年会費を払いたくないが、法人カードを導入したいと考えている法人や個人事業主の方は、年会費無料の法人カードがおすすめです。
文字通り、年会費がかからない法人向けのクレジットカードで、法人カードの維持コストにかかる経費削減が期待できます。
しかし、年会費無料の法人カードにデメリットがあり、年会費がかかることを理解した上で有料カードの導入を検討している方もいるのです。
当記事では、年会費無料の法人カードのメリットとデメリット、有料カードのメリットとデメリット、おすすめの法人カードを紹介いたします。
これから法人カードの導入を検討している法人や個人事業主の方は必見です。
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年会費無料の法人カードのメリット・デメリット
年会費無料の法人カードの一番の魅力は、年会費がかからないことです。
年会費をかけることなく法人カードを利用できるのは、法人や個人事業主の方にとって大きなメリットになります。
しかし、デメリットもあるのです。年会費がかからない法人カードを導入する以上、メリットとデメリットについて理解しなければなりません。
そこで、年会費無料の法人カードのメリットとデメリットをそれぞれ挙げて、内容を解説していきます。
メリット①コストがかからない
年会費無料の法人カードを導入するメリットは、法人カードの維持コストがかからないことです。
維持コストとは年会費を意味し、法人カードを利用する際に年会費を支払わなければなりません。
年会費を支払いたくないという理由で、なかなか導入に踏み切ることができない法人や個人事業主がいます。
年会費無料の法人カードの利用は、コストをかけたくない法人や個人事業主にとって、大きなメリットです。
デメリット①ポイント還元率が少ない
年会費無料の法人カードのデメリットのひとつに、ポイント還元率が少ないことが挙げられます。ポイント還元率は、高くて0.5%なのですが、中にはポイント還元率そのものがない法人カードもあります。
確かに、法人カードは経費の支払いに欠かせません。ポイントの還元も含めると、経費削減に一役買っています。
しかし、ポイント還元率が少なく、またはポイント還元そのものがない場合は、経費削減の役目を担うことができません。
デメリット②特典が少ない
年会費無料の法人カードの多くが、付帯されている特典が少ないのがデメリットです。
種類によっては、特典そのものがないカードもあります。特典とは主に、海外保険や福利厚生に関連する優待サービスです。
年会費がかかる法人カードには、特典が必ず付帯されています。
それに対し、年会費がかからない法人カードには、付帯されていたとしても特典が少ないです。法人カードの種類を選ぶ基準のひとつとなり、特典を求めている法人や個人事業主は有料カードがおすすめであります。
デメリット③利用限度額が少ない
年会費無料の法人カードの利用限度額は、一般的に数十万円から100万円であるのがほとんどです。
高額な経費の支払いに利用できないのが大きなデメリットで、事業用のメインカードとして利用するのに、物足りなさを感じざるを得ません。
サブカードとしてなら向いており、利用頻度が少ない場合は問題ないのですが、本格的に事業用として法人カードを利用するならやはり、有料カードの利用がおすすめです。
有料カードであれば、利用限度額1000万円の法人カードの導入が可能となります。
年会費無料のおすすめ法人カード
年会費無料でおすすめな法人カードは「ライフカードビジネス」と「ビジネクスト法人クレジットカード」の2種類です。
ライフカードビジネス
ライフカードビジネスライト(スタンダード)
ライフカード株式会社が提供している法人カードです。VISAとMasterCardとJCBの国際ブランド3種類を扱っています。
ライフカードビジネスには、ゴールドカードとクラシックカードの2種類あるのですが、年会費無料なのはクラシックカードです。
クラシックカードは無料カードにも関わらず、MasterCard優待サービスやVISA優待サービスなど、JCBを除き、国際ブランドに対応した優待サービスを受けられるメリットがあります。
弁護士無料相談サービスも利用可能です。
このクラシックカードは、Web明細を会計ソフトfreeに自動で取り込むことが可能になっています。個人事業主や中小企業の法人に向いているクラシックカードです。
無料なのに利用限度額が最高500万円と高い
ライフカードビジネスクラシックカードの特徴は、利用限度額が最高500万円にあります。
年会費無料の法人カードにしては、利用限度額がかなり高いです。500万円が利用限度額であれば、メインカードで利用しても、十分活用できると見込んでいます。
しかし、デメリットはキャッシング枠がないことです。
ショッピング枠であれば利用できるのですが、ライフカードビジネスのクラシックカードでのキャッシングは利用できません。キャッシングが利用できないという点を除けば、ショッピングを利用した経費の支払いに役立てます。
ポイント付与は一切ない
ライフカードビジネスクラシックカードに、ポイント付与が一切ないというデメリットがあります。
いくら利用したとしても、1ポイントも得られません。どうしてもポイントを貯めたい場合は、クラシックカードからゴールドカードに切り替えるか、直接ゴールドカード利用の申し込みが必要です。
クラシックカードはポイントを貯めるより、会計業務の負担軽減を目的とした利用に向いています。
経費を一元管理し、経費に関連するコスト削減を行いたいという法人や個人事業主にはおすすめです。
ビジネクスト法人クレジットカード
ビジネクスト・法人クレジットカード
カード年会費 | 無料 |
---|---|
追加カード枚数 | 50枚まで無料 |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行枚数 | 50枚まで |
還元率 | 0.25% |
- 年会費無料!追加カードも50枚無料!
