「学生は収入がなくてもクレジットカードが作れる」
そう聞いていたはずなのに審査に落ちてしまった。
学生は絶対にクレジットカードが持てるという思い込み、実は間違いです。
学生でもクレジットカードに落ちることはあります。
では、学生はどんな理由でクレジットカードの審査に落ちてしまうのでしょうか。
このページでは学生がクレジットカードの審査に落ちる原因と、落ちた時にすべき対策をご紹介します。
この記事を読めばなぜ審査に落ちたのかがわかることでしょう。
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学生がクレジットカードの審査に落ちる原因
まず、学生がクレジットカードの審査に落ちる原因について紹介していきます。
クレジットカードの審査に落ちても、クレジットカード会社側は審査に落ちた理由を教えてくれません。
そのため、考えられる原因の中から自分に当てはまる原因を探す必要があるのです。
信用情報に傷がついている
学生がクレジットカードの審査落ちをした原因として考えられるのが信用情報に傷がついている場合です。
信用情報とは、個人信用情報機関という機関に登録されている個人の金融機関の利用履歴のことです。
信用情報はクレジットカード会社がクレジットカードを発行するのに参考にするものです。
申し込み者に十分な返済能力が備わっていて、きちんと返済できる人間かどうかを判断します。
一度信用情報に傷がついてしまうと、5年から10年間はそのまま個人信用情報機関に情報が記録されます。
傷のついた信用情報を見たクレジットカード会社が申し込んだ学生を「信用力のない人」と判断し、審査落ちをさせる可能性があります。
心当たりのある人は早急に対応しましょう。
学生のクレジットカードの審査落ちの原因は携帯電話料金の延滞がほとんど
学生がクレジットカードの審査落ちに遭う一番の原因として挙げられるのが携帯電話料金の延滞です。
携帯電話料金を延滞したことがあると、信用情報に傷がつき、審査に落ちる原因になり得ます。
具体的には3ヶ月間にわたって携帯電話料金を滞納したり、1年間に3回以上滞納をしたりすると、クレジットカードの審査に悪影響を及ぼします。
ただし、携帯電話料金の滞納が信用情報に影響を及ぼすのは分割払いをしている携帯電話本体料金の支払いが遅れた場合のみです。
携帯電話の通話料・通信料の支払いが遅れても、信用情報に傷がつくことはありません。
過去にクレジットカードの支払やカードローンの返済を滞納した
信用情報に傷をつける原因としてもう一つ挙げられるのが過去にクレジットカードの支払いやカードローンの返済を滞納した場合です。
過去にクレジットカード料金やカードローンの返済を長期にわたって滞納した学生はクレジットカードの審査に通過することができません。
この場合も同じく、まずは滞納している分を清算することを第一に考えましょう。
家賃を滞納している
学生の中には一人暮らしをしている学生も少なくありません。
なかには家賃を自分で支払う人もいます。
なんとかやりくりしている苦しい経済状況の中、家賃が支払えなかったなどという場合、クレジットカードの審査落ちの原因となる可能性があります。
不動産会社は個人信用情報機関に加入していない会社が多いため、家賃を滞納しても信用情報に傷がつかないことが多いです。
しかし、賃貸保証サービスを運営している信販系の保証会社が個人信用情報機関に加入しています。
そのため、家賃保証会社と契約をしている不動産会社の物件に住んでいる場合、家賃の滞納をしていると個人信用情報機関に滞納情報が登録され、信用情報に傷がつくことがあります。
信用情報を回復させる方法
信用情報を回復させる方法は存在します。
しっかりと対処し、対策を講じれば簡単に信用情報を回復させることができます。
滞納があるなら清算する
信用情報を回復するのに、滞納をしたままだと話になりません。
携帯電話料金の支払いが残っているのであれば、まずはその支払いを清算しましょう。
まずは滞納している支払いの清算を済ませないと、信用情報の回復に向けてのステップが踏み出せません。
定期的な収入を得る
信用情報はクレジットカード会社が申し込み者の支払い能力の有無を見極めるために参照します。
そのため、定期的な収入があることをアピールすると、支払い能力があると判断され、信用情報に傷がついていても審査に通過しやすくなるのです。
信用情報を回復させるためには、定期的な収入があることを証明し、アピールすることが重要です。
申し込み条件を満たしていなかった
クレジットカードの申し込み条件を満たしていなかった場合、クレジットカードの審査落ちを告げられます。
クレジットカードの中には20歳以上でないと申し込めないクレジットカードがあったり、年収の制限を設けているクレジットカードがあったりします。
