クレジットカードには様々な特典が付帯されています。それらの特典の中に空港ラウンジが利用できるというものがあります。クレジットカードを持っているだけで、基本的には空港ラウンジが無料で利用できるのです。
ただ、そのような特典があることを知らない人もいるのではないでしょうか。また、なんとなく聞いたことがあるだけで、具体的にどのようなものか分からない人もいるでしょう。
今回はクレジットカードで利用できる空港ラウンジとは何かについてご説明をします。
また、空港ラウンジを利用するためのクレジットカードも具体的にご紹介をします。
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空港ラウンジってそもそも何?
クレジットカードで利用できる空港ラウンジとは、そもそもどういったものなのでしょうか。
空港ラウンジの存在を知らない人もいることでしょう。
また、聞いたことはあるものの正確にわからない人もいるはずです。以下では空港ラウンジについて詳しくご説明をしていきます。
空港ラウンジは主に2種類ある
クレジットカードで利用できる空港ラウンジは2種類あります。どちらも空港ラウンジとまとめられていますが、実際にはカード会社が提供している空港ラウンジと航空会社の空港ラウンジがあるのです。
クレジットカードで空港ラウンジを利用するにあたり、この違いは重要な違いです。これらはどのように違うのかを以下ではさらに詳しくご説明します。
カード会社が提携している空港ラウンジ
クレジットカードで利用できる空港ラウンジは基本的にクレジットカード会社が提携している空港ラウンジです。クレジットカード会社が提携しているものですので、カードラウンジと呼ばれることが多々あります。
基本的には1つのクレジットカード会社が提携しているのではなく、複数のクレジットカード会社が提携しています。複数のクレジットカード会社がお金を出して運営している空港ラウンジであると考えると良いでしょう。
そのため、対応しているクレジットカードも多数あることが特徴です。
クレジットカードで空港ラウンジを利用するといえばこちらを指すことが大半です。空港ラウンジ=カードラウンジとイメージしておいても良いでしょう。
航空会社の空港ラウンジ
航空会社の空港ラウンジもあります。これはクレジットカード会社ではなく、航空会社が独自に運営しているラウンジです。
航空会社は自社の利用者に対して様々なサービスを提供しています。その1つに独自の空港ラウンジが存在しているのです。利用者を満足させるためのサービスの1つなのです。
基本的に航空会社の空港ラウンジはビジネスクラス以上の利用者に向けて提供されています。このクラスの利用者が満足する空港ラウンジですので、提供されているサービスが充実していることは言うまでもありません。ビジネスクラスに匹敵するようなサービスが提供されていることもあるのです。
航空会社の空港ラウンジは、運営している航空会社のビジネスクラス以上のフライトを利用する人だけが利用できるものです。ただ、クレジットカードの特典を活用することで利用できることもあります。プライオリティパスと呼ばれるものを利用するのです。
一部のクレジットカードではプライオリティパスと呼ばれるものが発行できます。これは世界中の空港ラウンジを利用するための会員権のようなものです。
これの対象となる空港ラウンジに航空会社の空港ラウンジも含まれているのです。クレジットカードの特典だけで利用できることはほぼありませんが、プライオリティパスを手に入れると利用できる空港ラウンジです。
提携ラウンジと航空ラウンジの違いとは?
