クレジットカードは現金を持たなくても決済ができる便利なものですが、一方で利用限度額に達してしまうと一切の支払いができなくなります。
「カード払えばいいや」と思っていても限度額を超えていて、トラブルにつながる可能性もゼロではありません。
そのため、自分が所有するカードの限度額を把握することは非常に大切です。
今回はアメックス・プラチナカードに関して、「利用限度額はどのくらいなのか」「限度額に達してしまった時はどうすればいいのか」について解説します。
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アメックス・プラチナカードの限度額は決まっていない
今回のメインテーマとも言えるアメックス・プラチナカードの利用限度額ですが、結論からお伝えすると、限度額は特に決まっていません。
この点に関しては、アメックスのホームページにも「ご利用限度額に一律の制限を設けておりません。」と記載されています。
ただし、この言葉だけを見て、「アメックスは使い放題だ!」と思わないようにしてください。
実際には、カード利用者それぞれに個別の利用限度額が設定されています。
利用限度額に制限がないというのは、あくまでも一律で設けていない(全員を同じにしていない)だけであって、限度額自体は存在します。
利用限度額は支払い状況によって変動する
利用者それぞれに利用限度額が設定されるアメックス・プラチナカードですが、この利用限度額は支払い状況やカードの利用状況に応じて変わります。
後述しますが、例えば、高額の買い物をしている人や支払い遅延を起こすことなく毎月利用料金を支払っている人であれば、上限が引き上げられる可能性がります。
一方で、あまりカードを使っていない人だと上限は上がらず、逆に下がることもあるかもしれません。
利用限度額を上げる方法
では、アメックス・プラチナカードの利用限度額を上げるにはどうすればいいのでしょうか。引き続き解説します。
なお、利用限度額の引き上げは、アメックスカードが具体的な条件を提示しているわけではないので、「これをすれば絶対に上がる」と断言することはできません。
あくまでも参考の1つにしてもらえればと思います。
月々の支払いの延滞をしない
カードの限度額引き上げには、カード会社から信頼してもらう必要があります。
では、どのようにして信頼してもらうのかというと、毎月利用料金をちゃんと支払うことです。
毎月期日に遅れることなく支払いをしている人というのは「安定した収入がある人」「支払い能力を有している人」と判断することができます。
カード会社にそのように考えてもらえれば、限度額アップを期待することができるでしょう。
逆に、支払い延滞を何度も起こしている人だと限度額アップはあまり期待できません。
利用限度額を引き上げるというとは、カード会社にとってリスクを高めることでもあります。
これは限度額を引き上げた途端、限度額いっぱいまで使用して、その後利用料金の支払い遅延をすることができるためです。
過去に延滞を何度も起こしている人は「再び延滞を起こすのでは?」と疑われてしまうため、限度額のアップは望めないのです。
利用額以上の買い物をする
アメックス・カードでは利用限度額に達した場合、一時的に限度額の増額を依頼することができます。
この増額を何度か行っているとカード会社が「この人は今の限度額では足りないのではないか?」とみなして限度額を引き上げてくれる可能性があります。
利用額以上の買い物はカード会社に対するアピールになりますが、その分支払額も増えるため、「支払いができない」といった事態に陥らないように注意してください。
なお増額にあたっての問い合わせ先は、カードの種類によって電話番号が異なるため注意してください。
アメックス・プラチナカードを長期間使って信用を得る
先ほども触れているように、増額をするにはカード会社からの信頼を得る必要があります。
そのための方法の1つが、長期間にわたって安定した利用を続けるということです。
例えば1年間毎月カードで買い物をして、支払い期日に遅れることなく利用料金を支払っている人だと、カード会社は「支払能力があるひと」「頻繁にカードを使ってくれる人」と判断してくれる可能性があるため、限度額アップも期待できるでしょう。
利用限度額が下がる場合もある
利用限度額の変動は何もアップだけではありません。
場合によっては限度額が下がってしまうこともあります。どういった場合なのか確認していきましょう。
キャッシングやカードローンをたびたび利用している
キャッシングやカードローンを利用している人は、カード会社からしてみれば「お金に困っているからお金を借りている」と判断することができます。
お金に困っている人だと「利用料金の支払いができないかもしれない」と疑われます。
リスクを軽減するためにも、利用限度額を引き下げる可能性があります。
アメックス・プラチナカードの限度額は確認できる?
