JCBカードRはリボ払い専用カードで、ポイント還元率が高いクレジットカードです。
JCBカードRには海外旅行保険が付帯していますが、利用条件が「利用付帯」なのは十分に注意したいところです。
ここでは、JCBカードRの海外旅行保険について詳しく解説していきます。
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JCBカードRの海外旅行保険の補償額は?
JCB CARD R
JCBカードRの補償額は最大で2000万円の補償がついており、無料で発行できるカードの中ではかなり充実した補償内容になっています。
具体的な補償内容は以下の通りです。
- 傷害による死亡・後遺障害:最高2000万円
- 傷害・疾病による治療費用限度額:最大100万円
- 賠償責任限度額:最大2000万円
- 携行品の損害限度額:1旅行につき20万円
- 救援者費用:100万円
「海外旅行傷害保険をコストを抑えて適用させたい」と考えてる方にはおすすめです。
海外旅行保険の内容
JCBカードRの海外旅行保険の内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害
- 傷害治療費用
- 疾病治療費用
- 賠償責任
- 携行品傷害
- 救援者費用
普段保険に触れていない人にとって、具体的にどんな内容なのか、ピンとこない人も多いはずです。
ではこれらの補償がどんな時に適用されるのか、具体的な内容について次で詳しく解説します。
傷害死亡・後遺障害
障害死亡・後遺障害とは、被保険者が旅行期間中発生した事故により負った怪我が原因で死亡、または後遺障害が残った場合に適用される保険です。
この保険は怪我によるものが原因のため、病気の場合は適用されません。
死亡した場合には、法定相続人に保険料の支払いが行われ、後遺障害の場合にはその障害の程度によって補償額の3〜100%が支払われます。
ただし、あまりこのような事故が起きるものではなく、利用頻度も高くないため、カードの保証内容はそれほど重要視されないことが多いです。
傷害治療費用
障害治療費用は、旅行中偶発的な事故により怪我をし、医師による治療を受けた場合に適用される保険です。
海外旅行中は伝染病のリスクがあり、比較的利用頻度が高い保険のため、保険の中でも重要視される項目です。
賠償責任
賠償責任とは、偶然の事故で他人に怪我をさせる、または他人のものを壊して賠償責任を負った場合に適用されます。
例えば、車の運転中に不可抗力で他人に怪我をさせてしまった場合がこれに該当します。
ただし、これはホテルの備品やレンタル品を壊した場合などには適用されません。
携行品傷害
携行品障害とは、盗難、破損、火災など、偶発的な事故により、身の回りの品物に損壊があった場合に適用される保険です。
具体的には旅行中に常に持ち歩く、カメラや腕時計、携帯電話などが該当します。
救援者費用
救援車費用とは、被保険者が病気や怪我によって、親族の助けが必要になった場合に適用される保険です。
例えば、旅行中の怪我が原因で日本に帰ることが困難になった場合に来た親族の交通費やホテル代金が支払われます。
海外旅行保険利用で注意すべき点
ただし海外旅行保険を利用する場合には注意するべき点も以下のようにあります。
- 保険が利用付帯なので使いにくさは△
- 海外旅行保険の補償期間は90日
- 傷害・疾病による治療費用限度額が100万円と少ない
- 18歳以下の家族には適用できない
- 有料保険と組み合わせるのも選択肢
ではそれぞれの特徴について次で詳しく紹介します。
保険が利用付帯なので使いにくさは△
JCBカードRの海外旅行保険は自動付帯ではなく、利用付帯のため注意が必要です。
利用付帯は、海外旅行に行くための飛行機などの支払いをそのカードで行うなど、保険を利用するために条件が設定されています。
自動付帯の場合には、そのカードの利用しているかどうかに関係なく、保険を適用させることができます。
- 利用付帯…カードで交通費は旅行代金を支払うと保険が適応
- 自動付帯…カードを持っているだけで保険適応
JCBカードRの場合は、その旅行のための飛行機などの代金、またはツアーのようなパッケージされた旅行の支払いをJCBカードRで支払うことが条件になります。
条件としては、それほど厳しくありませんが、利用付帯のため、他の利用付帯の海外旅行傷害保険があるカードと補償を組み合わせることはできません。
適用条件から考えると、使い勝手があまりよいカードとは言えません。
ただし、このカードを海外旅行用のカードとして利用し、他の自動付帯のカードと組み合わせることで、補償内容を充実させることもできます。
JCBカードRが利用付帯であることは一概にデメリットばかりではなく、使い方さえ注意しておけば、それほど気にすることはありません。
海外旅行保険の補償期間は90日
JCBカードRの海外旅行保険の保証期間は出国した日の翌日から90日間までしか保証されないことに注意が必要です。
そのため、90日を超える長期間の旅行の場合には、保険を利用できない可能性もあるため、注意が必要です。
無料で適用できるカードの補償期間は90日となっていることも多いため、海外旅行保険を目的にする場合には、旅行の日数を確認し、90日を超えるか超えないか、あらかじめ確認しておきましょう。
傷害・疾病による治療費用限度額が100万円と少ない
JCBカードRの海外旅行保険は傷害・疾病による治療費用の限度額が100万円とやや少なくなっていることに注意が必要です。
「100万円で何が心配なの?」
そう疑問になるかもしれませんが、この保険は他の保険と比べると、適用させる頻度が高く、海外旅行傷害保険の内容を比較するときに最も重要視するべき項目です。
重大な疾病や傷害の場合には、補償が十分では無い可能性もあります。
当然無いよりはあった方がよいのは間違い無いのですが、この保険で海外旅行の対策をするには不十分です。
不安な場合には他のクレジットカードなどと組み合わせるなどして補償内容の充実を図ることがおすすめです。
年会費無料のクレジットカードの中にも、自動付帯で適用できるものがあり、そのようなカードを複数枚組み合わせることで、補償内容をより充実させられます。
