ハウスカードとは?ハウスカードの特徴とメリット・デメリットを解説

ハウスカードとは?ハウスカードの特徴とメリット・デメリットを解説 クレジットカード

「ハウスカード」は簡単にいうと国際ブランドがないカードの事です。

VISA・MasterCard・JCBなどのマークがついていないカードのため、特定の店舗でしか利用することができません。

今では徐々に数が減ってきているハウスカードの特徴・メリット・デメリットを紹介していきます。

※本ページにはPRが含まれます。

ハウスカードとは

「ハウスカード」は国際ブランドがついておらず、発行元企業の系列店舗以外で利用できないクレジットカードのことです。

現在はスーパーマーケット・百貨店・ガソリンスタンド・信販会社が発行しています。

デパートで発行されたカードなら、発行したデパートでしか利用できないため利用できる店舗数が少ないです。

そのため、ハウスカードが減ってきています。

それに対して、国際ブランド付きのクレジットカードは、国際ブランドのマークがついているお店なら国内外問わず決済ができます。

 

国際ブランドがついていなくて、

特定店舗でしか利用できないのが「ハウスカード」だよ!

 

現在発行されているハウスカード

ハウスカードはカードが使える場所が特定店舗に限られているため、利便性が悪いです。

そのため、年々ハウスカードに国際ブランド(VISA・MasterCard・JCB・アメックスなど)が付帯したクレジットカードへの切り替えが進んでいます。

現在、発行されているハウスカードは以下の5つです。

コスモ・ザ・カード・ハウス

コスモ・ザ・カード・ハウスはコスモ石油が信販会社であるセディナと提携して発行しているハウスカードです。

コスモ・ザ・カード・ハウス

コスモ・ザ・カード・ハウス
カード年会費 初年度無料
翌年以降500円(税込)
ETC年会費 初年度無料
翌年以降250円(税込)
ETC発行手数料 無料
還元率 0.03%
電子マネー
  • 実質年会費無料
  • 1000円の給油で1マイル貯まる
  • 給油割引キャンペーンあり

利用できる店舗は、日本全国のコスモ石油軽鉄のガソリンスタンドのみになります。

年会費は初年度無料、翌年以降は500円かかりますが、「ネットde明細」に登録すれば年会費は無料になります。家族カードも実質無料です。

コスモ・ザ・カード・ハウスを利用すれば、コスモガソリンマイレージが貯まります。

コスモガソリンマイレージは給油(3000円=1マイル)・カーケア商品の購入(1000円=1マイル)・ETCの利用(3000円=1マイル)で貯めることができます。

定期的に給油が割引になるキャンペーンも開催されています。

日産カード(ハウスカード)

日産カード(ハウスカード)

日産カード
カード年会費 初年度無料
1250円+税
ETC年会費 初年度無料
500円+税
ETC発行手数料 無料
還元率 0.5%
電子マネー
  • 整備・部品の購入が5%OFF
  • 日産レンタカーが15%OFF
  • 日産ポイントをマイルに交換できる

日産カード(ハウスカード)は日産ファイナンスが発行するハウスカードです。

日産カードが利用できるのは、日産販売各社・日産レンタカー・一部ガソリンスタンド・JAFロードサービスのみです。

日産カードはカードの利用1000円につき5ポイントが貯まり、ANAマイル・JALマイル・車購入のキャッシュバック・日産プレミアムグッズに交換できます。

ポイントが貯まるだけではなく、日産系のサービスも充実しています。

  • 全国日産販売会社・部用品の購入5%OFF
  • 日産レンタカーの基本料金が15%OFF
  • 全国の提携施設の割引サービス
  • 日産カードスーパーレスキューコール24(24時間年中無休のコールセンター)

紀ノ国屋メンバーズカード

紀ノ国屋メンバーズカード

紀ノ国屋メンバーズカード
カード年会費 990円()
ETC年会費
ETC発行手数料
還元率 0.5%
電子マネー
  • 毎月サンクスウィーク(毎月20日~26日の1週間)はポイント5倍
  • 1000円ごとに1ポイント貯まる
  • 盗難補償つき

紀ノ国屋メンバーズカードは紀伊国屋が発行するハウスカードで、全国の紀伊国屋店舗のみで利用できます。

1000円ごとに1ポイントが貯まり、毎月サンクスウィーク(毎月20日~26日の1週間)はポイント5倍になります。

ポイント5倍になる対象店舗はインターナショナル、国立店、鎌倉店、等々力店、吉祥寺店です。

井筒屋ウィズカード

井筒屋ウィズカード

井筒屋ウィズカード
カード年会費 初年度無料
翌年以降500円(税込)
ETC年会費
ETC発行手数料
還元率 1.0%
電子マネー
  • 100円の利用で3ポイント貯まる
  • 貯まったポイントは1000円=1000ポイントからポイントチケットに交換
  • 1日1回3ポイントの来店ポイントが貯まる

井筒屋ウィズカードは福岡県北九州市小倉北区の百貨店「井筒屋」のグループ会社の「井筒屋ウィズカード」が発行するクレジットカードです。

利用ができるのは井筒屋店舗・井筒屋提携加盟店舗です。

100円の利用で3ポイントが貯まり、加盟店舗では100円で1ポイントのが貯まります。

貯まったポイントは1000ポイントごとに1000円の商品券として利用できます。

来店ポイントが1日1回3ポイント貯まり、井筒屋電話注文サービスも受けられます。

CPコスメティクスカード

CPコスメティクスカード

CPコスメティクスカード
カード年会費 無料
ETC年会費
ETC発行手数料
還元率
電子マネー
  • 入会金・年会費無料
  • 購入履歴から自分に合った商品・サービスを受けられる