- 年会費無料のカードなのにポイント付与率0.25%
- 利用限度額100万円までなら会社の審査なし
ビジネクスト株式会社が提供している法人カードです。VISAの国際ブランドのみを扱っているのですが、VISA自体が日本を含む世界全体に浸透しているので、利用に影響はありません。
クラシックカードとゴールドカードの2種類あるのですが、年会費無料なのはクラシックカードのほうです。
会計業務の負担軽減を目的とした利用に向いていますが、この部分はライフカードビジネスクラシックカードと同じです。
追加カードは50枚無料で発行可能
ビジネクスト法人クレジットカードの特徴は、追加カード50枚まで無料発行が可能なことにあります。
追加カードの年会費も無料なので、50人以下の従業員を抱えている企業にはおすすめです。
経費精算が楽になり、従業員がどのように利用したのかも確認することが可能になります。追加カードの年会費も無料になるので、法人カード導入や維持などのコスト削減につなげることも可能になるのです。
ポイント還元率は0.25%だがビジネス特典はない
ビジネクスト法人クレジットカードのクラシックカードでも、ポイント制度はあります。ポイント還元率が0.25%とかなり低い水準ですが、ポジティブに考えるなら、0.25%は高いです。
年会費無料の法人カードの多くは、ポイント制度がありません。ポイント制度がある無料カードは非常に珍しく、0.25%が高いと断言したのは、その理由だからです。
付帯保険などのビジネス特典はなく、普段から飛行機に乗って出張するという法人や個人事業主には向いていません。
ビジネス特典を利用したい場合は、ゴールドカードに申し込むか、クラシックカードから切り替えるようにしましょう。
年会費有料の法人カードのメリット・デメリット
年会費有料の法人カードは、無料カードにはない、様々な特典が付帯されています。
付帯されている特典を理由に、年会費がかかることを理解した上で、有料カードを導入する法人や個人事業主は少なくありません。本格的なビジネスを行う際、特典が必要になってくることがあるのです。
しかし、有料カードを利用するメリットとデメリットについて気になる事業者が多いと言えます。
そこで、年会費有料の法人カードを選び、利用するメリットとデメリットについて解説していくので、有料カードを導入したい法人や個人事業主は必見です。
メリット①年会費以上の還元や特典を受けられる
有料の法人カードを選ぶメリットは、年会費以上の還元や特典などを受けられることにあります。
プラチナカード以上など、法人カードのランクが高ければ高いほど、かかる年会費は高くなるのですが、年会費相応と言っても過言ではないくらいの還元や特典などを受けることが可能です。
どのような還元や特典があるのかについては、以下にまとめてみました。
- ポイントの付与
- 保険が付帯されている
一般の法人カードに付帯されているサービスで、ポイント制度や保険が付帯されているのが、大きなメリットです。付帯されている保険は、国内保険や海外保険、お買い上げした商品が破損または盗難に対する補償が得られる買い物保険があります。
これらのサービスは無料カードにありません。無料カード以上のメリットを得られるのが、有料カードの最大の魅力です。
ちなみに、ゴールドカードになると、国内主要空港ラウンジを無料で利用できて、ゴルフエントリーサービスや飲食代の割引を受けられるグルメ優待サービスなどの特典を受けられます。
もちろん、一般カードの付帯サービスの利用も可能です。
デメリット①年会費がかかる
有料の法人カードのデメリットは年会費がかかることですが、デメリットはこのひとつだけです。
クラシックカードの場合、安くても年会費1250円が一般的で、中小企業や個人事業主に向いています。
なお、ゴールドカードは年会費1万円、プラチナカードは年会費5万円が一般的です。
法人カードに付帯されている還元や特典を考慮すると、年会費以上のサービスを利用できます。デメリット以上のメリットを受けられるのが、有料カードの魅力です。
年会費格安のおすすめ法人カード
年会費が安い法人カードを探している法人や個人事業主は、クラシックカードの「JCB一般法人カード」と、ゴールドカードの「オリコEX Gold for Biz」をおすすめします。
なぜおすすめするのかというと、年会費が一般的な相場より安いからです。
JCB一般法人カードの年会費は1250円(税抜)で、中小企業の法人や個人事業主でも手が出やすい価格であります。
オリコEX Gold for Bizはゴールドカードでありながら、年会費2000円という破格の値段で提供しているのです。
年会費以外にメリットとデメリットもあります。おすすめとして挙げた有料カードについて解説していくので、これから有料カードを利用したい法人や個人事業主は必見です。
JCB一般法人カード
JCB一般法人カードはその名の通り、有料カードのスタンダードタイプです。年会費1250円と説明していますが、追加カードの年会費も1250円(税抜)であるというデメリットを持っています。
しかし、デメリットを上回るメリットがあるのも事実です。メリットはこの二つにあります。