18歳以下の家族には適用できない
JCBカードRは18歳以下の家族に対しては補償を適用する手段がないため、家族全体を補償するカードとしては補償が十分とは言えません。
また、家族に適用させたい場合には、家族カードを発行させる必要があるため、あらかじめ必要な手続きをする必要があります。
あるいはゴールドカードにすることで、補償内容が広がり、18歳以下の子どもも補償の範囲内となります。
JCBカードRの海外旅行保険は基本的には個人、または18歳以下の子どもがいない家族での利用しかできない点には注意しましょう。
有料保険と組み合わせるのも選択肢
より補償内容を充実させたい場合には、有料ではありますが、「新・海外旅行保険off!」という保険に加入することもおすすめです。
この保険に加入することで、より補償内容を充実させられます。
JCBカードRは年会費無料のカードで、海外旅行保険が付帯しているカードですが、補償内容には不安があります。
他のカードと組み合わせることもおすすめですが、有料の保険プランと組み合わせることで、別の角度から補償することもできるため、組み合わせるのも悪い選択肢ではありません。
JCBカードRはキャッシュレス診察に対応
JCBカードRは提携している病院であれば、キャッシュレス診察を行うことができます。
キャッシュレス診療とは、提携病院の治療費の支払いをJCBカードRで行うことで、直接JCBカードRが立て替えてくれる仕組みになっていることです。
キャッシュレスに対応していない場合には、一度自分で治療費を立て替える必要があるのですが、キャッシュレス診察に対応している場合には、立て替えの負担なしで診察を受けられ、安心です。
ただし、このキャッシュレス診療を行うためには、適切な手順で手続きを行うことが大切です。
具体的な手順は以下の通りです。
- サポートデスクに連絡する
- サポートデスクが提携病院の診察を予約する
- 予約完了後病院へ移動し、診療をしてもらう
- カードで決済し、料金を保険会社が立て替える
上記の手順を守らなければ、キャッシュレス診療を受けることはできません。
キャッシュレス診療ができなくても、条件さえ満たしていれば、後から立て替えてくれますが、一度治療費を立て替えなければならないため、注意しましょう。
海外医療は保険の適用ができないため、高額の請求になることも少なくありません。
そのような場合に、キャッシュレス診療に対応できるのは非常に心強いと言えるでしょう。
キャッシュレス診察の注意点
海外旅行保険を利用する上でとても便利なキャッシュレス診察ですが、利用する上で2つの注意点があります。
- 土日祝日などのカード会社が休みのときは利用できない
- 使える都市が限られる
まず、すべての医療機関がキャッシュレス診察に対応しているわけではありません。
大都市や観光客が多い都市ならば、対応しているところも多いですが、地方に旅行に行った際にはキャッシュレス診察が使えないこともあります。
またキャッシュレス診察を利用するにあたりカード会社への連絡が必要になりますが、土日祝日はカード会社への連絡ができません。
カード会社への連絡ができない=キャッシュレス診察が使えないので注意しましょう。
JCBカードR1枚だけでは補償額は足りない
海外旅行保険の補償費用は、JCBカードR1枚だけでは補償額は不十分です。
海外では日本のように保険証で保険料が3割負担になる…なんて制度はありません。そのため医療費がかなり高額になりがちです。
日本と海外の医療費を比較してみましょう。
日本 | アメリカ | フランス | タイ | |
---|---|---|---|---|
救急車 | 無料 | 12,3000円 | 5,900円~7,300円+走行距離 | 無料 |
初診料 | 2,820円 | 12,400~16,400円 | 11,500~17,200円 | 3.000~4,500円 |
病院代1日あたり(個室) | 30,000円~100,000円 | 204,900円 | 126,100円 | 33,500~40,100円 |
中垂炎の手術 | 60万円 | — | 1,089,200円 | 480,000円 |
骨折 | 200,000円 | — | 10,100~45,900円 | 30,000円 |
JCBカードRの保険だけでは、アジア圏でも保険金が不足する可能性があります。
医療費が高いアメリカでは特に三井住友カードゴールド1枚だけでは不十分です。
海外旅行保険は複数持ちで合算できる
海外旅行保険は、ほとんどの項目が合算できるので足りない金額を補うことができます。
海外旅行保険で1番補償項目が高い傷害死亡保険・後遺傷害費用は合算ができませんが、疾病・傷害費用は合算することができます。
自動付帯のカード同時であれば手続き不要で、持っているだけで何枚分でも合算ができるため、医療費が高い国に旅行予定がある方は複数持ちを検討してみましょう。
合算目的でクレジットカードを選ぶなら
- 国際ブランドは異なるものを選ぶ
- 自動付帯のカードを選ぶ
- (できれば)年会費無料のカードを選ぶ
この3つのポイントを押さえてクレジットカードを選択するようにしましょう。
海外旅行におすすめの年会費無料で自動付帯のクレジットカードが知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードおすすめランキング2020
JCBカードRと一緒に持っておきたいクレジットカード
「海外旅行傷害保険をもっと充実させたい」
そんな場合にはJCBカードRと組み合わせて、自動付帯で適用できるカードを一緒に持っていくことがおすすめです。
JCBカードRと一緒に持っていくカードとしておすすめなのが、以下のカードです。
- エポスカード
- REXCARD
ではそれぞれのカードの特徴を解説します。
エポスカード
エポスカード
カード年会費 | 無料 |
---|---|
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
還元率 | 0.5% |
電子マネー | — |
申し込み資格 | 満18歳以上の方 |
- カード年会費・ETCカード年会費無料!
