クレジットカードを申し込む際には年収・職業・勤続年数などを総合的に判断されています。大企業に勤めていると、収入が高いので審査に通りやすいのでは?と思いますよね。
実際、大企業に勤めていると倒産の心配がなく、収入も安定しているため、クレジットカードの審査で優遇されやすいです。
しかし大企業だからといって必ず審査に通るわけではありません。正社員勤めしている方でも審査落ちすることは十分にありえます。
ここでは「大企業が本当に審査に通過しやすいのか」「大企業勤めなのに審査落ちする理由」について解説していきます。
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「大企業(有名企業)だと審査に通りやすい」は本当?
大企業だと審査に優遇されやすいのは本当です。
クレジットカードの審査で見られる主なポイントは「現在の支払い能力」「過去の信用情報機歴」で、大企業勤めの方は、この「現在の支払い能力」において審査に有利になります。
大企業に勤めているとカード会社の方から、
- 毎月の収入が安定している
- 有名企業なので簡単に倒産しない
このように思ってもらえます。日本には会社の数が多く、従業員数が少ない会社だと10年後に残っていない可能性は十分にあります。
その点大企業(有名企業)は簡単には倒産しないため、貸し倒れのリスクが減ります。
しかし、中小企業の社員が審査で不利になるわけではありません。一般カードであれば大企業でも
クレジットカードの審査基準は企業名だけではない
大企業に勤めていると審査に有利にはなりますが、必ず審査に通っるわけではありません。
クレジットカード会社が審査で見ている項目は企業名の他に以下のようなものがあります。
- 年収
- 勤続年数
- 配偶者の有無
- 過去の信用能力
- 他社の借入状況
他にも住宅ローン・車の有無や住所・居住年数など、様々な項目から審査しています。
申し込みの際に埋められた項目を1つずつ点数化し、総合点数によってクレジットカードの合否を決めているので、企業名だけで可決になるわけではありません。
ちなみに、このクレジットカードの採点方法は「スコアリング」と呼ばれるものです。
クレジットカードの3C
クレジットカードの審査について詳しく知るために「クレジットカードの3C」についても触れておきましょう。
クレジットカードの3Cは審査の際に、カード会社が重視している項目です。
クレジットカードの3C
- 支払い能力(Capacity)
- 性格(Character)
- 資産(Capital)
支払い能力(Capacity)
クレジットカード会社は安定した収入があるか、毎月継続して支払えそうかを以下の項目から判断しています。
- 年収
- 職業
- 勤続年数
- 雇用形態
- 年齢
- 他社からの借入状況
年収は高ければ高いほど、勤続年数は長ければ長いほど信用が高く、審査で有利になります。雇用形態はアルバイトやパートより、正規雇用である正社員の方が審査で有利です。
審査に有利な職業についてはのちほど開設していきますね。
性格(Character)
性格(Character)とは申し込み者の性格、つまり信用できる人物かどうかを審査しています。
申し込み者の信用情報は「個人信用情報機関」を使って照会します。個人情報機関にはクレジットカードの申し込み状況、過去の支払いの実績など、金融にまつわる情報が記録されています。
個人信用情報をみれば、申し込み者が支払いをきちんと行ってくれる人なのかどうかが分かるため、審査の判断材料にしているのです。
反対に、クレジットカードの過去の記録に支払いの遅延や延滞などのネガティブな情報があると、審査に通りにくくなります。
資産(Capital)
資産(Capital)は支払いが難しくなったときに、返済できる担保があるかをみています。
居住形態がマンションよりアパートの方がスコアリングの点数が高いです。
しかし、あくまで資産の項目は返済が厳しくなったときの代わりなので、支払い能力や性格に比べるとそれほど重視していません。
大企業(有名企業勤め)でも審査に落ちる原因
大企業で正社員として勤めているのに審査に落ちてしまう方もいます。正社員として働いているのに何で…と思いますよね。
大企業で働いているのに審査落ちしてしまう理由は以下の通りです。
20代後半なのにクレヒスがない
クレヒスが全くない=個人信用情報に記録が全くない方のことをスーパーホワイトといいます。
スーパーホワイトになっている人は次の2パターンです。
- これまでにクレジットカードを作ったことがない
- 過去に金融事故を起こした
過去にクレジットカードで自己破産や長期延滞などの金融事故を起こすと、ブラックリスト入りとなりその後10年間カードが作れなくなります。
10年経つとカードを作れるようになりますが、その際にこれまでの個人信用情報の記録はすべて消えます。
20代前半、特に社会人になりたてのころはクレヒスがなくても、審査に通過できます。少し前まで学生だったので、クレジットカードを持っていなくても不思議ではないからです。