- 審査に通過しやすい
- 還元率0.75%の高還元率法人カード
それ以外にも、海外保険の優待サービスも含まれているので、短期間の海外出張には最適です。
ちなみに、海外保険の保険金額は最高で3000万円なので、病気やケガなど、万が一何かあった場合には安心であります。
審査に通過しやすい
審査に通過しやすいのがJCB一般法人カードの魅力ですが、審査に落ちる要素がなければの話しで、審査は甘くありません。審査基準は基本的に非公開ですが、審査基準を予想してみました。
- 法人を設立して3年以上(個人事業主の場合は事業を始めて3年以上)
- 黒字経営
- 事業用固定電話の設置
- 過去の返済履歴(クレヒス)に滞納や延滞がない
- 事業者自身のステータスに問題はない
法人を設立して3年以上というポイントに注目していただきたいのですが、1年未満でも法人カードの発行は可能です。
固定電話を設置や自社のホームページ作成など、経営に関する透明性を高めることが重要だと言えるでしょう。
事業者自身に、延滞や滞納や自己破産と言った金融事故の履歴がある場合は、JCB一般法人カードでも審査通過は見込めないと考えてください。
還元率0.75%の高還元率法人カード
法人カードの還元率は一般的に0.5%ですが、JCB一般法人カードの還元率は0.75%と高いです。1000円の利用で1ポイント貯まり、還元率で計算すると、1ポイント7.5円になります。
JCBが運営するポイント優待サイト「OkiDokiランド」を利用することで、最大20倍のポイントが得られ、効率良くポイントを貯められるのです。貯めたポイントは景品の交換や、他社のポイントやマイルの交換に利用できます。
ただし、有効期限は最低2年なので、ポイントを貯めたら期限内で必ず使い切るようにしましょう。
オリコEX Gold for Biz
EX Gold for Biz(オリコ・エグゼクティブ・ゴールドフォービズ)
カード年会費 | 2000円 初年度無料 |
---|---|
追加カード年会費 | 3枚まで無料 |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行枚数 | 3枚 |
還元率 | 0.6% |
- 最大還元率1.1%!法人カードでNO.1還元率
- 追加カード年会費無料
- ダイニングby招待日和が利用できる
オリコEX Gold for Bizは、オリコが提供するゴールドカードのひとつです。
年会費2000円であると説明していますが、年会費がかなり安くて、ゴールドカードにふさわしいサービスを受けられないのではと、気になる法人や個人事業主は多いと言っても過言ではないでしょう。
実は年会費が安くても、ゴールドカードに付帯されている、空港ラウンジの無料利用やポイント高還元や海外保険などのサービスを利用できます。
ただし、海外保険は最高2000万円で、国内保険は最高1000万円と、ゴールドカードの保険金が一般的に低いのがデメリットです。
メリットは、以下の通りとなります。
- 空港ラウンジ・招待日和が使える
- ポイント還元率0.6%~1.1%
空港ラウンジ・招待日和が使える
国内主要空港やハワイ・ホノルル空港や韓国・仁川空港にあるラウンジを無料で利用できます。ドリンクサービスが無料で、新聞や雑誌などの閲覧も無料です。喧騒から離れて静かに過ごしたいという方には欠かせないサービスでしょう。
招待日和とは、厳選された約200店舗の有名レストランを2名以上で利用した場合、1名分の料金が無料になるというサービスです。同伴者が配偶者や友人や恋人などの場合は、活用できるサービスであります。ただし、月に1回一人2回までしか利用できないというのがデメリットです。
ポイント還元率0.6%~1.1%
オリコEX Gold for Bizのメリットのひとつに、ポイント還元率が挙げられますが、その特徴は利用金額によって、還元率が上昇するという部分です。いくらで還元率が上昇するのかを表でまとめてみました。
ステージ | 利用金額 | 還元率 |
---|---|---|
ノーマル | 50万円未満 | 0.5% |
ステージ50 | 50万円以上 | 0.75% |
ステージ100 | 100万円以上 | 0.85% |
ステージ200 | 200万円以上 | 1% |
さらに、EX Gold for Bizの申し込みで付与されるボーナスポイント0.1%を加えると、ポイント還元率が最大で1.1%になるのです。
トータルで考えると年会費有料の法人カードがお得!
年会費がかからない無料法人カードと、かかる有料カードを紹介しましたが、トータル的に考えるなら、有料カードがおすすめです。
年会費がかかるのがデメリットですが、デメリットを上回るメリットを有料カードは持っています。
どうしても年会費をかけたくないなら無料カードはおすすめ。無料カードでも経費精算が楽になるという一面を持っており、会計業務の負担を軽くするなら最適です。
事業に軌道が乗り、黒字経営が続く見込みがあるのなら、無料カードから有料カードに切り替えましょう。
法人や個人事業主が手掛ける事業の手助けになります。