ガスや電気や水道など、生活するうえで支払わなくてはいけないのが公共料金ですよね。
けれど、「うっかり忘れてた!」という経験がある方は意外と多いのではないでしょうか?
公共料金を支払い忘れると真っ先に不安になるのが、「クレジットカードの審査に影響しないか」という点だと思います。
そこで今回は、公共料金の延滞や滞納はクレジットカードの審査に影響するのか、徹底的にご説明していきます!
※本ページにはPRが含まれます。
公共料金の滞納はクレジットカードの審査に影響するのか
では、公共料金の滞納はクレジットカードの審査に影響するのでしょうか?
結論から申し上げますと、公共料金の滞納がクレジットカードの審査に影響することはありません。
しかし、一部例外もあります。詳しくご説明していきます。
理解できていますか?クレジットカード審査の仕組み
そもそも、皆さんはクレジットカード審査の仕組みをご存知ですか?
クレジットカード会社は、CICという信用情報機関に所属しています。
- CIC…クレジット会社の共同出資により、昭和59年に設立された、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関
日本にあるすべてのカード会社はCICに所属しています。
そのため、カード会社は、審査の際にCICに登録された個人信用情報を確認することで、申し込み者に返済能力があるかを確認します。
なぜCICの情報をもとに審査を行うかと言いますと、支払可能見込額といって、与信を調査するためにCICを使いなさいよ、という義務が法律で定められているからです。
クレジットカードの支払いや借金の返済を滞納してしまうと、CICに事故情報として記録されてしまい、カード審査に影響を及ぼしてしまうのです。
公共料金の滞納はクレジットカードの審査には影響しない
では、公共料金の払い先である、水道局・電力会社・ガス会社はCICに所属しているかと言いますと、所属していません!
ゆえに、公共料金を滞納したからと言ってクレジットカードの審査に落ちることはありません。
仮に、催促状が届くまで支払いが滞ったとしても、弁護士から催促されたとしても、CICに事故情報として載ることはありえないのです。
すこし安心された方も多いのではないでしょうか。
しかし、CICに登録されないからと言って公共料金を滞納するのはやめましょうね。期限通りに支払うのが1番良いです。
実は、公共料金以外にも、クレジットカード審査に影響しない料金は意外と多くあります。
後程ご紹介しますので、知識として知っておいて損はないと思います!
公共料金には3つの支払い方法がある
公共料金の滞納自体が、クレジットカードの審査に影響することはないが、一部例外もあるとお伝えしました。
では、そもそもの前提として、公共料金の支払い方法はどのようなものがあるのでしょうか?
主な支払方法は3つあります。
- 口座振替委託契約(いわゆる口座振替)…銀行の口座から利用料金が引き落としされる支払方法です。
- 窓口での収納代行(いわゆる振込用紙による支払い)…請求額の書かれた紙(振込用紙)を郵便局やコンビニ、金融機関に持参する支払方法です。
- クレジットカード会社による収納代行…いわゆるカード決済です。
公共料金を支払う場合、この3つから支払い方法を選択することができます。
公共料金の滞納がクレジットカードの審査に影響するのはどんな時?
では、公共料金の滞納がクレジットカードの審査に影響するのはどんな時なのでしょうか?
結論から申し上げますと、公共料金の支払い方法をクレジットカード払いにしているときです。
詳しくご説明していきます。
公共料金をクレジットカードで支払っている場合は要注意!
公共料金の支払い方法をクレジットカード払いにしている場合、支払いの延滞はカード審査に影響を及ぼします。
なぜなら、先ほど申し上げたように、クレジットカード会社はCICに所属しているため、公共料金の延滞情報が事故物件として登録されてしまうからです。
その他2つの支払い方法であれば、CICに所属する機関を通して支払いをしていないので、延滞をしてもクレジットカード審査に影響はありません。
「公共料金の支払い方法がクレジットカード払いの場合のみ、カード審査に影響がでる可能性がある」ということです。
万が一延滞してしまったときにすべきこと
では、万が一クレジットカード払いなのに延滞してしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか?
公共料金の支払いにクレジットカードを利用していて引き落とし日を過ぎてしまった場合、カード会社は催促の準備を行います。
数日間の滞納であれば、信用情報に傷がつかない可能性もありますが、基本的には滞納した時点でCICに滞納情報が載ってしまうと思った方が良いです。
カード会社によってCICに滞納情報を載せるタイミングは異なります。
例えば、以下のようなものがあります。
- 延滞すると即未入金として登録
- 再引き落とし日がすぎるまでは事故情報扱いにしない
- 電話で事前に連絡があれば、約束の日までは登録しない
しかし、こういった情報が我々に公開されることはありません。
そのため、仮に滞納してしまったなら、できるかぎりありとあらゆることをする必要があります。
主にしてほしいことは以下の行動です。
- カード会社に電話連絡をする
- 振込日の約束をする
- 必ず約束の日までに振り込む
- できない場合は、一部入金の打診をする
- 信用情報を開示して確認する
もし、クレジットカード払いの公共料金を滞納してしまった場合は、気付いた時点ですぐに上記の行動をとってください。
携帯料金の延滞はクレジットカードの審査に影響する可能性大!
ここまで、公共料金についてお伝えしてきましたが、ここからは公共料金と並んで支払いを忘れてしまいがちな携帯料金についてお伝えしていきます!
実は、携帯料金の滞納はクレジットカードの審査に影響する可能性が非常に高いんです!
詳しくご説明していきます。
カード審査に影響するのは携帯の本体代金!
