クレジットカードの審査落ちの原因として「短期間に複数枚申し込む多重申し込み」が上げられます。
- 審査が不安でどうしても通過したいから
- 入会キャンペーンでポイントが沢山もらえるから
このような理由でクレジットカードを何枚も申し込むと、「申し込みブラック」になり、カード会社からの印象がよくありません。
ここではクレジットカードの多重申し込みに関して、適正枚数はいくらなのか、複数枚も欲しいときはどの感覚で申し込んだらいいのかを解説していきます。
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クレジットカードの多重申し込みの定義
クレジットカードの多重申し込みの定義は正確には決められていません。「何枚以上で多重申し込みになる」という定義はないのです。
しかし、1ヵ月に3枚以上、半年に4枚以上などあきらかに不自然なペースでクレジットカードを申し込むと審査が厳しくなります。
クレジットカード会社が最も恐れるのは、利用料金の貸し倒れです。クレジットカードの枚数が増えると、一か月に利用できる金額が増えます。
カード会社は複数枚カードの申し込んでいる人に対して、以下のような印象を持ってしまいます。
- 本当に複数枚のカード利用料金を支払えるのかな
- キャンペーン目的で申し込んでいるのか
- お金に困っている人なのか
クレジットカードはカード会社と利用者の信用で成り立っています。多重申し込みをすると信用を得られないので審査に通りにくくなってしまうのです。
クレジットカードの多重申し込みがバレる理由
クレジットカードの多重申し込みが審査の際にカード会社にバレてしまう理由は、クレジットカードの審査に仕組みにあります。
クレジットカードは申し込むと、個人信用情報機関に申し込み情報が記録されます。個人信用情報機関には申し込み者のクレジットカードの支払い状況・キャッシングの利用状況・ローンの有無など、お金に纏わる様々な情報が記録されています。
日本にある個人信用情報機関は以下の3つです。
- CIC(シー・アイー・シー)…主にクレジットカード会社・信販系会社が加盟
- JICC(日本信用情報機構)…主に信販会社・消費者金融が加盟
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)…主に銀行(一部)が加盟
申し込みをした記録も個人信用情報機関に記録され、6ヶ月間保管され、しかも登録された信用情報は。各信用情報機関で共有されます。
「消費者金融系のカードに申し込んだから、次は銀行系のカードに申し込めばいい」というわけではないのです。
信用情報に登録された情報はすべてのカード会社の審査で見られると思って間違いありません。
審査の際に個人信用情報機関をみると、申し込み者が今何枚のカードに申し込んでいるのかが分かります。あまりにも申し込みの間隔が狭いと審査に通りにくくなってしまうのです。
クレジットカードの複数枚申し込みにはメリットもある
多重申し込みはクレジットカードが通りづらくなってしまいますが、何もクレジットカードの複数持ちをするなというわけではありません。
むしろ、クレジットカードは2~3枚を作成して使い分けた方がお得につかえます。クレジットカード複数持ちのメリットは以下の通り。
- 決済できるお店の幅が広がる
- 利用シーンに合わせてポイントをお得に貯められる
- 海外旅行保険を合算できる
- 盗難・破損のリスクを分散できる
決済できるお店の幅が広がる
クレジットカードを複数枚持つなら違う国際ブランドの複数持ちをしましょう。異なる国際ブランドのクレジットカードを複数持ちすることで、決済できるお店の幅が広がります。
例えばJCBカードは海外でのシェア率があまりよくありません。また、ネットショッピングでアメックスブランドが対応していないと決済ができません。
クレジットカードを使おうと思っても、お店がその国際ブランドに加盟していなければ決済できない…という悲しい結果になります。
迷ったらVISAとMaster Cardの2枚持ちがおすすめです。VISAとMasterCardは国内外でのシェアは1位と2位の国際ブランドなので、海外旅行のときも大活躍します。
もちろん、JCBやアメックス・ダイナースのカードもいいのですが、2枚目に選ぶカードはVISAかMasterCardのどちらかがいいでしょう。
利用シーンに合わせてポイントをお得に貯められる
クレジットカードはそれぞれ特徴があり、得意なこと不得意なことが分かれます。
例えば普段の買い物でお得な高還元率のカードは、空港ラウンジや海外保険などの海外特典に欠けます。反対にステータス性のあるカードは、ラウンジは優待特典が充実している代わりにポイント還元率が低めです。
クレジットカードを複数枚もっていると利用シーンに合わせて使い分けができます。
普段の買い物やネットショッピングは、高還元率カード。海外旅行のときは空港ラウンジが使えたり、海外でポイントが2倍になるカード。いつも行くスーパーはお会計が割引になるカード…
