中小企業の社長で、これから法人カードを新しく作りたいけど、初めてだからどれを選んだら良いのか分からないという方は多いです。
法人カードは個人向けのクレジットカードとは違うので、選ぶ観点も変わってしまいます。
「やっぱりこれを選んでおけば良かった」とあとから後悔しないためにも、法人カードに関する予備知識は大切です。
今回は、「どれを選んだら良いの?」という法人カードの作成が初めての中小企業の社長や役員の方向けに、おすすめの法人カードを選ぶポイントと一緒に解説していきます。
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法人クレジットカードをつかうメリット
まず、法人クレジットカードをつかうメリットを把握しておきましょう。
法人クレジットカードの代表的なメリットは以下の通りです。
・たくさんポイントが貯まる
・キャッシュフローにゆとりがうまれる
・利用明細が残るため、経理処理がラクになる
・国内外旅行傷害保険の補償が手厚く、出張時にも安心
それぞれ具体的に解説していきます。
たくさんポイントが貯まる
まず、たくさんポイントが貯まるという点は法人カードを作成する上での大きなメリットと言えます。
法人で使うということで、経費で使う金額はかなり多いのでポイントが貯まりやすいです。
法人カードが0.5%の還元率だと仮定して、法人カードの利用額が600万の場合で考えてみましょう。
600万を使って0.5%の還元率なので、3万円のポイントがたまる計算です。
定期預金の金利が0.10%の時代なので、同じ金額の利息収入を得るためには、約3600万円の定期預金が必要です。
会社の経営をしているだけで、何万円ものポイントが得られるのは嬉しいですよね。
キャッシュフローにゆとりがうまれる
法人カードを使うことで、会社のキャッシュフローにゆとりがうまれます。
法人カードで支払いをすれば、料金の引き落としまでに3ヶ月程度の猶予期間が生まれます。
つまり、カードを使用してから引き落としまで支払い猶予が発生し、法人名義の銀行口座に残るお金が増え、キャッシュフローが安定するのです。
今までの、多岐にわたる支払い先への振込手数料の削減にもつながります。
利用明細が残るため、経理処理がラクになる
利用明細が残るため、経理処理がラクになるというメリットもあります。
法人カードで出張先での支払いだけでなく、日々のオフィス用品の発注や携帯電話料金、保険料、サーバー料金、法人カードの年会費などといった、経営上必要なすべての費用を支払うことができます。
つまり、全て法人カードで支払うことで、会社の運用経費を一括で明細にすることが可能です。
お金の無駄遣いをチェックすることも簡単になり、余計な出費を抑えることにも繋がります。
会計処理の手間も解消されるので、個人事業主の方などにも大きなメリットとなるでしょう。
社員の利用経費も会社で一括管理できる
さらに、社員の利用経費も会社で一括管理できます。
法人カードは追加カードと呼ばれる、社員に渡すことのできる子カードをいくつも作ることができます。
社員に法人クレジットカードを持たせて、備品の購入や出張の経費を法人カードで決済するようにすればいちいち経費の精算をする手間が省けます。
追加法人カードがいつ、どこで、何に使用されたかはインターネットを通して常に明細票にまとめられるので便利です。
社員からしても、毎回現金で支払ったり、経費の立替をしたり、領収書を保管する必要がないのでありがたいですね。
国内外旅行傷害保険の補償が手厚く、出張時にも安心
法人カードには「海外旅行傷害保険」や「国内旅行傷害保険」があります。
海外旅行傷害保険があれば、経営者や従業員が海外で病気やケガになったとしても、その治療費が支払われます。
海外では日本の保険が使えないので医療費が高額になってしまうので、海外出張をする場合には海外旅行傷害保険が必要不可欠となります。
出張が多い会社にとっては助かりますよね。
中小企業の法人カードを選ぶポイント
法人カードにも選ぶ時のポイントはいくつか存在します。
選ぶ時のポイントを押さえることで、その会社に合った法人クレジットカードを見つけやすくなります。
以下に、中小企業の法人カードを選ぶポイントを紹介していきます。
年会費
法人クレジットカードを利用するには年会費を払う必要があります。
発行会社や法人クレジットカードのランクによって費用は様々ですが、多くは1,000円~5万円程度です。
個人事業主や20名以下の中小企業が利用するにあたって、年会費もできるだけ小さいほうが良いです。
個人向けのクレジットカードと比較すると、年会費は高く設定されているといえます。
年会費が安い法人クレジットカードはコスパ重視で選びましょう。
逆に、高いものであれば安い法人クレジットカードでは受けられない上質なサービスがあるので、そこに注目するのも良いでしょう。
ポイント還元率
やはり、ポイント還元率は高い方が良いです。
残念ながら、個人向けのクレジットカードに比べると、ビジネスカードの方がポイント還元率の平均値は低いです。
しかし、ポイント還元率が1.0%以上のビジネスカードも存在するので、しっかり注目して選びましょう。
利用限度額
個人カードと違い、法人クレジットカードは毎月の支払いも大きいので、利用限度額は重要です。
利用限度額は発行会社やカードランクによって様々です。
一般ランクで利用限度額が高い法人クレジットカードを選ぶ人が多い傾向にあります。
「限度額は審査によって決める」という発行会社もあるので、限度額はしっかり注目してみましょう。
経費の額が大きい会社にはおすすめですね。
追加発行枚数
法人クレジットカードは個人カードと違い、カードを複数枚発行することができます。
複数の社員が持つことによって経費処理を簡略化できるというメリットがありますね。
