ソフトバンクカードのメリット・デメリット!他社と比較した特徴まとめ

ソフトバンクカード クレジットカード一覧

世間ではすっかり、キャッシュレス時代になってきました。

消費税値上げ後の10月からは、キャッシュレスによる5%のポイント還元も始まります。

キャッシュレスのためのツールとして、あなたはなにをお使いでしょうか?

クレジットカードに電子マネー、QRコード決済などいろいろありますが、他にも便利なツールはあります。

プリペイドカードである、ソフトバンクカードを見てみましょう。ソフトバンク携帯ユーザーには特にお勧めです。

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ソフトバンクカードとは? クレジットカードなの?

ソフトバンクカードとは、クレジットカードのような名称ですがプリペイドカードです。

もっともこのカード、2019年8月まで「おまかせチャージ」というサービスがあり、クレジットカードに非常によく似た使い方ができていました。

ですがこのサービスは終了し、現在のソフトバンクカードは純然たるプリペイドカードとなっています。

ソフトバンク携帯ユーザーだけが申し込めるカードで、他キャリアユーザーは対象外です。

Webから申し込みが可能で、ソフトバンクショップに行くと直接入手できます。

ソフトバンクカードはプリペイドカードなので、あらかじめチャージ(入金)をして使うものです。チャージの範囲内で利用します。

キャッシュレス決済の機能としては、楽天Edyや交通系電子マネー等に代表される、プリペイド式の電子マネーが近いでしょう。

ただプリペイドカードの場合、使える店舗はクレジットカード加盟店です。

ソフトバンクカードの使えるお店は、VISA加盟店です。VISAブランドのクレジットカードと同じ方法で決済をします。

クレジットカード加盟店であれば、ほぼVISAは取り扱っています。

ソフトバンクカードのメリット

さまざまな用途に使えるプリペイドカード、ソフトバンクカードのメリットを見てみましょう。

プリペイドカード全体のメリットと、ソフトバンクカードならではのメリットとがあります。

プリペイドカードだから審査不要

クレジットカードは与信によって支払いをするもの。

信用によって、お金を用意せずに支払いができるわけです。与信のためには審査がありますので、審査にはねられクレジットカードを持てない人もいます。

いっぽう、プリペイドカードには与信がないので、審査が不要です。過去にローンの滞納などがあり、個人信用情報に傷がついている人でも大丈夫です。

ソフトバンクカードも、審査なく誰でも、12歳から持つことができます。

プリペイドカードだから利用額はチャージの範囲内

与信によって、お金のない状態でも買い物ができるのがクレジットカードの利点なのですが、これをよしとしない人も多数います。

お金は稼いでから使うもの。堅実に決めている人にとっては、クレジットカードは使いすぎる可能性があるので不安に思ってしまいます。

実際、使いすぎて後でリボ払いに変更し、返済に追われる人もたくさんいるわけです。

プリペイドカードは使いすぎる心配はありません。

現金と同じなら現金でいいと思うかもしれません。ですが、プリペイドカードの場合、現金と違って利用履歴が残るので、家計の管理も楽ですし、ポイントも貯まってお得です。

ソフトバンクカードはTポイントが貯まる

クレジットカードをショッピングに使うとポイントが貯まります。

クレジットカードではない、ソフトバンクカードの利用でも、ポイントが貯まるのです。利用金額200円につき1ポイント(1円相当)のTポイントが貯まります。

ポイント還元率でいうと0.5%で、標準的なクレジットカードの還元率と同等です。

カード利用によってポイントが貯まる仕組みは、クレジットカードとよく似ています。

ソフトバンクカード自体、ポイントカードのTカードでもあるので、加盟店で利用の際に提示するだけでもポイントが貯まります。

Tポイント加盟店でソフトバンクカードを利用するなら、提示と利用とで、利用金額200円につき2ポイント貯まることになります。

貯まったTポイントは、再びソフトバンクカードに、現金の代わりにチャージが可能。

ソフトバンクカードはクレジットカード系のカードではないものの、この機能があるので、ソフトバンク系列のクレジットカード、Yahoo!カードで貯めたTポイントもチャージに使えることになります。

もっともTポイントによるチャージは、100ポイントにつき85円換算となりますので目減りします。

貯まったTポイントはソフトバンクカードへのチャージに使わず、Tポイント加盟店で直接現金の代わりに使うのがお勧めです。

12歳から申込可能

審査不要のソフトバンクカードは、12歳から申し込みができます。

中高生にお小遣いを与える手段としては優れています。

実店舗だけでなく、ネットショッピングでの買い物もできますし、お金の管理もしやすいです。

海外キャッシング機能がある

クレジットカードでは、キャッシング枠を使ってお金を引き出すことができます。これは借入れによるものです。

海外でもATMを使って、クレジットカードで現地通貨を引き出すことができます。

ソフトバンクカードにも、この便利な海外キャッシング機能がついています。もっともプリペイドカードなので、借入れはできません。引き出し可能なのは自分のチャージしたお金です。