など、上手く使い分けをするとポイントもお得に貯まりますよ。
海外旅行保険を合算できる
クレジットカードには海外旅行保険が付帯していますが、実は1枚では全然補償額が足りません。カードの保険は合算ができるので、複数持ちがおすすめです。
よく海外旅行保険が最大2000万円という風に表記されていますが、あれは死亡事故が起こったときの補償額。海外旅行保険で一番使う補償は「疾病・傷害治療保険」です。
疾病・傷害治療保険は海外旅行先で怪我や病気をした際に、補償が受けられる項目ですが、多くのクレジットカードは疾病・傷害治療保険が200万円ほど。
ジェイアイ傷害火災の公式HPのデーターからみると、ハワイで転倒して骨折したあけど350万円~700万円ほどかかります。
入院をしない一回の治療で350万円かかるので、海外の治療費が日本に比べてかなり高いことが分かります。ハワイでこの額なので、アメリカ本土やヨーロッパにいくと治療費はどんどん高くなってしまいます…。
クレジットカード1枚ではとても対応できないため、複数持ちで補償額を充実させるのがおすすめです。
利用付帯と自動付帯のクレジットカードを組み合わせて利用すれば、わざわざ個別に保険に入らなくてもOKです。
盗難・破損のリスクを分散できる
クレジットカードを複数枚持つことで、カードの盗難・破損の際のリスクを分散できます。
もし、カードが1枚だけだと盗難にあった際に交通費・食事代が賄えませんが、予備のカードが一枚あると緊急時にも対応できます。
しかし、財布に複数枚のカードをいれて持ち歩くのはリスクが多いので注意してください。
多重申し込みでもカードを作るコツは?
「現在複数枚のカードに申し込んでしまった」「2枚持っているけど別のカードを作りたい」
カードの複数枚の持ちをしたい方は以下のコツを抑えると、カード審査に取りやすくなります。
- カードの申し込みは6ヵ月間の期間を開ける
- キャッシング枠を0円にする
- 支払いを期限内に行ってクレヒスを積む
- 毎月クレジットカードを利用する
- カードに入会したら半年間は解約しない
カードの申し込みは6ヵ月間の期間を開ける
現在複数枚のクレジットカードに申し込んでしまっている方、自分が申し込みブラックかもしれない…と不安な方は、新しいカードの申し込みを半年遅らせましょう。
冒頭でも解説しましたが、クレジットカードを申し込むと個人信用情報機関に申し込みの記録が6ヵ月間残ります。
6ヵ月経てば申し込みの記録が削除されるため、申し込みをするには絶好のタイミングです。反対に6ヵ月経たないうちに申し込んでしまうと審査落ちの原因になるので注意しましょう。
キャッシング枠を0円にする
2枚目・3枚目のクレジットカードを申し込む際はキャッシング枠を0円にすると審査通過率が上がります。
キャッシング枠とはクレジットカードを使って現金をキャッシング(借入)する枠です。
カード会社はキャッシング枠を申し込んでいる人に対して「お金に困っている人なのか」「支払いが毎月できないのではないか」という印象をもってしまいます。
カード会社が最も嫌がるのは貸し倒れです。貸し倒れリスクを少しでもリスクを下げるために、キャッシング枠を付けている申し込み者には厳しく審査が行われます。
その際に複数枚のカードに申し込んでいると、支払いができないと判断され審査に落ちやすくなります。
カードを複数枚申し込もうと思ったら、キャッシング枠は0円にしましょう。
支払いを期限内に行ってクレヒスを積む
クレジットカードを複数枚持っていても審査に通過できる人がいますが、これはクレヒスがきちんと積みあがっている人です。
クレヒス=クレジットヒストリーの略で、カードの利用履歴を指します。複数枚のクレジットカードに申し込んでいても、毎月すべてのカードの支払いに遅れなれば何の問題もありません。
反対に一回でも支払いの遅延や延滞を起こすとカードの審査に通りにくくなってしまいます。長期延滞や自己破産などの金融事故でブラックリスト入りしてしまったっ人はもちろんNGです。
毎月クレジットカードを利用する
支払いを期限内に決められ額を請求するのに加えて、毎月少額でもいいので解約しているカードは利用しましょう。
使わないカードもあるかもしれませんが、もしその状態で新しくカードに申し込むと「キャンペーン目的でカードを利用しない人」と判断されてしまいます。
使っていないカードは解約し、使う可能性があるカードは毎月少額でもいいので利用しましょう。
そうすれば、カード会社から「毎月カードを使ってもらえる人」と判断してもらえます。
カードに入会したら半年間は解約しない
カードを申し込んで手元に届いた後に、他に欲しいカードがあっても手元にあるカードはすぐに解約しないようにしましょう。
カード入会したら最低でも半年間は持ち続けるのがいいクレヒスを積むコツです。
たしかにクレジットカードが自分にあっていなくて、結果的に解約してしまうのは仕方ないです。しかし、半年たたずにカードを解約してしまうと入会キャンペーン特典目当てと思われても仕方ありません。