また、学生申し込み不可のクレジットカードもあります。
そのような申し込み条件を満たせていないクレジットカードに申し込むと、無条件で審査落ち、ということになります。
クレジットカードの申し込み条件は事前に確認することができます。
そのため、申し込む前に学生でも申し込むことが出来るカードかどうかをチェックしておきましょう。
短期間に複数のクレジットカードに申し込んだ
短期間にいくつものクレジットカードに申し込む「多重申し込み」をすると、「申し込みブラック」と呼ばれ、申し込み者の信用を疑われ、審査落ちになる場合があります。
信用情報と同じように、クレジットカードの申し込み情報は6か月間個人信用情報機関に記録されます。
6か月の間に3つ以上のクレジットカードに申し込んでいると、クレジットカード会社は申し込み者を信用できなくなります。
そのため、一度申し込みブラックと認定されてしまうと、審査落ちする可能性が高いのです。
申し込みブラックを回復するためには時間を置くしかない
一度申し込みブラックとされてしまった場合、元の状態に回復させるためには時間を置くしか方法がありません。
クレジットカードの申し込み情報は個人信用機関に6か月間記録されます。
つまり、6か月後には個人信用情報機関から削除されるのです。
そのため、申し込みブラックとなってしまった学生は
「最後にクレジットカードを申し込んでから6か月時間を空ける」
ということが必要になってきます。
6か月間待ち、個人信用情報機関から情報が削除されるのを待てば、再びクレジットカードの審査に通過することができます。
本人確認ができなかった
本人確認ができなかった場合も審査落ちの原因となります。
本人確認とは、クレジットカード会社が申し込み者本人に電話をし、本当に申し込み者本人がクレジットカードを申し込んでいるのかを確認するものです。
本人確認の際、電話はクレジットカード会社の電話番号からかかってきます。
クレジットカードに申し込んだら着信拒否の設定などは一度全て解除し、見知らぬ番号からの電話も対応するようにしましょう。
記載情報に誤りがあった
クレジットカードを申し込む際に記入した情報が間違っていると、一発で審査落ちになる可能性があります。
なかでも特に重要なのが指名・電話番号・住所です。
本人と連絡が取れないという事態にもなりかねないため、申し込みをするときは記入情報に間違いがないかどうかを慎重に確認しましょう。
記載情報の誤りに気付いた場合は電話で修正する
どんなに細心の注意を払っていても、時には間違いを犯してしまうのが人間というものです。
万が一記載情報の誤りに気付いたときは、電話で記載に誤りがあったという旨を伝えましょう。
「記載に誤りがあり、それが理由で審査落ちとなったのであれば、修正したい」と伝えましょう。
大体のクレジットカード会社は柔軟に対応してくれます。
親や配偶者がブラックリストに入っている
親や配偶者がブラックリストに入っていると、審査落ちの原因になります。
学生の場合、クレジットカードを申し込むと申し込んだ学生本人ではなく、親や配偶者の信用情報が重視されます。
学生がクレジットカードの支払いをできなくなった時、肩代わりするのは親や配偶者である、という考えからです。
そのため、親や配偶者がブラックリストに入っていると学生本人に問題が無くても審査落ちになる可能性が高いです。
職業を「学生→フリーター」にすると自分だけが審査対象になる
学生でアルバイトをして収入を得ている場合、学生としてではなく、フリーターとしてクレジットカードに申し込むと親の信用情報を理由とした審査落ちをする可能性が少なくなります。
学生ではなく、フリーターとして申し込むと申し込み者は「独立した生活を営む社会人」として審査されます。
そのため、親や配偶者の信用情報は参考にされず、自分の信用情報のみが審査の対象となるのです。
親権者の同意を得られなかった
未成年の学生の場合、親権者の同意を得られないと審査落ちします。
未成年の学生がクレジットカードを申し込むと、クレジットカード会社は親に電話をかけ、親権者の同意を得ているかどうかを確認します。
電話の内容はそれほど仰々しいものではなく、「未成年の子どもがクレジットカードを持つことに同意をしているか」を確認する、いたってシンプルなものです。
未成年でクレジットカードを持ちたい学生は、事前に親権者の同意を得ておくと、審査落ちの心配もなくスムーズに審査を進めることができます。
世帯年収が極端に少ない
世帯年収が極端に少ない場合、審査落ちの原因となることがあります。
学生がクレジットカードに申し込むと、審査の対象はその学生の親になります。
そのため、親の年収が少なく、支払い能力が弱い、またはないと判断されると、審査落ちになります。
世帯年収が200万円ほどあれば一般的なクレジットカードでは審査落ちとなることはありません。
