クレジットカードの「名義人」とは、申し込みをして審査に通った人のことです。
つまりクレジットカードを申し込んだ人=名義人ということですね。
名義人のことをよく理解せずに、クレジットカードを使っていると使い方によっては利用規約違反になり、カードの利用停止になってしまうリスクもあります。
今回はそんなクレジットカードの「名義人」について詳しく解説していきます。
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クレジットカードは名義人とは?
クレジットカードの「名義人」とは、カードの審査に通った人、つまりカードに申し込んだ方です。
クレジットカードの表面(または裏面)にはローマ字で名前が印字されていますが、その方は名義人です。
印字されている以外の方は名義人を名乗ることができません。
クレジットカードは名義人本人しか利用できない
クレジットカードはその名のとおり「信用」を元に取り引きが行われています。
クレジットカードを申し込むと、勤務先との照合・個人信用情報機関など様々な情報を元に審査が行われ、審査を経て初めてクレジットカードが発行されます。
審査からも分かるとおり、クレジットカードはカード会社から許可された人のみが利用することができます。
例え家族・配偶者であっても名義人以外の方はクレジットカードを利用することはできません。
各カードの利用規約には、名義人以外のカード利用は規約違反だと示されています。
楽天カードの会員規約↓
カード会員規約 第1章 一般条項
第3条(カードの貸与・管理・有効期限)
カードは、カード表面上に会員氏名が表示され、所定の署名欄に自署した会員のみが利用でき、他人に貸与・預入・譲渡・質入又は担保提供等に利用する等第三者への占有の移転は一切できません。また、会員は会員番号及びカードの有効期限についての情報を本人によるクレジットカード取引システムの利用以外に他の者に使用させることはできません。
前2項に違反してカードが他人に使用されたことにより生じる一切の債務については、本規約を適用し、すべて会員がその責任を負うものとします。
引用:楽天カード会員規約
三井住友カードの会員規約↓
三井住友VISAカード会員規約 第2章 カードの管理
第6条(カードの貸与と取扱い)
2. カードの所有権は当社に属します。カードおよびカード情報はカード表面に印字された
会員本人以外は使用できないものとし、また、違法な取引に使用してはなりません。3. 会員は、カードの使用・保管・管理を善良なる管理者の注意をもって行うものとします。
会員は、カードを他人に貸与・譲渡・質入・寄託またはカード情報を預託してはならず、ま
た、理由の如何を問わず、カードおよびカード情報を他人に使用させまたはカード使用のた
めに占有を移転させてはなりません。4. カードおよびカード情報の使用・保管・管理に際して、会員が前3項に違反し、その違
反に起因してカードおよびカード情報が不正に利用された場合、本会員は、そのカード利用
に係る債務について全て支払いの責を負うものとします。
家族間であっても名義人以外が使ってはいけない
クレジットカードは名義人本人しか使う事ができないので、家族や配偶者であっても利用することはできません。
たまに自分の子どもに持たせたり、配偶者のクレジットカードを変わりに使っている人もいるようですが、これは会員規約違反に当たります。
第三者にカードを貸与すると、適切なサービスやサポートを受けられなくなっていまします。
例えば、子供にクレジットカードを貸して高額な決済をされたとしても、取り消すことができず、名義人が支払うことになります。
もし配偶者・子どもにクレジットカードを持たせたい場合は家族カードを発行しましょう。
銀行口座の名義人も同一である必要がある
クレジットカードの名義人と引き落とし先の銀行口座の名義は原則同じにする必要があります。
他人名義の口座を指定しても、本人名義の口座を求められる可能性が高いです。
家族の口座でもOKなカードもある
クレジットカードの名義人と銀行口座の名義人は原則同じである必要があります。
しかしクレジットカード会社によっては条件付きで本人以外の口座でもOKとしてくれるケースも多いです。
- 同性の配偶者や同性の家族
- 専業主婦やアルバイトをしていない学生
- 将来的には本人名義の口座にすることを条件として一時的に家族口座の登録可能
本人名義以外での銀行口座登録が可能なカードとして、代表的なのはセゾンカード・ミライノカード・セディナカードです。
いずれのカードもまったく関係のない他人のこう
セゾンカード
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードは「同姓の配偶者」「同姓の親子」に限り、口座設定が可能です。
公式サイトで家族の口座からも引き落としが可能と示しています。
Q.質問 家族の口座から引き落としをすることはできますか。
A.回答 「同姓の配偶者」「同姓の親子」に限り、口座設定が可能です。
ー引用:セゾンカードよくあるご質問
セディナカード
セディナカード
カード年会費 | 無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 1000円 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 入会後3ヵ月間はポイント3倍
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- ETCカードの利用でポイント3倍
セディナカードは、同姓同居の家族なら本人以外の名義であっても口座登録が可能です。
Q.質問 本人以外の家族名義の口座でも登録できますか?