また、法人クレジットカードの引き落とし口座は、各カード全て同じにすることができます。
つまり、利用額・利用履歴を1つに集約できるので、経理担当者の経費処理が楽になり、労力や時間の軽減になるということです。。
追加発行枚数にも上限があるのでしっかり確認しましょう。
法人クレジットカードの中には発行枚数が20枚や50枚、枚数制限無しの法人クレジットカードもあります。
ステータス性
取引先との接待や従業員との会食ではステータス性を演出できるものを選びたい所です。
ビジネスカードを使っているというだけで、少し箔が付くでしょう。
社会的な信頼性を演出するツールとして、ビジネスカードを選ぶというのも、一つの考え方です。
審査基準の甘さ
まず、法人クレジットカードは審査をパスしないことには発行されないので審査基準は大切です。
ビジネス利用だと、個人利用よりも、何倍も大きい金額の支払いが発生しやすいので、厳しくなりがちです。
ビジネスカードによっては起業間もない会社は審査に通さないというカードも少なくありません。
「設立3年以上、黒字の経営が2年連続」というのが暗黙の条件といわれたりもしています。
審査に不安がある、起業して間もない方などは、なるべく審査の甘いビジネスカードを選ぶ必要がありますね。
中小企業におススメな法人カード
ここからは実際に中小企業におススメの法人カードを紹介していきます。
上記で説明した、法人カードを選ぶ時のポイントをしっかり踏まえて選んであります。
以下が中小企業におススメの法人カードです。
・セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・オリコ EX Gold for Biz
・三井住友クラシックfor Owner
それぞれ、具体的に説明していきます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
中小企業の経営者の方には、高性能なプラチナランクの法人カードとして、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおススメです。
プラチナランクということもあり、ゴールドランクの法人カードなどよりも高ステータスです。
「アメックス」かつ「プラチナカード」なので、大抵の人には「それなりにステータス性の高い法人カード使っているな」と思ってもらえるでしょう。
通常年会費は20,000円です。
通常、プラチナカードは5万円~10万円ぐらいの年会費設定のものが多いのでかなり安いですね。
もし年間200万円以上の利用があれば、翌年は半額の10,000円になるでしょう。
審査も通りやすいので、法人カードの審査が不安な人でも申し込む価値はあります。
出張が多い人に特におススメ
マイル還元率が最大1.125%と非常に高いのも特徴です。
貯めたマイルは、商品との交換や飛行機の座席アップデートなどに使用可能で、航空券との交換に使用すれば、最も還元率が良く、出張費の削減に繋げられるでしょう。
セゾンプラチナ・ビジネスカードに備わっている旅行傷害保険も、国内最高5,000万円、海外最高1億円の補償内容となっています。
出張時などにトラブルが起きても、発生する負担金額は大きく軽減できますね。
コンシェルジュサービスで作業効率化できる
ちょっとした作業を従業員に任せたくても、人手不足などでなかなか手が離せないこともあるでしょう。
そんな時はセゾンプラチナ・ビジネスカードの「コンシェルジュサービス」で時間短縮になります。
電話一本で宿泊施設やレストランの予約してくれたり、デスクサポートを受けられたりするのでおすすめです。
ストレスのない高レベルのコンシェルジュとしても有名です。
時間短縮や作業効率化に繋がる素晴らしいサービスですね。
オリコEX Gold for Biz
中小企業の役員の方が所持するのであれば、「オリコEX Gold for Biz」がおすすめです。
高いポイント還元率で有名で、多くの利用者がそれを目当てに利用しています。
還元率は最大1.1%でAmazonでの利用では最大1.6%です。
経費削減を視野に入れたい企業にとっては、ポイント高還元率のビジネスカードは欠かせません。
審査も通りやすいので、おすすめです。
三井住友クラシックfor Owner
日本国内での知名度が高くてステータス性とブランド力もある三井住友カードの法人向けのビジネス用カードです。
経費支払いの一本化、仮払い、精算、立替など経理業務の合理化をはかりたい企業にピッタリです。
一般ランクでは珍しいキャッシング機能付きのビジネスカードで、国内外での利用が可能となっています。
海外旅行傷害保険が最高2,000万円も備わっているので、出張等で外国に行かれる方は所持しておきたいですね。
最大の特徴は、セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドの店舗でポイントが5倍になることです。
つまり、ポイント還元率が2.5%になるので、日常的に利用する店舗でのポイント還元率がかなり高くなります。
三井住友クラシックfor Ownersの年会費は1,250円で、追加発行が20枚可能ですが、その際の年会費は更に安い400円です。
有料年会費の中では1番安く利用できるコスパに優れたビジネスカードといえるでしょう。
中小企業におすすめの法人カード!選ぶポイントも一緒に解説!まとめ
ということで、今回は「どれを選んだら良いの?」という法人カードの作成が初めての中小企業の社長や役員の方向けに、おすすめの法人カードを選ぶポイントと一緒に解説していきました。
法人カードは非常に便利なクレジットカードということがお分かり頂けたでしょうか?
多くのメリットがある法人カードですが、会社に合ったものを選ばないと意味がないので、今回の記事を参考に、しっかり合うものを選んでいきましょう。