提携ラウンジと航空ラウンジの違いは大きく分けて2つです。
1つめは利用するためにクレジットカードだけでよいかプライオリティパスが必要かです。提携ラウンジは基本的にクレジットカードを保有していれば利用できます。当日の航空券とクレジットカードの提示で入場できるハードルの低いものです。
それに対して航空ラウンジはクレジットカードではなくプライオリティパスと当日の航空券が必要です。提示するものが異なりますし、入手のハードルも異なります。総じて利用のハードルが異なるものと言えます。
2つめは提供されているサービスです。提携ラウンジは基本的にソフトドリンクと軽食程度が提供されているだけです。ソファーなど空間としては整ったものですが、サービスの内容は最低限のものです。それに対して航空ラウンジはアルコールなどが提供されています。
また、軽食ではなく食事も提供されていることがあるぐらいです。食事に限ったことではありませんが、提供されているサービスの違いがこれらの違いです。
大きな違いとしてはこれらが挙げられますが、他にも利用料金の違いもあります。カードラウンジのほうが航空ラウンジよりも低価格で利用できるのが基本です。また、そもそも航空ラウンジは同伴者でなければ現金では利用できないことがあります。同伴者を中心とした現金での利用に関する差もあります。
空港ラウンジでできること
空港ラウンジは快適な待合室であるとイメージすると良いでしょう。そのため、空港ラウンジでできることは待合室でできることと大きな差はありません。ただ、待合室よりも快適な空間で待機できることが特徴です。
空港ラウンジでできることの例を挙げてみると以下のものが考えられます。
- 電源の利用
- Wi-Fiの利用
- ドリンクや軽食の利用
- ソファーなど快適な椅子
- シャワーの利用
- 会議室の利用
空港ラウンジでできることは待合室と大きな差が無いのが基本です。航空ラウンジを利用する場合には、シャワーが利用できたりと待合室とは異なることもできます。
ただ、対応しているクレジットカードは限られていますので、一般的には大きさな差はないと考えて良いでしょう。
待合室と大きく異なるのは混雑具合です。カードラウンジも航空ラウンジも利用できる人は限られています。そのため、待合室と比較すると利用している人が少ないことが特徴です。利用者が少ないことで快適に過ごせるという特徴があります。
また、電源も各座席に用意されているなど待合室よりも充実しています。できることでは大きさな差はありませんが、提供されている環境には大きな差があるのです。
空港ラウンジの使い方
空港ラウンジはどのように利用すれば良いのでしょうか。
具体的な利用方法はイメージできないかもしれません。空港ラウンジの使い方は大きく分けて2つです。それぞれについてご説明します。
空港ラウンジが利用できるゴールド以上のカードを持つ
空港ラウンジが利用できるゴールドカード以上のクレジットカードを持つことがおすすめです。
一部はゴールドカード以外でも空港ラウンジが利用できますが、基本的にはゴールドカード以上の特典です。
対応しているゴールドカードを持っていれば、受付でクレジットカードと航空券を提示することで空港ラウンジが使えます。特別な手続きは不要であり、空港ラウンジの受付で1分程度の手続きをするだけで簡単に入場できるのです。
注意しなければならないのは、空港ラウンジを利用するためには当日の航空券も提示しなければなりません。クレジットカードさえあればいつでも利用できるわけではない点が注意点です。
また、クレジットカードによって対応している空港ラウンジが異なることがあります。カードラウンジでも対応していない空港ラウンジである場合もありえますので注意が必要です。
現金を支払って入る
現金を支払って空港ラウンジを利用する方法もあります。クレジットカードの特典でしか利用できないと思われていることもありますが、実際には現金の支払いでも利用できる仕組みです。
空港ラウンジによって設定されている利用料金は異なっています。そのため現金を支払って空港ラウンジを利用するのであれば、事前に空港ラウンジの利用料金は確認しておかなければなりません。
また、現金を支払って利用するのではなくクレジットカードで支払いをする方法もあります。どちらにしろ支払いをする金額は同じですが、現金での支払いが手間となる場合にはクレジットカードで支払いをすると良いでしょう。
上級ラウンジを使いたい方はプライオリティパスを持つ
上級ラウンジを利用したいのであればプライオリティパスを発行しなければなりません。上級ラウンジの定義は様々ですが、上記での航空ラウンジを指すとここでは考えて良いでしょう。それ以外にも一部で上級ラウンジは存在しています。
