クレジットカードは楽天カードや三井住友カードのように日本で発行されているカードと、アメリカン・エキスプレスカードやタイナースクラブカードのように外資系企業が発行しているクレジットカードがあります。
外資系のクレジットカードは海外での知名度が高い以外にも、以下のような特徴があります。
- 海外旅行関係の特典が充実している
- スタータス性が高い
- グルメ・施設の優待サービスが充実している
- 審査難易度が高い(年収の基準が高い)
- 年会費が高い
外資系のクレジットカードはサービスが充実している代わりに、審査基準が一般のカードと比べて高めです。年会費も高めに設定されています。
審査難易度が高いので自分は審査に通らないのか…という印象を受けると思いますが、審査基準や審査で見られる項目は日本が発行するクレジットカードとそう変わりません。
インターネット上では過去に延滞歴があったにも関わらず、審査に通過した。という声も見られます。
ここでは外資系のクレジットカードの審査基準や難易度について解説していきます。
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外資系クレジットカードはアメックス・ダイナース
クレジットカードは発行元によって、審査難易度やステータスが異なります。
外資系のクレジットカードは「アメリカン・エキスプレスが発行するカード」と「ダイナースクラブが発行するカード」の2つができます。
どちらもアメリカの企業で、ステータスが高いクレジットカードです。
特にダイナースクラブは世界で最初のクレジットカード会社であるとされ、富裕層向けにカードを発行しているためステータス性が高いです。
アメックスカードの審査難易度
アメリカン・エキスプレス(以下:アメックス)は自社で発行するプロパーカードだけではなく、カード発行会社と提携した「提携カード」も発行しています。(例:セゾン・三菱UFJニコス・JAL・ANA)
提携カードの審査基準や審査難易度は、アメックスではなく提携先になってしまうため、ここではアメックスのプロパーカードの審査について解説します。
アメリカン・エキスプレス・カード
カード年会費 | 12000円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 935円(税込) |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
- 独自の審査基準!
- 空港ラウンジが同伴者1名も無料
- 海外旅行保険・国内旅行保険も付帯
アメックスの申し込み資格
アメックスの申し込み資格は「満20歳以上で安定した収入のある方」です。
アメックスは20歳以上であってもパート・アルバイト・学生の申し込みは不可になっています。
審査通過に必要な年収
アメックスカードの一番ランクが低いアメックスグリーンの審査通過には400万円以上の年収が目安とされています。
もちろん、年収だけでなく勤続年数や勤務先の規模なども審査に関係しているため、400万円以上でも審査に落ちることもあります。
例えば、年収が高くでも勤続年数が数か月だと、アメックス社から収入が安定していないと判断されるため、審査通過は難しくなります。
あくまで1つの目安になりますが、勤続年数が3年以上で年収400万円以上程度の正社員が審査通過の目安です。
キャッシング枠は存在しない
アメックスにはキャッシング枠が存在せず、ショッピング枠のみになるため、審査上は割賦販売のみが適応された審査になります。
キャッシング枠は付与されませんが、他社からの借入はアメックスの審査の悪影響です。
他社からの借入を行っていると、アメックス社から「お金のない人物」だと判断されてしまいます。
ダイナースクラブの審査難易度
「審査が一番厳しい国際ブランド」として真っ先に上がるのがダイナースクラブカードです。
もともと富裕層向けにクレジットカードを発行しており、ダイナースクラブが直接学校するプロパーカードは「ダイナースクラブカード」とその上のブラックカードである「ダイナースプレミアムカード」のみです。
ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカード
カード年会費 | 22,000円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
家族カード年会費 | 4枚まで無料 |
還元率 | 0.4~1.0% |
- 利用金額に一律の制限なし
- ポイントの有効期限が無期限
- 海外旅行保険が最高5000万円自動付帯+空港ラウンジ無料
ダイナースクラブカードの申し込み資格
ダイナースクラブカードの申し込み資格は「27歳以上の方」です。
27歳以上であっても、それなりの高属性でないと審査通過は難しいでしょう。一時期前には、医者や弁護士など社会的ステータスが高い職業で、年収は1000万円以上ないと審査に通過できないと言われていました。
しかし、現在では年収500万円程度でも審査に通過したケースもあります。
ただし、年収がそれほど高くない場合は、勤続年数が長い・クレジットカードヒストリーが良好・上場企業に勤めているなど、年収をカバーできるような属性が必要です。
外資系のクレジットカードの審査通過のポイント
外資系の企業が発行しているクレジットカードであっても、審査でみられるポイントは基本的に日本のクレジットカードと変わりません。
その中でも特に審査通過に必要なポイントとしては以下の通りです。
- 申し込み条件は満たしているのが必須
- 年収・勤務先などの内容が各カードの合格基準に達しているか
- 個人信用情報機関の信用情報に傷がないか
申し込み条件は満たしているのが必須
当たりまえのことになりますが、クレジットカード会社が定める申し込み条件を満たしていないと、審査を通過することはできません。
外資系のクレジットカードは、日本の企業が発行するクレジットカードより申し込み条件が厳しいことが多いです。
アメックスなら「20歳以上で安定した収入がある方(学生・アルバイト・パートを除く)」、ダイナースなら「27歳以上」が条件です。
申し込む前に必ず条件を確認しておきましょう。
年収・勤務先などの内容が各カードの合格基準に達しているか
クレジットカード会社は申し込み者が申し込み時に記入した年収・勤務先・勤続年数・居住形態などの情報を点数化し、その合計点数によって審査の可否を決定しています。
どのくらいの年収や勤続年数で通るのかは公式で発表されていません。
しかし、外資系のクレジットカードは利用限度額が高いことから、ある程度の支払い能力(経済能力)がないと審査には突破できないと考えられます。
年収が高くても勤続年数が短いと「収入や地位が安定していない」と判断されるため、審査落ちする可能性が高いです。
個人信用情報機関の信用情報に傷がないか
クレジットカードの審査は現在の支払い能力と過去の信用情報を元に審査をしています。
過去の信用情報を確認するために、個人信用情報機関に記録されている信用情報をチェックします。
個人信用情報機関には、クレジットカードの所有枚数や支払い状況、カードローンやキャッシングの利用歴など、金融取り引きに関する情報が記録されています。
過去にクレジットカードの支払いの長期遅延があったり、延滞があると、個人信用情報機関にブラック情報として登録されます。
ブラックに登録されている人は100%審査に通りません。
ただし、アメックスのカードは過去の信用情報より現在の経済能力を重視する傾向にあるので、利用歴に傷があっても審査に通過できる可能性もあります。
ただし、過去に支払い延滞があっても審査に通過できる可能性がある=審査の甘いクレジットカードではありません。
審査で求められる年収は日本発行のクレジットカードより高いハードルが求められます。
外資系クレジットカードの審査基準まとめ
クレジットカードの審査の中でも今回は外資系のクレジットカードについて解説しました。
アメックス・ダイナースの審査で見られるポイントは日本発行のクレジットカードであまり変わりませんが、求められる年収や勤続年数が高いです。
申し込み条件を確認した上で、審査に通過できそうかどうかしっかり考えて申し込むようにしましょう。