通学・通勤している人にとって定期券はかかせません。1日1日切符を買うよりも長期間をまとめて買ったほうが割引率も高いですし、都度購入する手間も減ります。
しかし、定期券は長期間で買うと高額になってしまいますよね…6ヵ月分の定期を買うお金が手元に今すぐないという方も多いのではないでしょうか。
定期券をクレジットカードで支払うと以下のメリットがあります。
- 定期券購入で大量のポイントが貯まる
- 分割払いしても現金で購入するよりお得になる
さらにオートチャージ付き定期券クレジットカードに申し込めば、遊びに行くときの都度チャージする手間も省けて便利です。
ここでは定期券購入クレジットカードで行うメリットと、おすすめクレジットカードを紹介していきます。
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定期券購入をクレジットカードで行う2つのメリット
定期券購入で大量のポイントが貯まる
定期券って結構高いですよね…。通勤で使っている方は定期券代だけで月1万円を超えるという方も多いはず。
3ヵ月分となると3万円以上の出費になり、かなり高額です。クレジットカードで定期券を購入すれば、支払った料金の0.5~1.0%のポイントが貯まります。
1.0%というと大したことない金額に感じますが、現金払いだと1円のポイントが付かないと考えればお得ですね。
定期券購入で貯まるポイントをシミレーション
例えば、新宿に住んでいて新橋が勤務先の場合、1か月にかかる定期代は7,290円、6ヵ月で39,370円かかります。
還元率1.0%のクレジットカードで6ヵ月分の定期を買うと、6ヵ月で393ポイントが貯まります。
1年間で39,370円+39,370円=78,740円、787ポイントが貯まります。
さらに、定期券購入でポイント還元率がアップするビューカードや東京メトロTo Me CARDを利用すれば、還元率は1.5%になるので、
787×1.5%=1,180円のポイントを獲得できます。この金額を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、現金払いで1円も貯まらないよりは1000円分でもポイントがもらえた方が得ですよね…。
分割払いしても現金で購入するよりお得になる
定期券は長期間で購入すれば購入するほどお得になりますが、基本的に1ヵ月定期・3ヵ月定期・6ヵ月定期の3種類しかありません。
1ヶ月にかかる定期代が5000円だとしても、6ヵ月分の定期を購入すると3万円の出費…急に3万円の出費は痛いという方も多いのではないでしょうか。
しかし、クレジットカードで購入すれば分割払いが可能になります。
現金払いだと会計のやりくりが厳しい…という方にもクレジットカードの分割払いはおすすめです。
分割手数料は定期の割引額で相殺される
カード払いの3回以上の分割払い(2回は手数料無料)は、分割手数料がかかるため、おすすめできません。
しかし定期券は分割手数料を考慮しても、割引額の高い長期間の定期を購入した方がお得です。
先ほどの新宿~新橋間で実際にお得なのかみてみましょう。
クレジットカードで払った金額が分割払いにできるクレジットカード
定期券の窓口では支払い方法が「一括払い」しか選択できません。
しかし、以下のクレジットカードは一度分割払いにした料金もあとから分割払いに変更が可能です。
- ビューカード
- 楽天カード
- Yahoo!JAPANカード
- JCBカード
- dカード
- ライフカード
- MUFGカード
- 三井住友カード
- セディナカード
窓口で一括払いをしても、カードの会員専用ページから分割払いに変更ができます。
分割払いの手数料はカードによって異なりますが、分割する回数が多いほど年率が高くなります。
例えばビューカードは24回まで分割が可能で、以下のように手数料がかかります。
- 分割手数料が3回~10回…手数料利率12.0%
- 分割手数料が11回~24回…手数料利率15.0%
分割回数 | 100円当たりの手数料 |
---|---|
1回 | 0円 |
2回 | 0円 |
3回 | 2.01円 |
6回 | 2.01円 |
9回 | 5.07円 |
12回 | 8.31円 |
15回 | 10.29円 |
18回 | 12.29円 |
21回 | 14.32円 |
24回 | 16.37円 |
分割回数が増えれば増えるほど100円当たりの手数料が高くなります。
月々の出費は抑えたいとこっろですが、分割回数が多くなりすぎると金利で余計にお金を支払うことになるので注意しましょう。
クレジットカードで買った定期券の払い戻し条件
クレジットカードで定期券を購入した場合も、払い戻しは可能です。
機会での払い戻しはできませんが、定期券売り場や緑の窓口で手続きをすれば、定期券運賃から手数料220円を指し引いた額が払い戻されます。
だたし、払い戻しにはいくつか条件があります。
- 払い戻しは月割り
- 払い戻しした金額が戻るのは後日
クレジットカードの払い戻しは月割りになっているので、その月に1日でも利用すると払い戻しができなくなってしまいます。
例えば6ヵ月定期を購入した場合、3ヵ月と1日利用してしまうと1日も1ヶ月としてカウントされ、払い戻しされるのは2か月分になってしまいます。
払い戻しを申請する時期には注意してください。
また、窓口で払い戻しをしてもその場で払った金額がもらえるわけではありません。鉄道会社がクレジットカード会社に連絡をし、連絡を受けた会社が利用金額から払い戻しの金額を差し引いて対応します。
