従業員のガソリン代を割引できれば、会社全体にとってかなり経費が削減できます。
営業社員が多い会社・社用車の利用機会が多い個人事業主の方は、ガソリン代がお得になる法人クレジットカードを申し込むのがおすすめです。
また、クレジットカードでガソリン代を支払えるようになれば、経費精算・経費管理の手間が省けます。
車を利用する機会の多い法人の方は是非導入してみてはいかがでしょうか。
※本ページにはPRが含まれます。
法人ガソリンカードのメリット
- ガソリン代が安くなり経費削減できる
- 経費が後ろ倒しになり、資金繰りが楽になる
- 経費管理が楽になる
- 法人ETCカードも付くとさらに便利
ガソリン代が安くなり経費削減できる
ガソリン値引きがついている法人カードは、給油代の値引きができます。1リットル毎の値段が安くなる法人カードや、月の利用額に応じてキャッシュバックがあるカードなどです。
中には1リットル5円の割引になる法人ガソリンカードもあります。
社内者を使う方や、車移動の営業が多い方におすすめです。社員1人あたりのガソリン代が安くなれば、会社全体の経費も抑えられます。
ただし、割引率がよくても利用機会が少ないガソリンスタンドや、割引率に対して年会費が高いカードは避けましょう。
割引率だけにとらわれず、よく利用するガソリンスタンドで給油を受けられるカードを選ぶようにしましょう。
経費が後ろ倒しになり、資金繰りが楽になる
法人ガソリンカードを利用すると、精算方法は現金払いでなく、法人口座からの口座振替になります。
そのため、ガソリンを実際に給油してかた支払いまで1ヶ月~2か月程度の猶予があります。
経費の支払いが後ろ倒しになる分、資金繰りが楽になります。
経費管理が楽になる
ガソリン代を現金で支払うと、社員または法人代表者が給油代を一旦立て替えなければいけません。
立て替えたあとは、経費申請をする必要があるため、精算作業が非常に面倒です。
給付した社員は、立て替え申請書の作成・領収書の提出をしなければいけませんし、経理は立て替え申請書の内容確認と立て替えた資金を社員に支払わなくてはなりません。
清算作業が面倒なだけではなく、以下のようなデメリットもあります。
- 立て替えていないのに申請書を提出される
- 社員が領収書を紛失したため支払えなくなる
お互いの認識のズレで金銭トラブルが起こると時間も労力もかかります。
ガソリン代をクレジットカードで支払えれば、いつどこでどのくらい給油したのか、不正に社員カードを利用していないかがすぐに分かるため、無駄なコストを省くことができます。
法人ETCカードも付くとさらに便利
法人ガソリンカードに付帯しているETCカードを利用すれば、資金管理がもっと楽になります。
高速道路などの有料通行料金をETCレーンを通過するだけで決済が完了するETCカード。
給油代と同じく、高速道路料金も法人口座から引き落としがかかるため、経費の立て替えや清算が不要になります。
車移動で高速道路を利用する方は、是非便利なETCカードを利用してみてください。
法人ガソリンカードの注意点
車をよく使う法人の方なら、法人ガソリンカードを申し込まないメリットはあまりありません。
しかし以下の2点には十分に注意しておきましょう。
- 年会費がかかる
- 割引は特定のガソリンスタンドだけになる
年会費がかかる
法人ガソリンカードの中には、年会費が無料のものと、有料のものがあります。
スペックは年会費有料の法人ガソリンカードの方が優れていますが、クレジットカードにあまりお金をかけたくない…という法人の方は年会費にも注意しましょう。
割引は特定のガソリンスタンドだけになる
当たり前のことになってしまいますが、ガソリン代がお得になる法人ガソリンカードは、指定されたガソリンスタンドで給油した分しか割引対象になりません。
例えばENEOSで割引になる法人ガソリンカードは、出光や昭和シェル・コスモ石油では割引が受けられません。
そのため、会社や家の近くに割引対象のガソリンスタンドがあるか確認する必要があります。
割引率が高くても、使う機会がなくては本末転倒なので…。
また、ガソリンスタンドの数も考慮する必要があります。高速道路中に対応するガソリンスタンド数が少なくては、給油に困ってしまうためです。
法人ガソリンカードの種類
法人ガソリンカードは一般的にクレジットカード機能がついているため、ガソリンスタンド以外でも使える(給油以外でも使える)ことがほとんどです。
しかし、法人ガソリンカードの中にはクレジット機能なしの法人ガソリンカードもあります。
