあります。
申し込む前にチェックしておきましょう。
一部のクレジットカード会社ではマイナンバーカードが使えない
クレジットカード会社によってはマイナンバーカードが本人確認書類として認めていない会社もあります。
三井住友VISAカード、ライフカードがその例です。
マイナンバーカードを作ったから運転免許証がなくても平気!とは一概に言えないので注意しましょう。
マイナンバーカードとクレジットカードの関連性は?
マイナンバーカードを本人確認書類として利用することはできるけど、個人番号の入手はしないクレジットカード会社、関連性はないように見えますが近々関連性を持たせる動きが高まってきています。
個人番号のクレジットカード機能がつく可能性
マイナンバーカードの利便性を高めること、マイナンバーカードの普及率を高める狙いとして、今後クレジットカード機能をマイナンバーカードにつける可能性もあります。
しかし、現時点では盗難・紛失時のリスクや不正利用の被害のリスクがあるため、マイナンバーカードとクレジットカードを紐付けるのは危険視されています。
クレジット機能が付くことで便利になる側面も確かにあるかもしれませんが、マイナンバー紛失によって自分の個人情報がすべて流失してしまう可能性だってあるのです。
海外ではすでに実績がある
海外ではすでに、国が管理する個人番号カードとクレジットカードが紐付けられている実績があります。
クレジットカードの審査に影響がでる可能性は…?
本人確認書類にマイナンバーカードを提出したからと言って、クレジットカードの審査に影響がでることは今のところありせん。
クレジットカードの審査は年収・職業などの「現在の支払い能力」と「過去のクレジットカードの利用履歴」の2つを審査しています。
現時点ではマイナンバーカードにクレジットヒストリーなどの個人信用情報は紐ついていないため、審査への影響はありません。
クレジットヒストリーはクレヒスとも言われており、これまでに申し込んだカードの枚数や、支払い情報が記録されているもので、個人情報信用機関にて管理されています。
しかし、今後もしマイナンバーにクレヒスや銀行の情報が紐付けられると、審査に影響する可能性はあります。これまで信用情報機関を使って審査していたものが国に登録されている情報を使って紹介するようになるかもしれません。
マイナンバーカードとクレジットカードを紐付けることで大幅還元の可能性
2016年にマイナンバー制度が実施されてからすでに2年以上たちましたが、マイナンバーカードを作っている方は少ないのではないでしょうか。(通知カードでなく、個人番号カードです)
周りを見渡してみても、マイナンバーカードを持っている人は多くないはず。
政府はこの状態に危機感を感じたようで、2020年にマイナンバー保持者がキャッシュレス決済を行う際に事前チャージで25%相当のポイントを還元する制度を導入することを検討しています。
マイナンバー保持者が「マイキーID」を発行し、キャッシュレス決済を紐付けた場合に事前チャージで「マイポイント」を国が支給する、という方向ですすめているようです。
しかし、この「マイポイント」がどんなポイントに交換できるのでは定かではありません。楽天ポイントやdポイントに交換できればいいのですが、消費者に使いにくいポイントにしか交換できない可能性だってあるのです。
いずれにしても、マイナンバーカードとキャッシュレス決済についての紐付けにていてはまだ正式み発表されていないので、今後の動向に注意しておきましょう。
個人番号カードを作る方法
個人番号カードにはデメリットもありますが、運転免許証やパスポートを持っていない方は身分証明書として便利です。
運転免許証とマイナンバーカードの1本化も検討されており、今後マイナンバーカードを使ってできることは増えていくでしょう。
さて、通知カードが手元にある方は多いと思いますが、写真付きのマイナンバーカードを作る方法を知らない方は多いのではないでしょうか。
マイナンバーカード(個人番号カード)を作る手順
マイナンバーカードは「スマホ」「パソコン」「郵送」のいづれかの方法で申請可能です。最も簡単なのはスマートフォンを使っての申請です。
- スマホで顔写真を撮影する(自撮りOK)
- スマホでマイナンバー交付申請書のQRコードを読み取る
- WEBサイトでメールアドレスを登録
- メールアドレスに届いたリンクから情報を入力
- 交付通知書が届く
- 交付通知書に署名・捺印をして役所に提出
- 暗唱番号設定
- 窓口でマイナンバーカードを受け取る
手続きはオンラインが簡単ですが、それでも役所にマイナンバーカードを受け取りにいく必要があります。
クレジットカードのように郵送では送られてこないので、そこは注意が必要です。
クレジットカードの審査にマイナンバーは影響なし
マイナンバーカードとクレジットカードの関係について詳しく紹介しました。
現在ではマイナンバーカードは一部を除くクレジットカード会社で身分証明書として認められています。マイナンバーカードを本人確認書類として使ったからと言って、審査に影響がでることはないので安心してくださいね。
マイナンバーカードは身分証明書として使えますが、マイナンバー通知カードは身分証明として使えないので注意しましょう。
個人番号カードで使える機能は税金関係やコンビニでの書類発行が主ですが、今後使えるサービスが増える可能性はあります。
もし、マイナンバーカードが必要になったらお手持ちのスマートフォンから申し込みをしましょう。