しかし世帯年収が200万円以内の場合、審査の甘いクレジットカードを探して申し込む必要があります。
審査に落ちた際のチェックポイント
ここまで、学生がクレジットカードの審査落ちをする原因を紹介してきました。
では、ここからは審査落ちしてしまった学生のみなさんが確認すべきチェックポイントを紹介します。
申し込んだクレジットカードは学生向けのものだったか
申し込んだクレジットカードは学生でも申し込めるものでしたか?
クレジットカードによっては申し込みの際に条件を設定しているクレジットカードもあります。
事前に条件を確認することを忘れてしまい、誤って審査条件の厳しいクレジットカードに申し込んでしまうと、ほぼ必然的に審査落ちとなります。
学生ではゴールドカードは作れないが、楽天は違う
ステータス性の高いゴールドカードなどは学生の間に作ることが難しいです。
しかし、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードは違います。
楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードは学生でも申し込むことができ、審査に通過することも不可能ではありません。
待遇も一般的なクレジットカードよりも良いものであるため、少しでもステータス性の高いクレジットカードを持ちたいのであれば楽天カードを検討しましょう。
信用情報を確認し、清算する
審査落ちをした際に確認すべきなのは自分や親、配偶者など、審査対象となる人の信用情報です。
審査落ちをしている場合、支払い料金滞納などによる信用情報の傷が影響している可能性があります。
滞納などが残っている場合はまずそれらの清算を第一に考えましょう。
申し込み項目に記入漏れがあった
申し込みをする際、記入すべき申し込み項目に記入漏れがなかったかを確認しましょう。
記入漏れがあった場合はクレジットカード会社に電話し、記入漏れがあった旨を伝えましょう。
大抵のクレジットカード会社はそれで便宜をはかってくれます。
限度額の設定を過度にしてしまった
クレジットカードの限度額を高く設定しすぎると、審査落ちをする場合があります。
クレジットカードの限度額は、クレジットカード会社が判断した申し込み者の信用度に比例します。
初めての会社に申し込むのに限度額を高く設定してしまうと、「そこまで信用できない」とされてしまい、容赦なく審査落ちを告げられます。
図らずも限度額を高めに設定してしまった場合は低めに設定しなおして再び申し込みましょう。
短期間に多重の申し込みをした
短期間に多重の申し込みをすると申し込みブラックとされ、「お金に困っている」と判断され、審査落ちになります。
申し込みブラックになるとクレジットカードの審査に通過することが難しくなります。
短期間に多重の申し込みをしてしまった場合は半年間時間を置き、再び申し込めば審査に通過することができるようになります。
親権者の信用情報が傷ついている
親権者の信用情報が傷ついている場合は職業を学生ではなくフリーターとしてクレジットカードに申し込みましょう。
学生として申し込むと親権者の信用情報を参照されますが、フリーターとして申し込むと社会人として審査されるため、自分自身の信用情報のみが参考にされます。
親の信用情報に不都合がある場合は職業を変更して申し込みをし直すと審査落ちを挽回することができます。
学生がクレジットカードの審査で見られるポイント
ここからは学生がクレジットカードの審査で重視されるポイントに関して紹介していきます。
ポイントは主に2つです。
①借金の有無
まずは申し込み者である学生に借金があるかどうかです。
携帯電話の本体料金を分割して支払っている場合、それは借金になります。
分割払いの支払いを期日までに完了できなかった場合、それは借金の滞納と同じことになります。
学生の場合、自分が知らないうちに借金を背負い込んでいる可能性があるのです。
借金を返済しないとブラックリストに入ることになり、クレジットカードの審査落ちの原因となるのです。
例え学生であっても、借金の有無は審査に大きな影響を与えます。
②持っているクレジットカードの枚数
申し込んだ学生がその時点で所持しているクレジットカードの枚数も審査で重要視されます。
非常に多い枚数のクレジットカードを持っていると、他社の返済に手を引かれて自社の返済が滞るリスクがあります。
返済されないというリスクを回避するため、クレジットカード会社は学生が持っているクレジットカードの枚数を審査において重要視するのです。
学生がクレジットカードの審査に通過しやすくする方法
ここからは、学生がクレジットカードの審査に通過しやすくする方法を紹介していきます。
意識すればすぐに実行できることばかりなので、審査落ちをして落ち込んでいるくらいなら実行に移してみましょう!