クレジット機能なしの法人ガソリンカードは、ガソリンスタンドの給油以外には利用できません。人によってはデメリットを感じるかもしれませんが、クレジット機能がないため、審査が必要ないというメリットがあります。
クレジット機能なしの法人カードと、クレジット機能ありの法人カード、ごちらもメリットがあるので、会社の状況に合わせて選ぶようにしましょう。
クレジット機能なしの法人ガソリンカードがおすすめな方は、
- 法人カードの審査が不安な方・落ちてしまった方
- 法人カードに年会費をかけたくない方
- ガソリン代以外に経費がかからない方
クレジット機能なしの法人カードは、審査が不要ですが、ガソリンスタンドでしか使えないデメリットがあります。
クレジット機能ありの法人ガソリンカードは、以下の方におすすめです。
- 経費で精算するものが多い方
- ガソリン代の値引き率が大きいカードを持ちたい方
クレジット機能があれば、ガソリンスタンド以外での利用もできるため、接待費用や備品代なども1枚のカードで支払いたい法人の方におすすめです。
法人カードを2枚持ちするのがおすすめ
法人ガソリンカードにはクレジット機能なしとクレジット機能ありの2種類があると解説しました。
どちらのカードもメリット・デメリットがあるため、それぞれの弱点をカバーするために「一般的な法人カード」と「クレジット機能なしの法人カード」の2枚持ちをおすすめします。
というのも、クレジット機能ありの法人カードは種類が少なく、特典もガソリンスタンド関連のみになってしまいます。
ガソリン割引機能に制限せずに法人カードを探せば、50枚以上のカードの中から最適な法人カードが見つかるでしょう。
特典やサービスも、「常にポイント還元率がいい」「マイルに交換できる」「海外・国内旅行保険が付帯している」など、ガソリンスタンド特典に縛られないサービスの中から選択ができます。
おすすめ法人ガソリンカード
シェルビジネス一般カード
シェルビジネス一般カード
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降1250円 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 最大3.0% |
電子マネー | — |
- 昭和シェルで最大月15,000円キャッシュバック
- 社員用カードが手数料無料で発行可能
- 昭和シェルでの換算レート2倍
シェルビジネス一般カードは昭和シェル・出光昭シェルの月間利用額に応じて、キャッシュバック率が変動する法人カードです。
還元率は最大3.0%になるため、最大で月15,000円のキャッシュバックを得ることができます。
月の利用金額が多ければ、年間に最大18万円もの還元が受けられます。
最大還元を受けるためには、月に50万円程度の利用が必要です。50万円なんて難しい…と思う方も多いと思いますが、昭和シェルでの支払いは換算レートが2倍になるため、40万円の扱いになります。
ガソリン代の他にも、接待費や備品代を経費で支払えれば、月に50万円以上の決済は難しくありません。
また、シェルビジネス一般カードは社員用カードを手数料無料で無制限に発行できます。
社員用カードは「SS専用カード」「FUELカード」の2つですが、どちらもガソリンスタンド内の支払いでしかカードを利用できません。
FUELカードに至っては、ガソリン・軽油・灯油の決済のみにしか利用できないので、社員の不正利用防止にもなります。
コスモコーポレート一般カード
コスモコーポレート一般カード
カード年会費 | 1250円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 法人ガソリンカードの中で唯一ポイントが貯まるカード
- 追加カード・ETCカード年会費が無料
コスモコーポレート一般カードは法人ガソリンカードの中で唯一ポイントが貯まるクレジットカードです。
キャッシュバック式のクレジットカードだと、使い道が限られてしまいますが、ポイントならギフト券や商品・マイル交換も可能です。
貯まったポイントの使い道を自分で決めたい法人の方におすすめです。
また、コスモコーポレート一般カードは社員用の「ハウスカード」が手数料・年会費無料で何枚でも発行できます。
ハウスカードはコスモ石油内の決済でしか利用できないので、社員のクレジットカード不正利用の防止にもなります。
また、ETCカードも無料で無制限に発行可能です。
コスモ石油をよく利用する法人の方で、社員カードやETCカードなどの追加カードに年会費をかけたくない方におすすめです。