国内での引き出しはできません。

ソフトバンクカードにチャージする際の入金先には、「プリペイドバリュー」と「現金バリュー」とがあります。通常の買い物は、どちらに入金しても使えます。

本人確認が済んでいる人は、チャージを「現金バリュー」に入金することができますが、この場合に限り海外キャッシングが可能となります。

個人間送金が可能

プリペイドカードの中には、クレジットカードにないサービスを持つものがあります。

ソフトバンクカードからは、他のソフトバンクカード会員へ、またそれ以外の銀行口座に対して送金が可能です。

ただしこの機能、QRコード決済の普及により、やや存在意義を失い気味かもしれません。

紛失してもチャージは補償

プリペイドカードではチャージをして使いますが、いったんチャージした後でカードを紛失してしまうとどうなるでしょうか。

基本的には、補償はありません。

ですがソフトバンクカードの場合、紛失して速やかに紛失盗難デスクに電話をしてカードを停止すれば、チャージ残高は補償されます。

また、Tカードサポートセンターにも連絡すれば、Tポイントも補償されます。

電話をする前に使われてしまった場合には、チャージ残高もTポイントも補償はありません。

もともとプリペイドカードは、紛失時の損失を最小限に抑えられるのが特徴のひとつです。この点までは仕方ないでしょう。

ソフトバンクカードのデメリット

ソフトバンクカードのデメリットも見ておきましょう。

プリペイドカード全般のデメリットについても併せて取り上げます。

ソフトバンク携帯ユーザーしか申込できない

ソフトバンクカードは、世間に広く開かれたプリペイドカードではありません。

このカードを使えるのは、ソフトバンク携帯ユーザーのみです。

NTTドコモはdポイントや、クレジットカードのdカードをドコモユーザー以外にも開放しています。auもこの路線を進んでいて、最近ユーザー以外についてもオープンになりました。

ですが、ソフトバンクはまだそのような施策は採っていません。限られたユーザーのためのプリペイドカードです。

ただし、ソフトバンクユーザーが、携帯キャリアを他に替えた場合については、引き続きソフトバンクカードを使うことはできます。

オートチャージ機能はない

プリペイド式の決済方法も、プリペイドカードや電子マネー、QRコード決済など多彩になりました。

プリペイド式の場合、チャージした範囲内で利用できる点が、使い過ぎの心配な人にとってのメリットである点は述べた通りです。

ですが、必ずチャージしないと使えないという点はメリットと裏表の関係にあり、手間に感じることもあります。使い過ぎない安心とチャージの手間とでは、どちらかを選ばなければなりません。

残高不足の際にオートチャージのできるプリペイドカードもありますが、ソフトバンクカードにはこの仕組はありません。

ソフトバンクも参加しているQRコード決済、Paypayではチャージ払いができて、クレジットカードのYahoo!カードと組み合わせることでオートチャージもできます。

この点でプリペイドカードのライバルになります。

電子マネーの楽天EdyやWAON等にも、オートチャージの仕組みがあります。

それらのアイテムの場合は、チャージして使うことが前提であっても、ストレスなく使えるわけです。
このようなオートチャージの仕組みは、現在のソフトバンクカードにはありません。

クレジットカードの機能がすべて使えるわけではない

プリペイドカードは、クレジットカード加盟店で使えるようにしたアイテムで、クレジットカードの仕組みを取り入れています。

とはいえ、機能の性質上、クレジットカードのサービスをすべて使えるわけではありません。完全にクレジットカードの替わりにはならないわけです。

次のような与信が必要となるサービスにおいて、プリペイドカードは使えません。

  • 公共料金の引落し
  • ETCカード
  • 交通系電子マネーへのチャージ
  • カーシェアの費用支払
  • ガソリンスタンドでの支払

Yahoo!ショッピングでのソフトバンクカード特典はなくなった

インターネット事業のYahooはソフトバンクグループですから、Yahoo!ショッピングなどインターネットサービスについて、ソフトバンクカードは優遇されていました。