クレジットヒストリーを積む
クレジットヒストリーを積むことは学生だけでなく、社会人でも使える方法です。
具体的には「数多くクレジットカードを利用し、確実に決済すること」が求められます。
個人信用情報機関には、クレジットカードの利用履歴が記録されます。
しかし、具体的な金額は明記されず、ただ決済ができたかできていないかを記録します。
極端な話、毎日10円の駄菓子を1つクレジットカードで買うだけで、簡単にクレジットヒストリーを積むことができるのです。
クレジットヒストリーは審査通過に近づくのに一番楽な方法なので、是非試してみましょう。
職業を「学生」にする
先程、親権者がブラックリストに入っている場合は学生でも職業をフリーターにすることをおすすめしました。
しかし、親権者がブラックリストに載っていない場合は学生のままクレジットカードに申し込んだ方が得なのです。
クレジットカード会社にとって、学生は将来の優良顧客です。
職業が学生であるというだけでクレジットカード会社にとっては魅力的な顧客になるのです。
そのため、クレジットカードに申し込む時は職業を「学生」にすると審査に通過しやすくなるのです。
審査基準の甘い学生クレジットカードに申し込む
審査基準の甘い学生クレジットカードに申し込むことも、簡単に審査落ちを防ぐ方法のひとつです。
学生クレジットカードというものはもともと審査が甘いものです。
ただでさえ審査の甘い学生クレジットカードの中でも特に審査の甘いクレジットカードに申し込めば、審査落ちをする可能性は限りなく低いです。
審査の甘い学生クレジットカードに申し込むことは、学生が審査落ちを避ける一番の方法なのかもしれません。
学生向けクレジットカードの審査は本当に甘い?
クレジットカード会社にとって、学生は将来の優良顧客です。
優遇して学生のうちに利用することを促せば、卒業後も利用をしてくれる可能性が高いため、クレジットカード会社にとって学生は魅力的な顧客なのです。
そのため、社会人と比べてクレジットカードの審査が甘くなることは確かなのです。
どうしても審査に通らないなら家族カードがおすすめ
審査落ちをしにくい学生でも、どうしても審査落ちをしてしまうという学生もいるでしょう。
そんな学生には家族カードをおすすめします。
家族カードとは、親権者の持つ親カードに子どもが持つ子カードが付帯するものです。
子カードの利用額の返済は親カードの所有者に依存します。
そのため、学生の信用情報は参考にされず、親の信用によってクレジットカードを発行することができるのです。
どうしてもクレジットカードの審査に通過できないという場合は家族カードを検討してみましょう。
もう審査落ちは怖くない!
いかがでしたでしょうか。
学生がクレジットカードの審査落ちをする原因の多くは携帯電話料金の滞納や、親権者の信用情報に傷がついていることです。
これらの問題に対処すれば、学生が審査落ちをすることはまずありません。
修正すべき点を修正し、再びクレジットカードの審査に申し込めば、もう審査落ちとは無縁の生活を送ることができるでしょう。
なにかと出費の多い学生にとって、クレジットカードは心強い味方になります!