現金での払いもどしと違って、手元にお金がすぐ戻ってくるわけではので注意しましょう。
【鉄道会社別】定期券のクレジットカード払い対応表
定期券のカード払いが可能な会社を鉄道会社別にまとめました。
鉄道会社 | 自社カード | 他社カード |
---|---|---|
JR東日本 | ビューカード・JRカード | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース |
東京メトロ | To Me CARD | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース・UC |
京王電鉄 | 京王パスポートカード | × |
東京モノレール | – | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース |
小田急電鉄 | OPカード | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース |
京成電鉄・北総鉄道・新京成電鉄 | 京成カード | × |
京浜急行電鉄 | 京急カード・京急カードPASMO | × |
東京急行電鉄 | 東急カード | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース・DC |
横浜高速鉄道(みなとみらい線) | – | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース・DC |
西武鉄道 | SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース・UC・セゾン |
東武鉄道 | 東武カード・東武カードPASMO | – |
つくばエクスプレス | – | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・UFJ・NICOS |
相模鉄道 | 相鉄カード | × |
横浜市営地下鉄 | 横浜交通ハマエコカード | × |
東京都交通局 (都営地下鉄) | – | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース・UC・セゾン・MUFG |
、一部の鉄道会社では自社のクレジットカードでしか定期券を購入できなかったり、決まった駅でしか購入できなかったりと制限があります。
あらかじめ自分が使う電車の定期券はどのカードで購入できるのか確認しておきましょう。
定期券のクレジットカード払いができない鉄道会社
首都圏であっても、クレジットカードでの定期券購入に対応していない鉄道があります。
- 東葉高速鉄道
- 埼玉高速鉄道 ※
- 湘南モノレール
- 千葉都市モノレール
- 多摩都市モノレール
- ゆりかもめ
- 流鉄 (総武流山線)
- 伊豆箱根鉄道
- ディズニーリゾートライン
- 江ノ島電鉄
- 関東鉄道
- 金沢シーサイドライン
※東京メトロとの連絡定期券は東京メトロ内でカード払いが可能
【鉄道会社別】定期券購入におすすめのクレジットカード
ここからは鉄道会社別に定期券購入におすすめのクレジットカードをご紹介します。
JR定期券購入におすすめのクレジットカード
JR東日本を利用している方におすすめなクレジットカードはJR東日本が発行している「ビューカード」です。
ビューカードには
- ビックカメラSuicaカード
- ルミネカード
- ビュースイカカード
など様々な種類がありますが、どのビューカードで定期券を購入しても還元率が通常の3倍貯まります。
1000円につき15円貯まるので、年間でみれば定期代を節約できますね。
また、ビューカードはどのカードもSuicaと一体型です。定期代であっても都度チャージをすることなく、さらにポイントが3倍貯まるので便利です。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカード
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降477円+税 (前年度に利用があれば無料) |
---|---|
ETC年会費 | 477円+税 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 1.0% |
電子マネー |
- 100円の利用でビックポイント+JREポイントが貯まる(還元率1.0%)
- ビックカメラでポイント最大10%
- 年会費実質無料
ビックカメラSuicaカードは還元率1.0%と、ビューカードの中でも高還元率なカードです。100円の利用で0.5%のビックポイントとJREポイント0.5%が両方貯まります。
ビックポイントはビックカメラでももちろん利用できますが、Suicaにチャージすることも可能です。
年会費は2年目以降477円かかりますが、年に1回でも利用すれば無料になるので、実質無料です。
ただし、ビックカメラSuicaは定期券と一体型にすることができません…。Suicaと定期券を一体型にしたい方は別のビューカードを検討しましょう。
ビュー・スイカカード
ビュー・スイカカード
カード年会費 | 477円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 524円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー |
- Suicaオートチャージ機能付き!Suicaチャージでポイント1.5倍
- Suica定期券と一体型にできる!