A.回答 同姓同居のご家族の方に限り、ご登録が可能でございます。お申込者と口座名義人が相違する場合には、口座名義人様の同意が必要となります。
ただし、一部カードではお申込者ご本人様の口座以外の口座はご登録いただけませんので、あらかじめご了承ください。
ー引用:セディナカード公式サイト
エムアイカード
MICARD⁺(エムアイカード プラス)
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降2000円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 三越伊勢丹グループで通常の2倍~6倍のポイントが貯まる!
- 家族カード4枚まで無料
- 海外でのカード利用でポイント還元率アップ
三越伊勢丹グループでポイントが優遇される「エムアイカード」も家族名義での引き落とし口座の設定が可能です。
配属者名義の口座を引き落とし先に設定したい場合は、口座振替依頼書の提出が必要です。
Q.質問 引落口座を家族名義の口座に変更できますか?
A.回答
引き落とし口座の設定方法が2種類(Webエムアイカード会員経由、書類(口座振替依頼書の郵送)ございます。口座振替依頼書をご提出の場合に限り、配偶者さま名義でのご登録が可能です。配偶者さま名義の口座を登録される場合は、事前にご家族さま情報として、当社へ配偶者さまのお名前・ご生年月日の登録が必要となります。(家族カードを発行する必要はありません)家族さま情報のご登録は、カード裏面またはお客さまサービスセンターへご連絡ください。ー引用:エムアイカード公式サイト
クレジットカードの署名と名義人は同じ?
お店で買い物をした際に、暗証番号ではなくサインを求められることがあります。
決済時のサインは、単なる署名なのでカードに印字されている名義でなくてOKです。
決済時のサインは、カードの裏面に署名とサインの不一致がないか確かめるのが目的だからです。
署名とサインが一致していればOKなので、サインは漢字でもひらがなでもローマ字でも構いません。
ただ、海外で利用する機会が多い方は、ローマ字ではなく、感じかひらがなにしておいた方がいいでしょう。
海外では漢字やひらがなは書きづらいため。ローマ字より真似ることが難しいです。
不正利用の防止に繋がるので、是非覚えておきましょう。
クレジットカードの裏面の署名を忘れずに!
クレジットカードの裏面に署名をしてない方もいるかもしれませんが、本来はカードが届いたらすぐに署名すべきです。
クレジットカードの裏面に署名がないと、不正利用や紛失・盗難にあったときの補償を受けることができなくなってしまいます。
カード会社の手厚い補償も、署名がなかったばかりに受けられなくなってしまうので、カードが届いたら必ず署名をしておきましょう。
ネットショッピングの注文者と名義人も同一にしよう
インターネットショッピングをした際には、クレジットカードの名義人と注文者の名義人は同じである必要があります。
注文者とカードの名義が違うと申し込めないショップや、申し込み後にメールや電話での確認が来てしまうので注意してください。
注文者とカード名義人の名前が異なる場合、真っ先に疑うのが「第3者による不正利用」です。
ショップ側の不正利用のリスクを減らすために、クレジットカード以外の決済方法(代引き・銀行振込)を依頼されることもあります。
もし依頼されてしまったら、臨機応変に対応するようにしましょう。
名義入力の際の注意点
クレジットカード名義人本人が注文者だったとしても、名義入力には十分に注意が必要です。
名義人の記入欄には、クレジットカードの表記通りに記入しましょう。
例えば、たちばな しょうたさんのカード名義が「SHOTA TATIBANA」だったとします。
この場合は、「SHO」が「SYO」になっていても誤りですし、「TI」が「CHI」になっていても誤りになります。
必ず自分のクレジットカードの表記を見ながら、名義入力をしましょう。
クレジットカードの名義人について正しい知識を身に付けておこう
今回はクレジットカードの「名義人」について解説しました。
クレジットカードは信用をもとに審査され発行されているので、名義人以外の方がカードを利用することができません。
家族や配偶者であっても規約違反にあたるので、カードは絶対に第3者に使わせないようにしましょう。
クレジットカード会社からの補償を受けるためにも、不正利用を防ぐためにも
- クレジットカードは自分以外に渡さない・使わせない
- インターネットショッピングは名義の入力に注意する
- カードが届いたら必ず署名をする
この3つを守ってクレジットカードを使うようにしましょう。