CPコスメティクスカードはCOコスメティックと住信SBIネット銀行カード株式会社が提携したハウスカードです。

CPコスメティックは化粧品の販売やサロンの展開を行っています。

年会費・入会金は無料で、購入履歴から美容に関するアドバイスを受けられます。

発行停止になったハウスカード

新規申し込み停止になってしまったらり、発行停止になってしまったハウスカードです。

発行元 カード名
三越伊勢丹 伊勢丹アイカード
クレオクラブカード
マルイ エポスカード(ハウスカード)
JAL JALハウスカード
ローソン ローソンPonta ハウス
JR東海 JR東海「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード
東芝ストアー 東芝Fカード

発行停止になったハウスカードは、国際ブランドつきのクレジットカードに切り替わっています。

伊勢丹アイカードは「エムアイカード」に、エポスカード(ハウスカード)は「エポスカード」に切り替わっています。

ハウスカードのメリット・デメリット

ハウスカードのメリットとデメリットを利用者側とお店側の両方から見ていきましょう。

ハウスカードのメリット

ハウスカードのメリットは以下の通りです。

  • 買い物で割引・特典がある(利用者側のメリット)
  • 顧客情報を管理できる(お店側のメリット)

買い物で割引・特典がある(利用者側のメリット)

現金で支払うとポイントも付きませんが、ハウスカードで買い物をすると買い物の割引特典・ポイントサービスがあります。

ハウスカードで貯まったポイントはその店舗で利用することもできるので、利用する機会が多い店舗ならおすすめです。ハウスカード所有者向けのキャンペーンがあるカードもあります。

しかし、ポイント還元率がいいとは限りません。ハウスカードで支払うより、通常の高還元率カードで支払った方がポイントが貯まる場合も多いです。

審査に通過しやすい(利用者側のメリット)

ハウスカードは特定の店舗でしか利用できないカードのため、審査基準が通常のクレジットカードより易しくなっています。

ハウスカードは後払い式なので、個人信用情報機関にカード利用の記録として残すことができます。

通常のカードの審査に通らなかった方も、ハウスカードなら審査に通過してクレヒスを残すことができますよ。

顧客情報を管理できる(お店側のメリット)

現金購入では顧客情報を残すことができませんが、ハウスカードなら氏名・年齢・性別などを把握できるため、マーケティングに落とし込むことができます。

お店の利用者がどのような層なのか、どのサービスを利用しているのかの情報を蓄積することで、以下のようなことができます。

  • 販売促進キャンペーン
  • 在庫管理
  • 顧客の囲い込み

国際ブランド付きのクレジットカードだと、顧客の情報はカードに流れてしまいますが、ハウスカードなら自社のサービスに情報を活かすことができます。

加盟店手数料を支払う必要がない(お店側のメリット)

国際ブランド付きのクレジットカードはカード会社に加盟店手数料を支払う必要がありますが、ハウスカードは加盟店手数料を支払う必要がなくなります。

また、分割手数料やリボ払い手数料も販売店の利益にすることができます。

ハウスカードのデメリット

ハウスカードのデメリットは以下の通りです。

  • 利用できる店舗が限られてしまう
  • コストや従業員の負担がある

利用できる店舗が限られてしまう(利用者側のデメリット)

ハウスカードは発行元の企業が運営する店舗でしか利用することができません。

そのためコンビニなどで後払いをしたい場合は、クレジットカードを作る必要があります。

利用できる店舗がかなり少なくなってしまうのが、ハウスカードのデメリットです。

また、ポイント還元率も高いとは言えず、交換先も限られているカードが多いです。

コストや従業員の負担がある(お店側のデメリット)

ハウスカードを利用すると利用者の顧客の管理ができますが、その情報の管理はお店側がしなくてはいけません。

また、カードの決済業務も従業員が行うあため、システム導入費用だけでなく、使い方を覚えてもらうコストも発生します。

ハウスカードは特定の店舗でしか利用できない、という大きなデメリットもあるため、入会してもらうためには魅力的なサービスやキャンペーンを用意する必要があります。

規模が小さいお店では、ハウスカードの導入が負担になってしまうことも考えられます。

即日発行用のカードとして利用される場合もある

即日発行可能なカードの中には、ハウスカードを即日で発行して、後日国際ブランド付きのクレジットカードを発行するパターンもあります。

例えばビックカメラSuicaカードは、即日でビックカメラでしか利用できないハウスカードを発行してくれます。

ビックカメラSuicaカード

ビックカメラでの利用なら、カードを申し込んだ日から使えて、利用代金は後払いになるため、お客さんを逃しにくく、本カードの発行増加にもつながっています。

ルミネカードもルミネカウンターにて発行可能ですが、当日にはっこう できるのはルミネとNEWoManのみです。

ルミネカード

後日国際ブランド付きのルミネカードが送られてきて、ハウスカードの請求は本カードの請求と一緒にされる仕組みになっています。

ハウスカードについてのまとめ

ハウスカードの特徴とメリット・デメリットについて説明していきました。

ハウスカードのメリットが多いのはどちらかというとお店側の方です。

利用者のメリットとしては、審査が易しいことでしょう。

ポイント還元率やお得さを求めるなら、国内外で幅広く使えるクレジットカードをおすすめします。

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