しかし20代後半や30代でクレヒスがないとカード会社は②の「過去に金融事故を起こした可能性」を疑います。
申し込んだ本人は初めてのカード作りかもしれませんが、カード会社からすると今までカードを作ったことがないのか、金融事故を起こしたのかの見分けはつきません。
そのため、20代後半以降でクレヒスが全くない方は審査落ちしやすいのです。
解決方法:ショッピングローンや審査の甘いカードでクレヒスを積む
20代後半で全くクレヒスがない場合、ステータス性の高いカードに申し込むのは少々危険です。しかし、審査の甘いカードであれば可決しやすいので、そういったカードを申し込むのがいいでしょう。
また、ショッピングローンを組んでクレヒスを積んでからクレジットカードに申し込むのも手です。
クレヒスはクレジットカードだけでなく、以下のものでも積むことができます。
- 携帯電話本体代金の分割払い
- 脱毛・家電の分割払い
- カードローン
クレジットカードの保有枚数が多すぎる
クレジットカードを持ったことが全然ない方も審査に通りにくいですが、反対に持ちすぎても審査落ちに繋がる可能性があります。
総量規制に引っかかる
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠の2つがあります。キャッシング枠とはお金を借りるための枠です。
キャッシング枠は貸金業法の「総量規制」の対象になっています。総量規制とは個人の借入額が年収の3分の1までと定められている仕組みです。
そのため、持っているクレジットカードのキャッシング枠や他社からのカードローンの合計額が年収の3分の1になっていると、新しくキャッシング枠がついたクレジットカードを持てません。
使える金額が多くなりすぎる
クレジットカードの枚数が増えると、その分1ヵ月に使える金額も増えます。2~3枚なら問題ありませんが、6枚・7枚…と多数のクレジットカードを所持しているとかなり高額になります。
すべてのカードの利用限度額いっぱいまで使うと、月収をはるかに越してしまいますよね。
カード会社はクレジットカードの保有枚数が多い方に対して、「毎月の支払いが滞るのではないか」「発行しても使わずじまいになるのでは?」と思うため、審査に落ちやすくなってしまいます。
解決方法:キャッシング枠を申し込まない・使っていないカードは解約する
キャッシング枠を申し込むと利用していなくても総量規制の対象になってしまいます。そのため不要なキャッシング枠はつけないようにしましょう。
また、使っていないカードは解約してから申し込むことをおすすめします。
勤続年数が短い
新入社員でもないのに勤続年数が短いと、「転職して間もなく収入が少ない」と思われるため大企業勤めであっても審査に通りにくくなってしまいます。
反対に新入社員の方は勤続年数が短いのは当たり前なので審査に影響はありません。
解決策:1年以上勤務してから申し込む
勤務してから数か月でクレジットカードを申し込むと審査落ちのリスクがありますが、1年以上勤務すれば問題ありません。
その他審査落ちしてしまう理由が知りたい方はこちらをご覧ください。
大企業にいるうちに作っておきたいクレジットカード
クレジットカードの審査には勤務先以外の項目も関わっていますが、大企業の務めの方が審査に有利なのは事実です。
そのため、大企業に勤めているうちは審査に通りにくい銀行系のクレジットカードに申し込むといいでしょう。
クレジットカードは発行元によって審査難易度が異なってきます。
カードの種類 | 発行元 | 主なカード | 審査難易度 |
---|---|---|---|
銀行系クレジットカード | 銀行 | 三井住友VISAカード | 高い |
交通系クレジットカード | 航空会社・鉄道会社 | ANAカード・JALカード
ビューカード |
やや高い |
信販系クレジットカード | 信販系会社 | オリコカード・ザ・ポイント | 普通~やや易しい |
流通系クレジットカード | 小売業者 | イオンカード
楽天カード |
易しい |
消費者金融系クレジットカード | 消費者金融 | アコムACマスターカード | 独自基準 |
もちろん申し込みたいクレジットカードに申し込むのが1番、自分の利用用途にあっているカードに申し込むのが1番いいのですが。
しかし「大企業でしか申し込めないカードに申し込みたい」なら、審査が難しい銀行系のクレジットカードに申し込むといいでしょう。
三井住友カードクラシック
三井住友カードクラシック
カード年会費 | 初年度無料 1,250円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 実質無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー |
- 国内・海外保険が自動付帯
- カード発行まで最短3日
- 安心のセキュリティ
三井住友カードは三井住友カードの中で一番スタンダードなカードです。三井住友と聞いて知らない方はいないでしょう。
三井住友は日本で一番最初にVISAブランドを搭載したクレジットカードのため、ステータス性もばっちりです。