ただし、ガソリン代は店頭価格での給油になるので、給油代が安くなるわけではありません。
シェルビジネスゴールドカード
シェルビジネスゴールドカード
カード年会費 | 10,000円 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 最大3.0% |
電子マネー | — |
- 最大3.0%のキャッシュバック
- 空港ラウンジ利用可能
- 最高1憶円の海外旅行傷害保険付帯
シェルビジネスゴールドカードは昭和シェル石油・出光昭和シェルが利用できる法人ガソリンカードのゴールドカードです。
初めにシェルビジネス一般カードを紹介しましたが、シェルビジネスゴールドカードはゴールドカードの特典がつきより性能やサービスがよりよいものになっています。
シェルビジネスゴールドカードは月に50万円の利用で最大3.0%の還元が可能になります。利用限度額が250万円と高額に設定されているので、余裕をもって支払いができます。
ゴールドカードなので、
- 最高1憶円の海外旅行傷害保険付帯
- 空港ラウンジ利用可能
ショッピングガード保険(国内・海外)の最高500万円まで
以上の特典が付帯しています。法人ガソリンカードの利用が多い方におすすめです。
ETC協同組合ガソリンカード
ETC協同組合ガソリンカード
カード年会費 | 無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | — |
電子マネー | — |
- クレジットカード審査なし
- 年会費が無料
- 出光・エネオスのどちらかを選択できる
法人ガソリンカードがまずどんなものか試したい法人の方は「ETC協同組合ガソリンカード」がおすすめです。
ETC協同組合ガソリンカードは以下のメリットがあります。
- クレジットカード審査がない(クレジット機能なし)
- 年会費が無料
- 出光・エネオス(どちらか選択)
年会費無料でまず法人ガソリンカードを試してみたい方にはおすすめです。
ただ年会費が無料で審査がない分、ガソリン代の値引き額は他のカードに劣ります。利用店舗は「出光」「エネオス」のため困ることはないでしょうが、ガソリン価格は全国統一価格です。
安くなることもあれば、反対に高くなってしまうこともあります。ポイントも付きません。
しかし、給油時の明細には利用日時や車輌番号・利用ガソリンスタンドが記録されるため、私的利用防止には効果的です。
出光法人専用カード
出光法人専用カード
カード年会費 | 無料 |
---|---|
ETC年会費 | 500円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | — |
電子マネー | — |
- 全国の出光で給油点検整備が可能に
- こんな感じなのでお得!
- ポイント還元率がこうなる!
出光法人専用カードは全国の出光SSで利用することができる、年会費無料の法人ガソリンカードです。
ただし、国際ブランドがないため出光以外では利用できません。また給油価格は店頭表示価格になるので、安くなるわけではありません。
とりあえず、年会費無料の法人カードで使い勝手を試してみたい方にはおすすめです。
ただし、出光法人専用カードは出光関係の特典が付帯しているのがメリットです。
- 全国の出光で給油点検整備が可能に
- 法人会員専用リースを利用可能
- 出光カードカードローンが利用可能
むしろ給油価格が上がる?要注意の法人ガソリンカード
法人ガソリンカードの中には、「最初に契約した価格でしか給油ができないカード」が存在します。
「エネオスビジネスカード」は、給油価格が契約価格になる法人ガソリンカードです。
しかし、契約後にもし全国の給油価格が下がった場合、全国のガソリン代(店舗の表示価格)よりも高いガソリン代を支払わなければいけなくなります。
年会費は無料ですが、それ以外にあまりメリットのない法人ガソリンカードです。
法人ガソリンカードの中で唯一ポイント還元がある「コスモコーポレートJCBカード」も、注意が必要なカードです。
年会費が1250円かかるにも関わらず、給油代は店頭価格になります。
ポイント還元率も0.5%と特別高いわけではありません、年会費がかかるのにガソリン代は安くならないので、あまりメリットがあるわけではありません。
法人ETCカードが無料なのが唯一のメリットです。同じ年会費を払ってガソリン代が割引にならないなら、ポイント還元率が高い法人カードに申し込んが方がよいでしょう。