入会特典は基本的にカードを長く使ってもらうためのカード会社の投資なので、早期解約されると冷やかしと思われても仕方ありません…。
半年以内の解約はクレヒスに悪い影響がでてしまい、カードの審査に通りにくくなってしまいます。
2枚持ちにおすすめ!入会特典がお得なクレジットカード
短期間に複数枚のクレジットカードに申し込まなければ、カードの複数持ちはメリットがあります。利用シーンに合わせて使っていくと節約にもなりますよ。
ここでは入会特典が大きいクレジットカードを紹介していきます。
楽天カード
楽天カード
カード年会費 | 永年無料 |
---|---|
ETC年会費 | 540円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
電子マネー | |
申し込み資格 | 満18歳以上 |
- 還元率が常に1.0%以上
- 楽天市場でポイント還元率3.0%以上
- カード年会費無料
楽天カードの新規入会特典
メインカードとしてすでに持っている方もいるかもしれませんが、新規入会特典が充実しているカードの代表格として楽天カードを1番に紹介します。
- 新規入会+カード利用で5000~8000ポイントプレゼント
楽天カードは年会費無料なのに、入会とカード利用で最大8000円のポイントがもらえます。入会特典を貰う条件も月末までのカード利用なので、難しくありません。
ただし、リボ払いやキャッシングを付けることで貰えるポイントがアップするようになっているので注意しましょう。
ポイントにつられてリボやキャッシングするのは控えましょう。
楽天カードは日々の買い物で利用する
楽天カードは通常還元率が1.0%で、楽天市場での買い物が常にポイント3倍(還元率3.0%)以上で貯まるポイントが貯まりやすいカードです。
楽天市場・楽天トラベルなどの楽天サービスを使うときはもちろん、スーパーでの支払いや公共料金の支払いにもぴったりです。
オリコカード・ザ・ポイント
Orico Card THE POINT
カード年会費 | 永年無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
電子マネー | |
申し込み資格 | 満18歳以上(高校生不可) |
- 入会後6か月は還元率2.0%
- カード・ETC年会費が無料
- 通常還元率は1.0%以上
オリコカード・ザ・ポイントの新規入会特典
オリコカード・ザ・ポイントは入会から半年間のポイント還元率が2.0%になるカードです。
オリコカードの通常還元率は1.0%で、普段でも十分高還元率なのですが、半年間は無条件で還元率が2倍になります。
半年以内に、大きな旅行や出費があって2枚目のクレジットカードを探している方におすすめです。
オリコカード・ザ・ポイントはAmazonと電子マネーを利用する方におすすめ
オリコカードはAmazonでの還元率が常に2倍の還元率2.0%になります。
楽天市場派の方には楽天カードがおすすめですが、「Amazonプライム会員だからAmazonを利用したい」という方にはオリコカードの方がおすすめです。
また、電子マネーが「iD」と「QUICPay」と両方付帯しているので、少額決済時にも還元率を落とさずスピーディーに会計したい方にピッタリです。
三井住友カードゴールド
三井住友カードゴールド
カード年会費 | 初年度無料 通常1万円(年会費割引あり) |
---|---|
ETC年会費 | 550円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 国内外の空港ラウンジ無料!同伴者1名も無料
- 初年度無料
- 最高5000万円の海外・国内旅行保険付帯
三井住友カードゴールドの新規入会特典
銀行系のクレジットカードでゴールドカードの中でもステータス性の高い三井住友ゴールドカード。新規入会で初年度無料+キャッシュバックが受けられます。
現在は2019/12/27まで2ヶ月間で使った金額の20%分のポイントがもれなくもらえます。ポイントがもらえるのはもちろんですが、初年度無料でゴールドカードを持てるも見逃せません。
※キャッシュバックの条件と金額がキャンペーン時期によって異なります。
三井住友カードゴールドは空港ラウンジ無料
三井住友カードゴールドは審査の難しい銀行系のクレジットカードなので、クレヒスに自信がある人向けです。
- 国内外の空港ラウンジが無料+同伴者1名まで無料
- 選んだ3店舗でいつでもポイント2倍
- ゴールドカードデスク
などゴールドカードならではの特典が付帯しています。
コツを抑えればクレジットカードの複数持ちは可能!
クレジットカードの複数持ちについて解説していきました。
法律で何枚以上は持てないと定められているわけではないので、クレヒスを積んでいてコツさえ押さえれば2枚目・3枚目のカードを作ることも可能です。
是非複数枚のカードを持って利用シーンで使い分けてみてください。