育休・産休に入っている方は、在職中の方に比べて審査が非常に厳しくなります。
主な理由として「収入が0円になってしまうから」が上げられます。
大企業に勤めていたとしても、育休・産休中に給料がでることは少ないからです。
しかし、育休・産休中には会社から手当がでているので、カードを作れるのでは?と思いますよね。
ここでは、育休・産休中で会社から手当をもらっているのに、クレジットカードの審査に通りにくくなってしまう理由を解説していきます。
育休・産休中にカードを持ちたいときはどうすればいいのかについても解説していきます。
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育休・産休中にクレジットカードの審査が厳しくなる理由
育休・産休中にクレジットカードの審査が厳しくなってしまう理由に共通するのは「安定収入がない」という点です。
育休中は無収入扱いになるのでクレカの審査は通りません。お持ちのカードも定期審査で止めます。無収入だけど会社所属ではあるので家族の扶養には入れません。 キャッシュレス推奨だ育休奨励だとか言っといて諸々クソ過ぎでは(。´・ω・)?
— ケイ (@tankyuusya) October 15, 2019
在職中よりも収入が減ってしまう
育休・産休中は働いていないので、収入が0円になります。
クレジットカードは利用料金を後払いするシステムになっているため、利用者が確実に利用料金を支払える「信用」が何より大切になります。
信用において、働いて収入を得ていることは、かなり重要条件です。
育休・産休中の会社からの手当は収入にならない
「会社から毎月お金を貰っているけど…」という方もいるでしょう。
たしかに、育休・産休中であっても給料の7割ほどが支払われている…というケースは多いです。
しかし、育休・産休中に貰えるお金は「手当」「給付金」であり、収入とはみなされません。
収入が0円になってしまうと、カード会社は「返済能力がない」と判断するため、審査が厳しくなります。
審査時に在籍確認が取れない
クレジットカード会社は勤務先に電話で在籍確認を行う場合があります。
在籍確認は申し込み者がほんとうに申告した勤務先に勤めているかを確認するために行われます。働いていないのに、審査に通してしまうと貸し倒れのリスクがあるからです。
育休・産休中は会社に電話をしても、申し込み者の在籍確認が取れません。
在籍確認がとれない=勤めていない=収入なしと判断するため、審査に落ちやすくなってしまいます。
そのまま退職してしまう可能性がある
産休・育休は会社を休んで、後ほど仕事に復帰するための制度です。
しかし、出産のときに大きな後遺症が残らないとは限りません。身体的にも精神的にも大きな負担がともないます。
また、育児もすべて思い通りにいくとは限りません。
育休・産休をとった当初は会社に復帰するつもりでも、そのまま退職せざるを得ない状況になってしまうことも十分あります。
休みをとったあとに、会社に復帰できるのかはカード会社にも、本人にも分かりません。
そのためカード会社は育休・産休中の方に対して、収入の見込みが分からないと判断して審査を厳しくしています。
育休・産休中の方が審査通過率を上げる2つの方法
では育休・産休中の方が審査を通過する方法はないのか?とい言えばそんなことはありません。
審査が厳しくなるのは避けられませんが、審査通過のポイントをおさえると審査に通りやすくなる可能性は十分にあります。
郵送や店頭で申し込んで収入証明書を提示する
インターネットで申し込めば、わざわざ家の外に出る必要もありませんし、入会特典などもあります。
そのため、通常であればクレジットカードはインターネットで申し込んだ方がいいのですが、育休・産休中の方は店頭や郵送での申し込みをおすすめします。
- クレジットカード会社に復帰予定など一言添えることができる
- 収入証明書や源泉徴収を送付できる
クレジットカード会社に復帰予定など一言添えることができる
インターネット申し込みをすると、必要な項目を埋めることができませんが、郵送や店頭申し込みを行えば、カード会社に一言添えることができます。
- 育休・産休中であること
- 復帰予定はいつごろか
- 給付金んの合計
- 復帰後の見込み年収
このような項目はネット申し込みの欄に書くことはできません。申し込み時に自由記述欄がないので…
しかし、申し込み用紙に「現在は育休中ですが、給付金として毎月〇円の収入があります。
職場へは8月ろ復帰予定で、復帰後の見込み年収は○○万円です」と一言添えて申し込めば、カード会社から信用ある人物と判断されやすくなります。
収入証明書や源泉徴収を送付できる
本来であればクレジットカードの申し込み時の年収欄は自己申告制です。
しかし、そこをあえて収入証明書・源泉徴収を使って収入を証明することで、収入面においてカード会社からの審査を得られやすくなります。