携帯代と一口に言っても、携帯の通信料と携帯の本体代の2種類があります。
このうち、カード審査に影響するのは携帯の本体代です。本体代のなかでも、一括払いでなく、分割払いのことです。
- 分割払いで購入した携帯電話の端末代金
上記の場合が、クレジットカード審査に影響するということです。
どういうことかと言いますと、分割払いで購入している携帯端末代金はクレジット契約となっているため、クレジットカードの利用履歴未払いの情報も載ってしまうのです。
個人信用情報機関に一度事故情報として記録されてしまうと、5年間は消えることはありません。
下手したら5年間もクレジットカードの審査に通過できない可能性があるということです。
絶対に滞納しないよう気を付けてください。
携帯料金滞納はいつまでだったら審査に影響しない?
クレジットカード審査に影響するのは、分割払いで購入した携帯電話の端末代金だとお伝えしました。
しかし、実は未払いの期間によっては、クレジットカード審査に影響しない可能性もあるのです。
では、携帯料金滞納はいつまでだったらクレジットカード審査に影響しないのでしょうか?
結論から申し上げますと、代金滞納から60日以内であれば、CICに事故情報として登録されません。つまり、万が一滞納してしまっても2か月以内に払えば、クレジットカード審査に影響はありません。
しかし、CICの個人信用情報開示報告書では、過去2年間のものを閲覧できますが、ブラックリストとして支払い滞納情報は載った場合、契約終了から5年間は記録が残されることになっています。
例えば、2年間の分割払いで携帯端末を購入し、最初の支払い月から3か月以上支払いが滞り「異動」扱いになった場合、残りの契約期間1年9か月+記録保持期間5年となり、最長でも6年9カ月は「異動(支払い遅延)」の記録が残ることになります。
つまり、約7年間クレジットカードの審査に通過できなくなってしまうのです。
そもそも滞納しないことはもちろん、もし滞納してしまっても必ず2か月以内に支払うことで、クレジットカードの審査に影響させないよう気をつけましょう。
滞納しちゃった!クレジットカードの審査に影響するものとしないもの
公共料金の延滞がクレジットカード払いの場合のみ、カード審査に影響することはわかっていただけたでしょうか?
では、最後に「これはカード審査に影響するの…?」と分かりにくいものを、「影響するもの」「場合によっては影響するもの」「影響しないもの」と分けて一気にご紹介しちゃいます!
きっと皆さんの役に立つと思います。ぜひ、読んでみてください。
クレジットカードの審査に影響するもの
まず初めに、クレジットカードの審査に影響するものをご紹介していきます。
① | クレジットカード代金 |
---|---|
② | 銀行のローン |
③ | 銀行以外のローン |
④ | スマホやWi-Fiなどの分割購入代金 |
公共料金はクレジットカード払いのときのみカード審査に影響するとお伝えしましたが、これは1番のクレジットカード代金に含まれてしまうためです。
クレジットカード代金以外にも、銀行・銀行以外問わず、ローンなどでお金を借り入れしている場合には情報はすべてCICに登録されています。
そのため、クレジットカード審査に影響してしまうのです。
場合によってはクレジットカードの審査に影響するもの
続いて、場合によってはクレジットカードの審査に影響するものをご紹介します。
① | 家賃 |
---|---|
② | 奨学金 |
1番の家賃については、「家賃もクレジットカードの審査に影響するの?」とお思いの方が多いのではないでしょうか?
家賃は、一定の条件に当てはまった場合にカード審査に影響する可能性があります。
その条件とは以下のものです。
- 賃貸契約の際に間に保証会社(CICやJICCに加盟している)が入っている場合
つまり、契約をする際に、CICやJICCに加盟している保証会社を通してしまうと、家賃の支払い情報もCICに登録されてしまうので、滞納情報も記載され、クレジットカードの審査に影響してしまうのです。
また、2番の奨学金についても家賃と同様、信用機関に加盟している、「独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金のみとなります。
つまり、CICなどの信用情報機関を通したものはクレジットカード審査に影響するということです。
クレジットカードの審査に影響しないもの
最後にクレジットカード審査に影響しないものをご紹介します。
① | スマホや固定電話などの通信料 |
---|---|
② | NHK受信料 |
③ | 電気・ガス・水道などの公共料金 |
④ | 年金・健康保険・国民健康保険の保険料 |
⑤ | 住民税全般 |
⑥ | 自動車税・固定資産税などの税金全般 |
⑦ | TSUTAYAなどでのレンタル料金 |
クレジットカードの審査に影響しない料金は意外と多いという印象ではないでしょうか?
特に、住民税や固定資産税などの税金全般はクレジットカードの審査に影響しないのは意外ですよね。
そもそも公共機関や市町村などは信用情報機関には加盟していないですし、信用情報機関が取り扱う契約内容とも合致することはないため、カード審査に影響しないのです。
携帯も分割払いの分は、ある種のローンになるためクレジットカード審査に影響が出ますが、通信料に関しては信用情報機関を通すことはないため、影響がでることはありません。
混同しないように気を付けてください。
また、NHK受信料もクレジットカードの審査には影響しないため、安心してください。
まとめ
最後に、この記事で最も重要なポイントを3点ご紹介いたします。
- 公共料金の滞納は基本的にはクレジットカード審査には影響しない
- クレジットカード審査に影響するのは、公共料金をクレジットカードで支払っていた場合のみ
- クレジットカードの審査に影響するのは、カード会社など信用情報機関に加盟している組織を通して料金を支払っている場合
いかがでしたでしょうか?公共料金はうっかり払い忘れてしまいがちですよね。
でも、キャッシュレス化が進む現代では、カード支払いにしている方も多いと思います。
「うっかり払い忘れてクレジットカードが作れない…」なんてことにならないよう、気を付けてください!