VISAのタッチ決済とは？本格普及になる前に知っておこう

みなさんはVIsaの「タッチ決済」を聞いたことはありますか？

日本では最近目にするぐらいですが、海外では現在かなりの勢いで普及が進んでいる決済方法です。

日本ではまだまだ知名度が低いですが、東京オリンピックに向けて普及が広がりつつあります。

今回はそんなVisaタッチ決済について解説していきます。

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Visaタッチ決済って何？

「Visaタッチ決済」とは、クレジットカード国際ブランドVisaが提供する非接触型の決済方法です。

「Visaタッチ決済」は以前は「Visa payWave」と呼ばれていました。

VIsaタッチ決済はSuicaなどと同じ電子マネーに分類されますが、海外規格である「NFC Pay」が採用されています。

Suicaは「FeliCa」が採用されているので、同じ規格が採用されているわけではありません。

「NFC Pay」はNFC（近距離無線通信規格）を利用した非接触型の決済サービスであり、Type-AとType-Bがあります。

先ほども解説した通り、日本の電子マネーで使われているのは「「FeliCa（フェリカ）」です。

フェリカはソニーが開発した通信規格で、04年には携帯電話にFeliCaチップを搭載した「モバイルFeliCa」が登場されています。

モバイルフェリカという言葉は馴染みがないかもしれませんが、俗にいうおサイフケータイです。

日本国外では香港のオクトパスカードが使われていますが、まだ一部でしか採用されていません。

Visaタッチ決済の通信規格には「NFC Type A/B」の２種類があります。

Type Aはオランダのフィリップス社が開発したもので、Type Bはアメリカのモトローラ社が開発を主導しました。

Type Aは日本国内でたばこを買う際のTaspoに使われており、Type Bはマイナンバーカード・運転免許証・在留カード・パスポートなどに利用されています。

FeliCaとType A/Bは通信速度とコストに差があります。

	通信速度	設置コスト
FeliCa	847kbps	高い
Type A/B	424kbps	安い

FeliCaはType A/Bに比べて決済スピードが倍近くの速さです。

FeliCaが使われているSuicaは通勤ラッシュに耐えられるほどの速さを誇るため、日本で広く採用されています。

Type A/BはFeliCaに通信速度は劣るものの、設置コストがFeliCaより安価で済みます。

店舗決済には通勤ラッシュで求められるような速さは求められないため、国際的に普及しています。

非接触型の電子マネーと言えば、これまでSuica・iD・QUICPay・楽天Edyなどの電子マネーを搭載したクレジットカードがありました。

暗証番号不要でタッチで決済できるという点では、これまでの電子マネーと同じに見えますが、世界中で利用できる、という点が異なります。

これはVIsaタッチ決済に限らず、電子マネー全般のメリットになりますが、なんといっても決済スピードが早いです。

VIsaタッチ決済は専用端末にタッチ決済機能がついたカードやカードを登録したスマートフォンをかざすだけで決済が完了します。

クレジットカードであれば、暗証番号やサインが必要なことが多く、急いでいるときに慌ててしまいます。

しかし、電子マネーはサインも暗証番号も不要で決済ができます。

VIsaタッチ決済では、クレジットカード決済による還元が受けられます。

対応しているクレジットカードは以下の通りです。

などです。

例えば、三井住友カードはポイント還元率が0.5％になりますし、オリコカードは1.0％の還元が受けられます。

チャージ型の電子マネーだと還元率が低いですが、タッチ決済はカードと紐ついたポイント還元になります。

VIsaタッチ決済は世界基準規格のNFC Payが採用されています。

イギリス・スペイン・イタリア・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・台湾では対面と引きの約５割をタッチ決済が占めているようです。

また、ロンドンやミラノの地下鉄でもタッチ決済が利用でき、切符を買うことができます。

ちなみに、クレジットカードのタッチ決済の名称は国際ブランドごとに異なります。