一般的なクレジットカードであれば、利用限度額は契約時に決めるため、確認しなくても自分の限度額がいくらなのかわかります。
しかし、限度額が変動するアメックス・プラチナカードにおいては、自分の限度額が今いくらなのか確認できないと、買い物の際に困ってしまうため事前確認は欠かせません。
アメックス・プラチナカードを含むアメックス・カードの場合、その時の利用限度額はオンラインで確認することができます。
オンラインサービスで限度額をチェックしよう
オンラインページは公式サイトにアクセスし、サービスへの登録が必要となります。
確認の手順は以下の通りです。
- サービスにログインする
- 「カードご利用可能額の確認」を選択
- 出てくるウィンドウの入力フォームに利用予定金額を入力する
- 「確認する」を選択
- 入力した金額が利用可能かどうか結果が表示される
この確認を続けていけば、その時点で自分の利用限度額がいくらなのかがわかります。
なお、こちらはインターネットサービスなので、限度額の確認は24時間365日いつでも確認することができます。
スマートフォンなどがあれば、お買い物の直前で限度額の確認もできるので安心です。
他のクレジットカードゴールド以上の限度額の比較
一律での限度額がないアメックス・プラチナカードですが、他のカードの限度額はどのようになっているのでしょうか。
当然ですが、利用限度額はカード会社によって異なります。
利用額の例は以下の通りです。
カード名 | 利用限度額 |
---|---|
アメックス・カード | 一律の制限はなし |
ダイナースクラブカード | 一律の制限はなし |
オリコカード THE POINT PREMIUM GOLD | 10万円~300万円 |
楽天プレミアムカード | 〜300万円 |
三井住友カードゴールド | 50万円〜200万円 |
MUFGカード ゴールド | 10万円〜200万円 |
セディナ ゴールドカード | 1万円〜200万円 |
これらを踏まえると、限度額を個々に設定できるアメックス・カードは、利用者にとって使い勝手のいいカードだと言えます。
限度額が足りないときはアメックスのデジポットを利用しよう
自分の利用限度額を把握していても、限度額が足りなくなることはあります。
そういったときはデポジット(前入金)制度の利用をおすすめします。
前入金なので、カード利用者が事前にお金を支払っておけば、利用限度額を超えて買い物をすることができます。
また、当然ですが一般的なクレジットカードのように後払いではないため、デポジット分に関しては支払い延滞を起こす心配もありません。
デジポットできるのはアメックスだけ!
このデポジット制度ですが、クレジットカードで対応しているのはアメックスだけです。
カードの利用頻度が多い人で、限度額を超えて買い物をする可能性のある人は、ぜひアメックスカードを1枚持っておくことをおすすめします。
増額する方法
では、デポジットはどのようにすればいいのでしょうか。続いてはデポジット方法を紹介します。
アメックスに増額の連絡をする
デポジットを行うには、アメックスの事前承認係と呼ばれるところに電話連絡をする必要があります。
事前承認係に電話をして、デポジットをしたい旨を伝えると振込先の口座を教えてもらえます。
なお、事前承認係の電話番号はカードの種類によって番号が異なるため自身のカードにあったものを選んでください。
また、事前承認係には、土日祝日を除く9:00~19:00の間であれば通話料無料で電話できます。
アメックスの指定口座にデジポットを入金する
事前承認係に電話をして振込先の口座を教えてもらったら、そこにデポジット金を振り込んでください。
振込にあたってはカードの名義と同じ名義の口座から振り込むようにしましょう。
振込手数料はカード利用者負担となるので注意してください。
そして、1度デポジットをしたからといって、2回目以降勝手に口座に振り込むことはできません。必ず事前承認係に電話した上で振り込んでください。
アメックスのカードで支払いをする
デポジットの振込を行い、反映されると限度額を超えての買い物ができるようになります。
ちなみに、振込の反映は早くて当日、遅くとも翌日までには完了すると言われています。
限度額が心配な場合は事前に確認しよう
今回は、アメックス・プラチナカードの利用限度額に関して「限度額はいくらなのか」「限度額を引上げるにはどうすればいいのか」「限度額が足りないときの対処法」について解説しました。
アメックス・プラチナカードを含むアメックス・カードは他のクレジットカードと違って限度額が一律で定められてはいないため、個々人の利用状況に応じた金額が設定されます。
買い物の際には必ず利用限度額を確認するのを忘れないでください。