- 海外旅行保険が最高500万円自動付帯
- マルイで年4回10%OFF・カラオケ30%OFFなど優待点多数
エポスカードは、海外旅行傷害保険が自動付帯しているカードです。
紛失・盗難時の補償も付帯しており、VIASOカードでは補償できない内容もカバーできます。
また障害治療費用が200万円、疾病治療費用270万円とVIASOカード以上の補償内容が付いているため、VIASOカードの補償の薄い部分をカバーできます。
補償内容は変わりませんが、年会費もかからないため、組み合わせしやすいカードです。
REXCARD
REXCARDは年会費無料、海外旅行保険が自動付帯でVIASOカードと一緒に持っていくのにおすすめのカードです。
ポイント還元率も比較的高いため、普段使いで利用しやすいのもポイントです。
ただし、VIASOカードと同様、家族であっても18歳未満の子どもには補償を付帯できないため、注意が必要です。
JCBカードRの家族カードの海外旅行保険の補償内容
JCBカードRの海外旅行傷害保険で気になるのは、家族への補償内容ではないでしょうか。
JCBカードRを家族に対して適用したい場合、把握しておくべきことが以下の点です。
- 家族特約は付帯していない
- 家族カードを発行すれば、家族も適用可能
- 18歳未満の子どもに対して補償がつけられない
では次で詳しく解説します。
家族特約は付帯していない
JCBカードRの海外旅行傷害保険は、利用者本人のみがその対象になっており、家族特約は付帯してません。
そのため、クレジットカード1枚で家族の補償までまかなうことはできないため、違う手段で、代用する必要があります。
ただし、18歳以上の家族の場合には、家族カードを発行する手段で補償を付帯させることもできます。
それぞれで飛行機の支払いなどをしなければいけないため、手間はかかりますが、このような方法も選択肢になることは知っておくとよいでしょう。
家族カードを発行すれば、家族も適用可能
JCBカードRの海外旅行傷害保険は本人のみが対象ですが、家族カードを発行することができます。
家族カードは通常のカードと同様の付帯内容がついているため、家族カードさえ発行していれば、その家族カードを持っている人は補償が受けられます。
18歳未満の子どもに対して補償がつけられない
JCBカードRは家族カードが発行可能ですが、18歳以下の子どもに対してはカードを発行することができません。
先ほどお伝えしたように、JCBカードRはカード所有者本人が補償の対象になるため、JCBカードRで子どもに補償をつけることは残念ながら不可能です。
もし子どもに海外旅行傷害保険を付帯させたい場合には、何か別のカードで代用する必要があります。
JCBカードRの海外キャッシングには向かない
海外旅行をする際に重要な要素の一つが海外キャッシングです。
なぜなら海外キャッシングは早期で返済することで、海外で両替をする場合と比べて、手数料を抑えることができるから。
JCBカードRは海外キャッシングは利用できますが、手数料は決して安いとは言えません。
海外キャッシングで利用するなら、セディナカードまたはアコムACマスターカードがおすすめです。
どちらも海外ATM手数料がかからず、ネットから早いうちに繰り上げ返済ができるため手数料が安く済みます。
特にアコムACマスターカードはその日のうちに繰り上げ返済が利用できるので、海外キャッシングを利用する方におすすめのクレジットカードです。
JCBカードRの海外旅行保険まとめ
JCB CARD R
この記事ではJCBカードRの海外旅行保険に付いて解説しました。
JCBカードRは海外旅行傷害保険を無料のカードで付帯させることができます。
このカード自体だけで海外旅行保険の補償内容を万全だとは言えませんが、他の自動付帯のカードと組み合わせることで、補償内容を充実させることができます。
この記事を参考に海外旅行保険を充実させ、安心できる旅行をしてくださいね。