- 海外旅行保険が自動付帯・国内旅行保険が利用付帯
Suicaと定期券を一体型にしたい方におすすめなのが「ビュースイカカード」です。
ビューカードの中で一番ベーシックなカードで、定期券とSuicaを1つにまとめられます。年会費は477円かかりますが、利用明細をWEB明細に切り替えるとその分のポイントは貯まるので実質年会費無料です。
ただし、通常還元率は0.5%とビックカメラSuicaより劣ります。
ルミネカード
ルミネカード
カード年会費 | 初年度無料 1084円 |
---|---|
ETC年会費 | 524円 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー |
- ルミネでいつでも5%OFF
- マルイで年に4回10%OFF
- 海外旅行保険が自動付帯
ルミネカードはルミネ・NEWoManを買い物で利用する方におすすめです。
ルミネカードをルミネで利用すれば、いつでも利用料金が5%になります。衣類だけでなく、食料品や本も常に5%OFFになるので太っ腹です…。さらに年に4回は10%になるので、年会費の元は十分取れるでしょう。
ルミネカードの通常還元率は0.5%ですが、定期券の購入やSuicaオートチャージでポイント3倍(還元率1.5%)になります。
東京メトロ定期券購入におすすめのクレジットカード
JRについで通勤で利用者が多いであろう「東京メトロ」
東京メトロは銀座線・半蔵門線・副都心線・千代田線・日比谷線・東西線…様々な路線があるため通学はもちろん、休日にお出かけする際に利用頻度が多いでしょう。
東京メトロの券売機であれば、どのクレジットカードでも定期券を購入できますが、東京メトロユーザーには「To Me CARD Prime PASMO」と「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」をおすすめします。
東京メトロが発行するカードを利用すれば、定期券外で東京メトロに乗った際に乗車ポイントが貯まります。
To Me CARD Prime PASMO
To Me CARD Prime PASMO
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降2000円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | PASMO |
- 東京メトロの乗車ポイントが貯まりやすい
- オートチャージ利用可能
- 年間50万円以上の利用で翌年の年会費無料
To Me CARD Prime PASMOは定期券外で東京メトロに乗車すると乗車ポイントが貯まります。
平日 | 5ポイント |
---|---|
休日 | 10ポイント |
乗車するだけでポイントが貯まるので、年会費以上のポイントは貯めやすいでしょう。
To Me CARD Prime PASMOの通常還元率は0.5%ですが、定期券の購入をすると2倍のポイントが貯まります。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
ANA To ME CARD PASOMO JCB(ANAソラチカカード)
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降2000円+税 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | PASMO |
- 東京メトロ乗車・定期券の支払いでメトロポイントが貯まる
- オートチャージ利用可能
- ANAカード+JCBの機能が付く
東京メトロを利用する、かつ飛行機の利用機会が多い方はANA To ME CARD PASOMO JCB(ANAソラチカカード)がおすすめです。
ソラチカカードを使って定期券外で東京メトロを利用すると、以下のメトロポイントが貯まります。
平日 | 5ポイント |
---|---|
土日・祝日 | 15ポイント |
また、ソラチカカードの継続利用で1000マイルのボーナスマイルが貯まり、メトロポイントも100ポイント→90マイルのレートで交換できます。
空だけでなく、陸でもマイルを貯めたい方におすすめです。
東京メトロの定期券をカードで購入しようとしている方は、どちらのカードがいいのか、年会費の元は取れるのか心配ですよね…そんな方はこちらの記事を読んでみてください。
ここで紹介したTo Me CARD Prime PASMOとソラチカカードはどちらも定期券とクレジットカードを1つにできます。