24時間365日体制でカードの不正利用チェックを行っているので、日本でも海外でも安心して利用がすることができます。
世界の主要都市には「Vデスク」が設置されており、旅行やカード紛失などのトラブルに対応してくれます。
三井住友カードゴールド
三井住友カードゴールド
カード年会費 | 初年度無料 通常1万円(年会費割引あり) |
---|---|
ETC年会費 | 550円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 国内外の空港ラウンジ無料
- 初年度年会費無料
- 無料で医師に相談できる
三井住友カードゴールドは申し込み資格が「満30歳以上で本人に安定した継続収入がある方」となっており、審査が難しいカードです。
銀行系のゴールドカードは審査が難しいので、審査で評価される大企業勤めのうちに申し込むのをおすすめします。
空港ラウンジ無料で、海外旅行・国内旅行保険も最高5000万円(利用付帯時)ついているので、海外旅行によく行く方は役に立つカードでしょう。
JCB一般カード
JCB 一般カード
カード年会費 | 1250円 初年度無料 次年度も条件次第で無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
電子マネー | |
申し込み資格 | 満18歳以上(高校生不可) |
- 初年度無料!翌年も条件次第で無料
- 海外・国内旅行傷害保険が最高3000万円付帯
- 最短翌日に受けとれる!
日本唯一の国際ブランドJCBカードの中で一番スタンダードなのが「JCB一般カード」です。
初年度は年会費無料で、2年目以降も「MyJチェック」「前年度のショッピング利用金額が50万円以降」の条件を満たせば年会費無料になります。
また、通常還元率は0.5%と少々低めですが、年間利用額によってポイント率をアップすることができます。
JCBオリジナルのカードで、セブン・イレブンやスターバックスなどの特約店でポイントが最大10倍になります。
JCBゴールドカード
JCBゴールドカード
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降1万円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 実質無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー |
- 海外・国内保険が自動付帯
- 国内も空港ラウンジが無料で使える!同伴者1名も無料
- ゴールドカード専用デスクが使える!
JCB一般カードで利用実績を積むと「JCBゴールドカード」のインビテーションを貰えます。
JCBゴールドカードは特に旅行保険を重視したい方におすすめです。海外旅行保険が利用付帯で最高1億円、自動付帯で最高5000万円付帯しています。
さらに家族カードを持たない家族の方にも「家族特約」として最高1000万円の保険が付帯します。クレジットカードの海外旅行保険を重視したい方におすすめです。
またJCBカードは支払い能力や過去の信用情報ももちろん審査していますが、自社での利用実績の重要視しています。
JCBゴールドカードの上位カード、JCBプラチナカードを申し込みたい方にもぴったりですよ。
【過去に延滞したことがある方向け】ACマスターカード
アコムACマスターカード
カード年会費 | 永年無料 |
---|---|
ETC年会費 | — |
ETC発行手数料 | — |
還元率 | — |
電子マネー | — |
- 消費者金融アコムの独自審査
- 最短30分審査可能
- 自動契約機(むじんくん)で最短1時間でカードを受けとれる
過去にクレジットカードの遅延や滞納があった方は、カード会社からの信用が下がるため審査通過が難しくなります。大企業勤めであっても例外ではありません。
ACマスターカードは消費者金融アコムが発行するクレジットカードです。消費者金融が発行するクレジットカードは「過去の信用情報より現在の支払い能力を重視する」という独自審査を行っています。
さすがに金融事故(自己破産・長期の延滞)を起こしてブラックリスト入りしている方は、審査通過はできませんが、軽度の信用情報の傷なら審査通過できる可能性があります。
しかし、アコムACマスターカードはリボ専用カードです。お店で一括払いと伝えても自動的にリボ払いになってしまうので、十分に注意して申し込みをしてください。
大企業に勤めている方は審査で優遇されやすい!ステータス性のあるカードに挑戦してみよう
大企業に勤めていると「カード会社から毎月安定した収入がある」「倒産のリスクが少ない」と判断され、審査に有利に働きます。
もちろん勤め先以外の項目も審査に関わっているので、大企業だから絶対に審査に通る!というわけではありませんが、規模の小さい会社の正社員よりスコアリングの点数がアップすることは間違いないです。
大企業だからこそ審査の難しいクレジットカードに挑戦して、さらに上位のステータスカードに挑戦してみてはいかがでしょうか。