源泉徴収は、在職している証明にもなります。在籍確認ができない育休・産休中の方にとっては有利です。
インターネット申し込みでは、収入証明書を送付することはできません。
少しでも審査通過率を上げるために、郵送や店頭申し込みを行いましょう。
確実なのは郵送申し込み
郵送で申し込むか店頭で申し込むか迷ったら、「郵送申し込み」をおすすめします。
申し込むカードによっては店頭申し込みが、タブレット記入の場合があるからです。タブレット記入だと一言添えることができません。
クレジットカードの受付の人に、「今の収入がこれくらいで、復帰後の年収はいくらで~」と言ったところで正確に伝えてくれる保証はありません。
収入証明書を提示しても、対応してもらえなかったり、送るのを忘れられる可能性もあります。
そのため、審査通過を目指すなら郵送申し込みを行いましょう。
キャッシング枠を申し込まない
クレジットカードには買い物につかうショッピング枠と、お金を借りるキャッシング枠があります。
キャッシング枠はお金を借りる=借金をする枠になるので、この枠をつけている方はカード会社から「お金に困っている人なのかな…」という印象を与えてしまいます。
キャッシング枠を申し込むとポイントがもらえる場合もありますが、審査落ちしやすくなってしまうので申し込まないようにしましょう。
「キャッシング枠はつけない」「0円にする」を徹底しましょう。
「専業主婦」で申し込むのは絶対にNG
専業主婦であれば、本人に安定収入がなくても配偶者に安定収入があれば審査に通過することができます。
そのため、「育休中に専業主婦で申し込めばいいのでは?」と考える方もいるでしょうが、絶対にやめてください。
クレジットカードの申し込み履歴や支払い情報は、個人信用情報機関に登録されています。
個人信用情報機関には、あなたの名前だけでなく、勤務先や勤続年数も記録されています。
審査のさいにカード会社は必ず個人信用情報機関を確認するので、専業主婦でないことはすぐにバレます。
会社に籍がある状態で専業主婦と名乗るの虚偽申請にあたります。
審査に通過できないばかりか、最悪の場合同じカード会社での審査通過が全くできなくなってしまうので、嘘の申告は絶対にやめましょう。
育休・産休をとっている方は家族カードがおすすめ
審査通過のポイントを抑えて、審査の甘いクレジットカードに申し込んでも審査落ちする可能性は十分にあります。
審査落ちの記録は個人信用情報機関に記録されるため、審査落ちから6ヵ月間はさらに審査が不利になります。
クレジットカードの審査に落ちたくない方は、家族カードやデビットカードを検討してみましょう。
家族カードは審査なしで発行可能なクレジットカード
家族カードは本カードを親カードとして、子カードのことを指します。
家族カードは本カード(配偶者)の個人情報を元に審査するので、あなたに十分な収入がなくても発行可能です。
家族カードで貯めたポイントは本カードに集約されるので、ポイントも貯まりやすくなります。
しかし、家族カードには注意点もあります。
- 使用履歴がすべて筒抜けになる
- クレヒスを積めない
家族カードで使った料金は本カードと一緒に請求されます。明細書が1つになってしまうので、どこで何にいくら使ったかがすべて筒抜けになってしまいます。
利用料金を配偶者に知られたくない方には家族カードはおすすめできません。
また、審査がないのでクレヒス(信用情報)が積めません。育休・産休があけてさぁカードを作ろうとしたときに利用実績がないのが原因で審査落ちする可能性もあります。
デビットカードは審査なしでその場引き落としになるカード
デビットカードは審査なしで持てるカードです。
クレジットカードと違って、利用した代金がその場で銀行口座から引き落とされるので、審査が不要です。
家族カードは配偶者に利用明細が筒抜けになってしまいますが、デビットカードならその心配もありません。
しかし、デビットカードには以下のような注意点もあります。
- クレヒスが積めない
- 銀行口座にある金額しか利用できない
デビットカードは審査不要で申し込めます。そのため申し込んだ記録も、カードを使った記録も個人信用情報機関に記録されません。
育休・産休あけでカードを申し込んだときに信用不足で審査落ちになるケースもあります。
また、デビットカードは銀行口座から直接利用料金が引き落とされるカードなので、銀行口座に入っていない金額は利用できません。
使い過ぎ防止にはなりますが、給付金が入る前に出費がかさんでいるときに対応できない点がデメリットです。
育休・産休中は審査が厳しい…休暇前の申し込みがおすすめ
育休・産休中は収入面で不利になってしまうため、クレジットカードの審査に通りにくくなってしまいます。
そのため、できれば育休・産休に入る前にクレジットカードを申し込むことをおすすめします。
すでに育休・産休に入ってしまった場合は、家族カードやデビットカードを検討しましょう。