プライオリティパスは上記でも述べた通り一部のクレジットカードを利用することで手に入るものです。全てのクレジットカードで対応しているわけではなく、プラチナカードなどステータスの高いクレジットカードでのみ対応しています。
また、プライオリティパスの発行は年会費無料のこともあればクレジットカードの年会費とは別に年会費が発生することもあります。
プライオリティパスはプライオリティパス社と呼ばれる会社が提供しているサービスです。クレジットカード会社が提供しているサービスであると考えられることもあります。
しかし、実際には独自の会社が提供しているサービスです。プライオリティパス社は空港ラウンジに関連するサービスを多数提供しています。
世界中でサービスを提供している会社ですので、日本のみならず世界中の空港ラウンジに対応しています。その結果、世界中で1,000ヶ所以上の空港ラウンジを利用できる会員権となっているのです。海外でも空港ラウンジが利用できることはプライオリティパスのメリットです。
しかも、対応している空港ラウンジは航空ラウンジが大半です。
つまり、プライオリティパスで利用できる空港ラウンジは上級ラウンジが大半なのです。上級ラウンジを利用したいのであればプライオリティパスを利用することが基本です。
カードラウンジを利用するときの注意点
クレジットカードで利用できる空港ラウンジであるカードラウンジを利用する場合には注意点もあります。
注意点を理解していなければ、実際に空港ラウンジを利用する時にトラブルになりえます。これから空港ラウンジを利用したい人が注意するべきことを説明します。
ラウンジが本当に使えるかどうか確認する
本当に空港ラウンジが利用できるのかを確認しなければなりません。
空港ラウンジに対応しているクレジットカードは様々あります。ただ、全てのクレジットカードが全てのにカードラウンジに対応しているわけではありません。利用しているクレジットカードが利用したい空港ラウンジに対応しているのかに注意しなければならないのです。
つまり、クレジットカードと空港ラウンジの組み合わせが重要なのです。いくらゴールドカードを持っていたとしても、そのクレジットカードが対応していない空港ラウンジには入れません。
利用したいのであれば同伴者と同様に料金を支払う必要があります。こうなってしまっては空港ラウンジに対応しているクレジットカードを持ってる意味がありません。
特に注意しておかなければならないのは、同じ空港の中でも対応していない空港ラウンジがあることです。空港の中にカードラウンジが複数ある場合、対応している空港ラウンジと対応してない空港ラウンジがある場合があるのです。この点もよく注意をしておきましょう。
同伴者の料金を確認する
同伴者と一緒に空港ラウンジを利用する場合、同伴者の利用料金について注意しておかなければなりません。
空港ラウンジを無料で利用できるのは、基本的にクレジットカードを保有する本人だけです。同伴者がいる場合には、別途空港ラウンジの利用料金を支払わなければなりません。
同伴者も無料で利用できると勘違いしていると、空港ラウンジのみ受付でトラブルになる可能性があります。同伴者がいる場合には特に注意しておかなければなりません。
ただ、一部のクレジットカードに限っては、同伴者も無料で利用できることがあります。対応しているクレジットカードの数は少ないですが、同伴者と利用する機会が多いのであれば検討の余地はあります。
基本的に同伴者も空港ラウンジを利用する場合には有料です。どれぐらいの支払いが必要となるのかは、事前に確認しておくように注意しましょう。
空港ラウンジが無料で使えるおすすめゴールドカード
空港ラウンジが無料で利用できるゴールドカードにはどういったものがあるのでしょうか。
対応しているものは多数ありますが、その中でもおすすめをご紹介します。
楽天プレミアムカード
楽天が発行するゴールドカードとして人気の1枚です。
楽天カードは以下でご紹介するゴールドカードも発行しています。ただ、こちらの楽天プレミアムカードが一般的なゴールドカードに分類されるものです。一般的なゴールドカードですので、年会費は10,000円(税別)とクレジットカードの相場通りの価格です。
国内の主要空港ラウンジが無料
ゴールドカードですので国内の主要空港と海外の一部空港で空港ラウンジを利用できる特典が付帯されています。利用できる空港の数はほかのゴールドカードと基本的には同様です。
また、対応している空港ラウンジの数に関しても標準的な数であると考えられます。楽天プレミアムカードの年会費を踏まえると価格通りの空港ラウンジサービスが提供されていると言えるでしょう。
以下でご紹介する楽天ゴールドカードとは異なり、年間の空港ラウンジ利用回数に制限はありません。何回でも空港ラウンジを無料で利用できます。