ですが現在、ソフトバンクカードを持っていても、Yahoo!ショッピングの利用の際のメリットはなくなりました。

ソフトバンク携帯ユーザーにとっての、「Yahoo!ショッピング10%還元」や、「有料サービスのYahoo!プレミアムが無料」などの特典はまだあります。

解約するときはやや面倒

ソフトバンクカードの解約は、ソフトバンクコールセンターに電話しておこないます。クレジットカードもWebで解約できるカードが増えたのに、やや面倒です。

解約の際、チャージした金額については戻ってきません。

解約前に、自分自身で使い切らなければなりません。そして実際にお店で端額を使う場合、現金との併用ができるか否かはお店によります。併用できない場合もあります。

現金バリューにチャージされていれば、金融機関に送金することはできます。

端数を使いきれない場合は、あきらめざるを得ません。

貯まったTポイントも、そのままだと失効してしまいます。

こちらについては無理に使い切らなくても、他のTカードへの移行が可能です。

ソフトバンクカードの使い方

数多く存在するクレジットカードについては、使い方はほぼ共通しています。

いっぽうでチャージの必要なプリペイドカードの場合は千差万別です。ソフトバンクカードの使い方を確認しておきましょう。

チャージの方法

ソフトバンクカードのチャージは、スマートフォンのアプリにより操作します。

チャージの方法は4種類です。

  • 銀行口座からチャージ
  • 現金でチャージ
  • Tポイントからチャージ
  • ソフトバンク携帯料金と合算によりチャージ料金請求

Tポイントからの場合は価値が「100円につき85円」に目減りしますので、お勧めできません。Tポイントを1ポイント1円で利用する方法は無数にあるからです。

銀行の場合、りそな銀行(およびグループ銀行)、ジャパンネット銀行からだと手数料が無料です。

他の銀行も原則無料ですが、一部有料の場合があります。

現金チャージは、ゆうちょ銀行、セブン銀行のATMでおこないます。この場合はソフトバンクカードが必要です。

銀行チャージ、現金チャージの手数料は無料です。

それと携帯電話キャリアらしいのが、携帯料金と合算してチャージ金額を請求する仕組みです。この場合、実質的にチャージ金額を後払いにできるので、クレジットカードと似た仕組みとなります。

チャージが完了すれば、チャージ金額の範囲内で、クレジットカードと同じように店舗で利用ができます。

ソフトバンクカードと他のプリペイドカードとの違い

プリペイドカードも各社から発行されています。

さまざまなタイプがありますが、クレジットカード加盟店で使うタイプのプリペイドカードを集めて、ソフトバンクカードと比較をしてみます。

チャージの方法とポイント還元率とを比べます。

カード名 チャージ方法 還元率
au WALLETプリペイドカード ポイント
クレジットカード
現金
銀行
auかんたん決済
0.5%
オリコプリペイドカード ポイント(ボーナスポイントあり)
クレジットカード
現金
銀行
0.5%
エポスVISAプリペイドカード ポイント
クレジットカード 0.5%
dカード プリペイド ポイント
クレジットカード
現金
ドコモ携帯料金合算チャージ
0.5%
Kyash クレジットカード
(オートチャージ可) 2.0%
バンドルカード 現金
銀行
後払いチャージ(手数料あり)
ビットコイン なし
ソフトバンクカード ポイント(ただし目減り)
ソフトバンク携帯払い
銀行口座
現金
0.5%

クレジットカード会社発行のプリペイドカードの場合、クレジットカードで貯めたポイントを、プリペイドカードへチャージして使えます。

オリコプリペイドカードなど、ポイントチャージをするとボーナスが付くので、数あるポイントの使い方の中ではもっとも率がよいものです。

クレジットカード会社の発行するプリペイドカードの場合は、クレジット決済としてチャージが可能です。
この場合、保護者の持っているクレジットカードから、未成年者のプリペイドカードにチャージをすれば、お小遣いとなります。dカードプリペイドなど。

携帯3社計はすべて、お金がなくてもチャージをして、あとから携帯電話料金と合算して請求の仕組みを持っています。ソフトバンクカードにもこの方法があります。

バンドルカードにも後払いのチャージ方法がありますが、手数料が付くので、クレジットカードのような無金利の後払いにはなりません。

プリペイドカードの利用で貯まるポイントは、おおむね還元率0.5%です。Kyashは2.0%と高く人気を集めています。

Kyashは、クレジットカードと買いたい商品の間に、還元率をかさ上げするためあえて挟み込んで使うイメージのカードです。チャージの範囲内で繰り返し使うという、プリペイドカードらしさはやや薄くなります。

さてソフトバンクカードは、他のプリペイドカードと比べたときに、「ポイントチャージができるが目減りする」のは、気になるところです。

クレジットカードに準じた使い方もできなくなった現在、ややプリペイドカード業界の中では埋没しつつあるかもしれません。

まとめ

プリペイドカードのソフトバンクカードについて見てきました。

クレジットカードの替わりに持つ使い方ができなくなったため、現在やや、どう使ったら得になるのかがわかりにくくなってしまっています。

未成年者にお小遣いを渡すという使い方としては、価値があるでしょう。

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