親が自分名義のカードを勝手につくる、借金を作ってしまう…ドラマ見たいな話ですが、実際にYahoo!知恵袋ではこんな投稿がされています。
親に勝手にクレジットカードを作られ、勝手にキャッシングされてました。
親はブラックリストでどこのカードも作れない状態です。
親に勝手に私名義のクレジットカードを作成されました。
先日クレジットカードを作成しようとしたのですが、審査が通らず作成できませんでした。
今年の頭頃に実家に帰省した際、私が18歳〜19歳頃に作られたものと思われる未払い通知書を見つけました。
親が勝手に自分のカード名義でカードを作っていた場合、支払いはどうすればいいのか、どう対処すればいいのかについて解説していきます。
※本ページにはPRが含まれます。
家族間なら勝手にクレジットカードを作ることができてしまう
「クレジットカードには本人確認がいるし、他人が勝手に作ることなんてできるの?」と思うかもしれません。
他人であれば自分の住所や勤務先、引き落とし先の銀行口座などの情報をすべて知るのは難しいでしょう。
ましてや本人確認に必要な身分証明書を入手するのは難しいでしょう。
しかし、同居していれば身分証明の入手は容易にできてしまいます。
親に限らず、同居している家族や恋人間なら住所や電話番号は一緒なので記入できますし、不在時に部屋を探せば身分証明書は見つかります。
他人名義でも、作ろうと思えば簡単にカードが作成されてしまいます…。
浪費傾向がある身内がいる場合は書類の管理を厳重に
同居していれば、住所や電話番号は知られてしまいますし、勤務先や家族構成も把握されてしまいます。
カードを勝手に作られないためには以下の対策を取りましょう。
- 身分証明書や肌身離さず持ち歩く
- 銀行通帳は鍵のかかる場所に管理する
- 銀行オンラインサービスのIDのパスワードを知られないようにする
クレジットカードを作るには身分証明書やオンライン口座の設定が必要になります。
住所が割れていても、身分証明となるものを家族の手に渡さないようにすれば、カードを勝手に作られる心配はなくなります。
ただ、銀行口座も勝手作られる可能性がある場合…これはもう「現住所の変更」しかありません。
現住所の変更といっても、住む場所を変える必要はありません。浪費癖のある家族と同居している場合は、祖父や祖母の家に現住所を変更するもの対策になります。
すでに作っているカードも注意が必要
新規でカードを勝手に作られる前に、すでにある自分名義のクレジットカードを親に勝手に使われる可能性もあります。
財布からカードを盗まれてしまうと、カードを使いこまれてしまうので、カードを置きっぱなしにしないように注意しましょう。
寝ている間に悪用されてしまう可能性もあるので、銀行通帳と同様に鍵つきの場所にカードを保管しておくと安心です。
しかし、同居している限り悪用を100%防ぐ方法はないのかもしれません…。
できることはカードの枚数を減らしたり、限度額を引き下げたりして被害額を抑える、鍵付きの場所に大事なものを保管することです。
浪費癖のある家族とは同居しないのが1番ですが、それができない場合は自己管理を徹底しましょう。
家族間でもクレジットカードを勝手につくるのは犯罪
家族であれば、クレジットカード作るのは簡単と言いましたが、勝手にカードを作るのは犯罪です。
もし勝手に作られて使い込まれていた場合、被害額を負担する必要はありません。
しかし「勝手にカードを作られていたこと」を証明するのは、自力では難しいです。口頭でクレジットカード会社に訴えても、聞き入れてくれないでしょう。
もし、親と子どもでグルになっていたら…カード会社としてはただお金を不正に盗まれるだけです。
そのため、カード会社に連絡するのでなく、きちんと法律の専門家に相談する必要があります。被害額を負担しないためには、裁判を起こす必要があります。
クレジットカードを譲渡してしまうと個人の過失になる
注意して欲しいのが、犯罪になるのはあくまで勝手にクレジットカードを作られた・使われた場合のみです。
家族や恋人に自らクレジットカードを譲渡した場合は、本人の過失になり、支払いの責任を負わなくてはいけません。
楽天カードの会員規約には以下のように記されています。
第17条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)
前項但し書の定めにかかわらず次の各号のいずれかに該当する場合には、支払免除の対象となりません。
(2)会員の家族、同居人、留守人その他会員の委託を受けて身の回りの世話をする者等、会員の関係者が紛失、盗難等に関与し、又は不正使用した場合。
ー引用:楽天カード会員規約
また以下の場合も個人の過失にあたり補償の対象にはなりません。
- クレジットカードを入れた財布を出しっぱなしにしていた
- 暗証番号を教えていた・入力を見せていた
徹底的な管理が必要になります。
クレジットカードを勝手に使われないような工夫が必要
第三者が不正利用をしたことを証明するのは難しく、負担額を支払いたくない場合は警察に被害届を出し、弁護士に相談して裁判を起こす必要があります。
裁判を起こす際、問題となるのは「不正利用された側に過失があったかどうか」です。
普段からカードを不正に利用されたり、使われないように以下の点に注意しましょう。
- 財布を置きっぱなしにしない
- 通帳や印鑑・身分証明書は鍵のかかる場所に保管する
- クレジットカードは他人に絶対に貸さない
- 暗証番号を教えない・入力はばれないようにする
一方スキミングされたときは盗難補償が適応されるクレジットカードもあります。
勝手にクレジットカードを作られたり、使わらないことが第一ですが、万が一身内に勝手に作られてしまったら速やかに法律の専門家に依頼をしましょう。