PASMOオートチャージ機能もついているので、都度チャージの手間も必要ありません。
東急の定期券購入におすすめのクレジットカード
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
カード年会費 | 初年度無料 2年目以降1080円 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | PASMO |
- TOKYUポイントが0.5%~10%貯まる
- オートチャージ利用可能
- JALマイルを貯められる
東急線を利用している方は東急が発行している「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」がおすすめです。
東急カードで1.3.6ヵ月の定期券を購入すると還元率1.0%のポイントが貯まり、1年分の定期券を購入すると3.0%のポイントが貯まります。
また東急グループで東急カードを利用すればポイント還元率がアップします。
- 東急ハンズ…100円で1~3ポイント
- 東急百貨店…100円で3~10%
- 渋谷ヒカリエ…100円で2ポイント
貯めたTOKYUポイントはJALマイルに交換可能です。JALマイルを貯めている方にもおすすめですよ。
小田急定期券購入におすすめのクレジットカード
小田急OPクレジットカード
小田急沿線に住んでいる方ならOPカードがおすすめです。小田急の乗車回数と運賃の総額で最大7%の小田急ポイントが貯まります。
小田急百貨店・小田急沿線沿いの店舗(Odakyu SHOP・箱根そば・自動販売機)などの対象店舗でOPクレジットカードについたPASMOで支払うと1.5%が還元されます。
年会費は540円かかりますが年に1回の利用で翌年の年会費は無料になるので年会費は無料です。
ただし、OPカードで小田急の定期券を購入しても還元率はアップせず0.5%のままです。
高還元率で定期券を購入したいなら、他の1.0%以上のクレジットカードを利用しましょう。
京成線定期券購入におすすめのクレジットカード
京成カード
京成線・新京成線・北総線を利用する方は、定期券購入が「京成カード」でしか購入できません。
京成線の定期券を購入しようと思ったら、現金か京成カードの2拓になります。京成カードはオリコとMUFGの2つのブランドから選択できます。
京成カード(オリコ) | 京成カード(MUFG) | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 500円 |
旅行保険 | 最高2000万円の国内外旅行保険(自動付帯) | 最高2000万円の国内外旅行保険(利用付帯) |
ポイント有効期限 | 1年 | 2年 |
ポイント還元率 | 0.5~1.5% | 0.3%~1.0% |
ショッピング保険 | なし | 100万円 |
京王線定期券購入におすすめのクレジットカード
京王パスポートPASMOカード
カード年会費 | 初年度年会費無料 2年目以降262円 年1回のオートチャージ利用で無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー |
- 定期券購入で還元率1.0%
- 年1回のオートチャージ利用で年会費無料
- 京王タクシー・バスを電車と同じ日に利用すると1日につき20ポイント付与
京王パスポートカードで京王線の定期券を購入すると、還元率は0.5%ですが、京王パスポートPASMOカードで購入すれば還元率1.0%です。
これに加えて三井住友カードのワールドプレゼントのポイントも0.5%貯まるので、還元率は1.5%になります。
また、京王百貨円・京王線の駅売店・自動販売機・電子マネーが使える加盟店で京王パスポートPASOカードを利用すると京王グループ共通ポイントが付与されます。
定期券の購入はクレジットカードがお得
定期券購入をクレジットカードでするとポイントが貯まり、分割払いも選択できるのでお得です。
定期券は1ヶ月ずつ購入するより、まとめて買った方が安く済むので購入の際は、できる限りまとめて購入するようにしましょう。
6ヵ月分が負担でも分割払いを利用すれば、トータルでみて現金で1ヶ月ずつ購入するよりお得に購入できます。
自分が利用している沿線のクレジットカードを選択するとポイントが貯まりやすく、周辺のお店でもポイントが付与されます。
是非自分の沿線でお得なクレジットカードを選んでくださいね。