クレジットカードの「加盟店開放」という言葉をご存じでしょうか?
加盟店開放とは、クレジットカード会社・ブランドが開拓した加盟店を他のクレジットカードの国際ブランドでも利用できるようにすることを指します
「加盟店相互開放」とは、2つのクレジットカードブランドが提携して、お互いの加盟店を利用できるようにすることです。
例えば、JCBとアメックスは加盟店相互開放を行っているため、JCBブランドのマークがあるお店ではアメックスブランドのカードが利用できるようになっています。
海外旅行に行った際に、自分の持っている国際ブランドがなくてもカードが利用できるようになるため、覚えておくと便利ですよ。
ここでは、クレジットカード加盟店相互開放について詳しく解説していきます。
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加盟店相互開放とは?
「加盟店相互開放」とは、2つのクレジットカードブランドが提携して、お互いの加盟店を利用できるようにすることです。
例えば、JCBは海外での加盟店数が少なく、利用できないお店が多い印象がありますが、加盟店相互開放を行っているため、アメックス・ダイナースのマークがついている場所であれば利用が可能です。
別々の国際ブランドが加盟店相互開放を行うことで、それぞれのブランドが加盟店を一気に増やせるメリットがあります。
加盟店開放の3つのパターン
加盟店開放には主に以下の3つのパターンがあります。
- 国際ブランド同士で行う加盟店相互開放
- ブランドライセンスをクレジットカード会社に提供する加盟店開放
- クレジットカード会社が行う加盟店開放
国際ブランド同士で行う加盟店相互開放
別々の国際ブランドがお互いの加盟店を開放する「加盟店相互開放」
例えば、日本のJCBとアメリカのアメックスは加盟店相互開放の契約を結んでいるため、JCBブランドのカードであれば、アメリカのアメックスの加盟店でクレジットカードを利用できます。
JCBは日本ブランドなので、アメリカ国内で加盟店を獲得するのが中々難しいですが、加盟店相互開放を行っていることで、自力で加盟店を開拓しなくても利用可能な店舗を増やすことができます。
アメックスにとっても、日本国内で加盟店を増やすことができるため、双方にとってメリットがあります。
ブランドライセンスをクレジットカード会社に提供する加盟店開放
国際ブランドがブランドライセンスを提供する際に加盟店開放を行うことで、ブランド拡大をすることもできます。
例えば、イオンカード・楽天カード・セゾンカードのJCBブランドのカードは、それぞれのカード会社(イオン・楽天・セゾン)が発行していますが、JCBのお店で決済ができますよね。
なぜかというと、JCBがクレジットカード会社にJCBブランドのライセンスを提供し、加盟店開放を行っているためです。
JCBだけでなく、アメックスも同様に加盟店開放をすることで、楽天カード(アメックス)・セゾンカード(アメックス)などが店舗で利用できるようになっています。
クレジットカード会社が行う加盟店開放
クレジットカード会社が他社にライセンスを貸与することで、加盟店開放を行っていうケースも大きい意味で加盟店開放を言えます。
例えば、ビューカードのVISA・MasterCardブランドは、直接VISA・MasterCardおライセンス契約を結んでいるのではなく、UCカードからライセンスを提供されています。
各国際ブランドの加盟店相互開放状況
海外旅行に行った際に、自分の持っている国際ブランドのマークが店舗になくても、加盟店相互開放を行っていれば、決済が可能です。
どのブランドがどのブランドと加盟店相互開放を行っているのか知っておくと、旅行のときに便利ですよ。
VISA・MasterCardの加盟店相互開放状況
VISA・MasterCardは他の国際ブランドと加盟店相互開放を行っていません。
そのためVISAマークのついているカードはVISAの加盟店でしか利用できず、MasterCardブランドのカードはMasterCardの加盟店でしか利用ができません。
ただし、VISAとMasterCardのライセンスを受けたアクワイアラが加盟店の開拓を行っている関係で、VISAとMasterCardブランドは同時に利用できる店舗がほとんどです。
VISA・MasterCardは加盟店相互開放を行っていませんが、加盟店数は世界NO.1とNO.2を誇ります。
クレジットカードが利用できるお店であれば、VISA・MasterCardが利用できないお店はほぼないでしょう。
アクワイアラって何?と思った方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
JCBの加盟店相互開放状況
JCBはアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバーと加盟店相互開放をしています。
海外でもオーストラリア・ニュージーランド・カナダではアメックスが利用できる店舗であれば、JCBカードが利用できます。
ディスカバーはアメリカを中心に展開をしている国際ブランドのため、アメリカでもJCBカードが利用できる店舗が多いです。
ただし、一部店舗では利用できなこともあります。
また、加盟店相互開放のことを知らない店員に当たった場合、JCBブランドのカードを見せても断られるケースもあるため、英語で交渉する力が必要な場面もあります。
JCBの相互加盟店開放についてはこちらをご覧ください。
海外で使えないイメージのあるJCBですが、ハワイでは「観光バス無料」「サポートデスク」など、さまざまな特典が利用できて便利ですよ!
JCBは現地の金融機関と提携で加盟店を広げている
JCBは各国の現地金融機関と提携することで、加盟店開拓を進めています。
例えば、インドネシアの金融機関・ジョージアの金融機関などと提携し、現地のATMが加盟店でJCBが利用できるようになっています。
海外でJCBが使えるお店はこれからますます増えていくと考えられます。
ただし、ヨーロッパ圏になるとJCBブランドのカード利用できる店舗は減ってきてしまうため、ヨーロッパ旅行にいくならVISAやMasterCardブランドのカードを1枚持っておいたほうが安心です。
アメックスの加盟店相互開放状況
アメックスはJCBと加盟店道後開放を行っています。
JCBの古い加盟店では、一部アメックスが利用できない店舗もあるため注意しましょう。
ダイナースの加盟店相互開放状況
- 国内…JCBと加盟店相互開放
- 海外…ディスカバーと加盟店相互開放
ダイナースクラブは国内ではJCBと加盟店相互開放と行っており、海外ではディスカバーと加盟店相互開放を行っています。
銀聯の加盟店相互開放状況
銀聯は国内でJCBと加盟店相互開放を行っています。
特に中国人の観光地として人気のある、日本・シンガポールでは普及が進んでいます。
ディスカバーの加盟店相互開放状況
- 国内…JCBと加盟店相互開放
- 海外…JCBやダイナースクラブ
国内ではJCBが加盟店相互開放と行っており、海外ではJCBとダイナースが加盟店相互開放を行っています。
国際ブランドの詳しい詳細について知りたい方はこちらをご覧ください。
加盟店相互開放状況まとめ
クレジットカードの加盟店相互開放について解説していきました。
JCB・アメックス・ダイナースクラブは加盟店相互開放を行っており、利用できる店舗が増えてきていると分かったのではないでしょうか?
海外旅行に行った際に、自分の持っているクレジットカードブランドマークがない…という状況になっても、加盟店相互開放の仕組みを知っておけば、慌てずに済みます。
海外でクレジットカードを利用するときはもちろん、国内でカードを利用するときも思い出してみてくださいね。