最安値でプライオリティパスを発行できる
これだけであれば他のゴールドカードと大差がありません。楽天プレミアムカードの特長は年会費無料でプライオリティパスを発行できることです。
ゴールドカードでプライオリティパスを無料で発行できるものは限られています。プライオリティパスの発行に対応しているゴールドカードの中では、楽天プレミアムカードが最安値という特長があります。
さらに、楽天プレミアムカードに付帯されているプライオリティパスはプレステージ会員です。プライオリティパスの中でも最上位に位置していて、毎回の空港ラウンジ利用料金が必要ないものです。
他のゴールドカードに付帯されているプライオリティパスは、スタンダード会員が大半です。こちらは毎回の空港ラウンジ利用料金が必要なものです。年会費無料で発行できるだけではなく、プレステージ会員であることで魅力はさらに高まります。
ゴールドカードとしての特典で空港ラウンジを利用すれば日本国内の空港ラウンジを幅広くカバーできます。加えてプライオリティパスを利用すれば、海外の空港ラウンジを幅広くカバーできます。まさに低価格で空港ラウンジを利用するためのクレジットカードと言えるものです。
プライオリティパスを独自に発行すると年会費は4万円以上必要です。そのことを踏まえると、空港ラウンジを利用するためだけに楽天プレミアムカードを発行しても、プライオリティパスを利用するなら損は無い計算です。
同伴者は有料
楽天プレミアムカードを利用している本人にはメリットの多いクレジットカードです。
ただ、同伴者が無料になる特典は付帯されていません。
カードラウンジを利用する際にはそれぞれの利用料金が必要です。また、プライオリティパスを利用する場合には32米ドルの利用料金が必要です。どちらも有料ですので注意しなければなりません。
楽天ゴールドカード
楽天が発行しているゴールドカードです。ゴールドカードとは銘打っているものの、年会費は2,000円(税別)と格安に設定されています。一般的ゴールドカードの年会費は1万円程度とされていますので、ゴールドカードの中でも特に持ちやすいことが特徴です。
年会費が低価格なゴールドカードですが、日本中の空港ラウンジに対応しています。対応している空港ラウンジの数は、年会費が高額なゴールドカードに匹敵するものです。そのために格安のゴールドカードだからといって、対応している空港ラウンジの少なさを心配する必要はありません。
ただ注意しなければならないこともあり、楽天ゴールドカードは年間2回まで空港ラウンジが無料です。3回目からは特典が利用できず一般料金が発生してしまいます。
クレジットカードの特典は無制限に利用できる場合が多いのですが、楽天ゴールドカードの場合には利用できる回数に制限があります。
また、同伴者が利用する場合には利用料金が発生します。具体的な金額は空港ラウンジによって異なりますので確認が必要です。
MUFGカードゴールド
年会費を抑えて空港ラウンジを利用したいのであればMUFGカードゴールドがおすすめです。空港ラウンジが利用できるゴールドカードでありながら、年会費は1,905円(税別)に設定されいます。
しかも初年度の年会費は無料ですので、コストを気にすることなく空港ラウンジを体験できるメリットもあります。
MUFGカードゴールドは空港ラウンジに対応しているクレジットカードではあります。
ただ、対応しているのは国内6つの空港と海外1つの空港だけです。しかも、それぞれの空港で国際線を利用する場合でしか空港ラウンジは利用できません。
ゴールドカードの特典は国内線でも利用できるものが大半です。しかし、MUFGカードゴールドは国際線にしか対応していません。
ただ見方を変えてみると、空港ラウンジの利用は国際線が中心という人にはメリットです。低価格な年会費で空港ラウンジを利用できるゴールドカードが手に入ります。
国際線を中心に考えると、低価格な年会費で国際線のラウンジを無制限に利用できることは大きなメリットです。
ラウンジ数だけで見るとデメリットにも思えますが、実はお得に空港ラウンジが利用できるメリットのあるゴールドカードです。
JCB GOLD EXTAGE
JCBが若者向けに発行しているゴールドカードがJCB GOLD EXTAGEです。通常のゴールドカードよりも低価格な年会費で持てることが特徴です。
低価格な年会費のゴールドカードですが、JCBが発行する他のゴールドカードと同様に空港ラウンジが利用できます。つまり、日本の主要28空港で空港ラウンジを無料で利用できるのです。若者だからこそのコストパフォーマンスの高さと言えます。
若者限定のゴールドカードですので、利用を続けていると通常のゴールドカードへと移行されます。このタイミングで通常の価格帯となることには注意しましょう。